日に日に寒さが増し、コンビニのレジ横でおでんを見かける季節となりました。
冷え込んだこの時期、お気に入りのお酒と一緒に食べたくなるあったかおでん。
地域により、だしや具材、食べ方に色々なバリエーションがあるんです。
今回は、全国各地のご当地おでんを紹介します。
ご当地おでんいろいろ
では、いったいどんなおでんがあるのでしょうか?
調べてみると、以下のようなおでんがあるようです。
- 札幌おでん
- 青森おでん
- 仙台おでん
- 秋田おでん
- 東京おでん
- 飯田おでん
- 新潟おでん
- 金沢おでん
- 静岡おでん
- 名古屋おでん
- 京風おでん
- 大阪風関東煮き
- 姫路おでん
- 松江おでん
- 高知おでん
- 高松おでん
- 長崎おでん
- 福岡おでん
- 鹿児島おでん
- 沖縄おでん
「こんなにあるの?」と圧巻ですよね。
札幌おでんは昆布だしに北海の豊かな海産物がたっぷりと入っていたり、仙台おでんには地元で入手しやすいさんまのつみれが入っていたり、沖縄おでんには豚足やソーセージが入っていたりと、地域色豊か!
知れば知るほど食べてみたくなるおでんばかりです。
その中でも今回は、お取り寄せが可能なご当地おでんと、そのおでんに合わせたいお酒をご紹介します。
新潟おでん
新潟おでんには、新潟県佐渡産の焼きアゴ(トビウオ)出汁をベースに大根、玉子、ねりものと新潟産の食材が使われてます。
一つ一つの具材を別々の鍋で仕込み、最後にあわせるのでスープが澄んでいるのも特徴です。
また、はんぺんの代わりにえびしんじょうを入れるのが新潟流なんだとか。
お取り寄せできるのは、竹徳かまぼこの「新潟おでん」です。
新潟県産の南蛮海老(甘えび)しんじょう、車麩、大根をはじめ、厳選の具材を使用。
素材を活かすよう別々の鍋でじっくりと煮込みまれています。
スープの隠し味には地酒の日本酒の煮切りが使われているとのことなので、合わせるお酒はやはり日本酒ですよね!
なかでもしっかりと米の旨味が味わえる純米酒はいかがでしょうか。
おすすめは、地元新潟の高千代酒造による「高千代 純米大吟醸 無調整生原酒 一本〆」です。
自社で原種を保有する貴重な魚沼産「一本〆」を全量使用。
フレッシュな果実香があり、上品な旨みを湛えています。
ジューシー感のある甘み・酸味がおでんのコクをより深く感じさせ、美味しくいただくことができます。
静岡おでん
静岡おでんの特徴は、その真っ黒なダシ汁です。
濃口醤油や味噌で味付けされ、牛スジや鶏肉などのダシを継ぎ足すため濃い色になっています。
また、静岡県で穫れるサバやイワシで作った黒はんぺんが入ることも特徴の1つで、これによりさらに色が黒くなります。
さらに、カツオ節と青のりの「だし粉」をかけていただく個性あふれるおでんです。
見た目よりもあっさりしていて、素材の味が活かされた深い味わいが楽しめます。
さすぼし蒲鉾の「静岡おでん 4食入り」がおすすめです。
「マツコの知らない世界」でも紹介された人気のこちらには、黒はんぺんをはじめ、牛すじ、ちくわ、卵などが入り、もちろんだし粉付き!
合わせたいのは、「伊豆の国ビール スタウト」です。
焙煎されたモルトをふんだんに使用して作られたビールは、まるでコーヒーを飲んでいるような味わいです。
また、小麦麦芽を使っているからなのか、口当たりがとってもクリーミー。
後味に残るローストした麦芽の苦味が、醤油・味噌のコクや魚粉や青海苔の香ばしさをより一層引き立ててくれます。
名古屋味噌おでん
名古屋の「味噌おでん」には、2つの種類があります。
ご家庭でよく食べられているのはつけ味噌バージョンです。
あっさりとしたベーシックなおでんに練り味噌のタレをつけて頂きます。
名古屋の定番中の定番で、田楽のようなイメージです。
一方、味噌炊きバージョンもあります。
豚もつ・牛すじ・大根・角麩などの具が、八丁味噌・三温糖・酒などで作る甘辛いだしで煮込まれたもの。
こちらは料理屋さんや居酒屋さんでいただくことができます。
しっかりと味噌出汁がしみ込んだおでんはとても濃厚で、他の地方のおでんとは一線を画すコク深い味わいです。
また、おでんとは違いますが、名古屋にはどて煮という豚や牛の内臓を豆味噌でじっくりと煮込んだ料理もあります。
おでんの一種として提供している居酒屋も多く、味噌おでんと合わせて楽しみたい料理です。
合わせたいお酒は赤ワインです。
独特なうま味と渋み、ほのかな苦みをもつ八丁味噌は、タンニンが強い赤ワインとのバランスが良いのです。
同じ愛知県の常滑ワイナリーが手がける「カベルネソーヴェニヨン2018」とのペアリングをおすすめします。
カベルネらしい渋みとコクを十分に感じる味でありながら、2年寝かせたことによる「まろやかさ」も兼ね備えた味わいは、八丁味噌のパンチを受け止めながらカシスのようなフレーバーと適度な酸味で素材の風味を際立たせます。
この冬、ご当地おでんとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょう♬