一度食べたらハマる人続出!「たま麩」と楽しむお酒

一度食べたらハマる人続出!「たま麩」と楽しむお酒

「たま麩」をご存じですか?

数年前にテレビで取り上げられ話題になったまん丸のソフトボール大の焼き麩で、一時期はなかなか買えなかった幻のお麩。

以前から気になっていたのですが、偶然ネットで見つけ、購入することができました♪

お麩の概念が変わる特別なお麩

私が出会ったのは、愛知県岡崎市にある「麸屋藤商店」さんのたま麩です。

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麸屋藤さんは95年に渡り伝統食品である麸製品を手掛けるお麩の専門店です。

全国でもわずかな工法「手焼き」での生産方法にこだわり、今でも1つ1つ職人の手で製造されています。

「たま麩」は麸屋藤さんの商品の中でも一番人気なのだとか。

お麩とは?

お麩は小麦粉のタンパク質を利用した加工食品です。

小麦粉に水を加えてこねると粘弾性のあるグルテンが形成されます。

こねた生地を布袋の中に入れ、それを水中でもみ、でんぷんが流出した後で残っているグルテンを蒸せば生麩に。

揚げると揚げ麩、焼くと焼き麩となります。

生麩は京都の名産品です。

棹状にした餅麩に加え、花や葉を象った、紅葉麩、麩、桜麩、副材料を加えた海苔麩、粟(あわ)麩、よもぎ麩などがあります。

また手毬麩のような細工麩もあります。

さらに、銀杏・野菜などを加えた煮物麩や大徳寺の利久揚げ麩など、各店や寺に特有のものが見られます。

焼麩は全国で作られており、棒状の棒麩、板状の板麩、ドーナツ状の車麩など多くの種類があります。

「たま麩」の食べ方


たま麩の食べ方は以下で、とても簡単。

  1. 麸の底面に数か所穴を開ける。
  2. アツアツのお吸い物に麸を浮かべる。
  3. 麸がだし汁を吸い込み、しっとりしたら出来上がり。

私は、昆布とかつおぶしをしっかり効かせたおすましに投入してみました。

みるみるうちにお出汁を吸い込み、箸でつまみ上げるとお餅のようにトロリとしています。

ネット上ではお餅のようと書かれていましたが、密度が低く、たっぷりとお出汁を吸っているので、なめらかなはんぺんのような食感。

「何これ~!」という美味しさでした♪

お吸い物やスープに入れる以外にも様々なアレンジでおいしくいただけるようです。

アレンジ例とそれに合うお酒をご紹介していきましょう~

「たま麩」アレンジ①麻婆麩

1つ目のアレンジは、豆腐の代わりに麩を使った麻婆豆腐ならぬ麻婆麩です。

たま麩を水に20~30秒浸けてふやかし、水分をよく絞って4分の1程度にカットすれば下準備はOK!

あとはお豆腐と同じようにお麩に麻婆あんをからめれば出来上がり!

とろーり食感のお麩がしっかりと麻婆の味わいを吸収していて、豆腐よりもお酒のつまみにはぴったりな気がしました。

これに合わせたいのは、紹興酒!

紹興酒は、浙江省紹興市を中心に良質のもち米を原料として醸造されたお酒で、程よい酸味と独特の香り、ほのかな甘味が特徴的。

おすすめの「紅琥珀」は、無濾過の紹興酒です。

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通常の紹興酒は、 オリ(うまみ成分=アミノ酸と糖分が凝縮した固形物)を除去するために濾過工程を行います。

しかし紅琥珀は、より深い味わい、香り、本物の味を出すために濾過を行っていないのだとか。

甕出しの紹興酒のうま味、香りを逃がさぬよう、上澄み部分のみがボトリングされています。

刺激的な麻婆に紅琥珀のオンザロックを合わせると、山椒や唐辛子の香りを膨らませてくれるので、ついついグラスが進みます。

「たま麩」アレンジ②フレンチトースト

こちらは、パンの代わりにたま麩を使ったフレンチトーストです。

一般的には卵液に牛乳を使いますが、生クリームを使うことでより濃厚な味わいが楽しめます。

10分程卵液に漬け込んだら、あとはバターをひいたフライパンで焼き上げるだけ!

メープルシロップをかけたり、黒蜜&きなこをかけたりとお好みで楽しめるのもうれしいポイント

もっちもちのトロトロ!新食感のスイーツです。

こちらには、シードルを合わせてみましょう。

「スパークリング シードル ヴァル ド ランス クリュ ブルトン ブリュット 」がおすすめです。

甘・酸・苦・渋みが多少ある40種類以上ものりんごを厳選してブレンドし、一番搾りのフレッシュ果汁のみを使用。

伝統製法でりんごの味と香りを豊かに引き出しています。

パリ農作物コンテスト金賞など数々の賞を受賞。

ドライで香り豊かかつコクのあふれる王道・本格派のシードルです。

シードルの本場ブルターニュではそば粉のクレープ“ガレット”と共に楽しみますが、フレンチトーストのバターや少し焦げた風味に、リンゴ由来のやさしいコクとスパークリングの爽やかさがよくマッチします。

「たま麩」アレンジ③おでん

コク豊かなお出汁をたっぷりと吸い込むたま麩は、おでんにもピッタリ!

合わせたいお酒は、このたま麩のふるさと岡崎市の丸石醸造所で作られる「二兎 純米 山田錦 六十五 にごり生原酒」です。

にごり酒は、オリと呼ばれる米の破片や酵母のカスが残っていてにごった状態なので白く色のついた日本酒です。

オリの部分は旨味、香りのバランスが良く、濃厚で豊かな風味があります。

このお酒、ガス感もあり味わいはすっきりとしたドライな印象ですが、トロっとクリーミーな口あたりが、熱々で旨味いっぱいの出汁がたっぷりとしみ込んだたま麩にぴったりなんです。

キリリと冷やしたにごり酒と熱々のおでん!

冬の醍醐味ですね♪

インパクト大の見た目と唯一無二の食感を持ちつつも、様々な調理法や味付けと好相性の懐の広いたま麩。一度召し上がってみてください!

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