カットしてそのままでも、お料理に使ってもおいしいチーズにはさまざまな種類があり、朝ごはんから軽いおつまみまで、幅広く食卓で活躍する食材のひとつです。
フレッシュチーズから長く熟成をするハードチーズやウォッシュチーズなど、味わいの幅も広く、その人によって好みもそれぞれ。
毎日の食卓に取り入れることで、いつもの料理がより豊かになります。
カプレーゼやチーズフォンデュ、ラクレットといった、昔からあるチーズ料理だけでなく、お味噌汁にチーズを加えてみたり、和の食材と組み合わせておつまみを作ったりしても。
チーズはさまざまな料理に合わせることができ、工夫次第でオリジナルのおいしい料理を作ることも出来ます。
今回はチーズの種類や、東京近郊で作られているチーズをご紹介します。
ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いとは
スーパーのチーズコーナーに並ぶチーズにもいろいろあり、昔ながらのプロセスチーズに、カマンベールチーズなどのナチュラルチーズなどが並んでいます。
そもそも、このふたつにはどんな違いがあるかご存知でしょうか。
ナチュラルチーズは生乳を乳酸菌や凝乳酵素で凝固させ、ホエイと呼ばれる乳清を除去したものや、それを熟成させたもののことをいいます。
世界中で作られているナチュラルチーズはその種類も多く、1000種類をゆうに超える数のチーズが、町や村ごとに存在しています。
一方、プロセスチーズは、ナチュラルチーズに乳化剤などを加えて溶かし、再び成形したもののことをいいます。
加熱しているので乳酸菌は死滅しており、熟成しないため、保存性に優れているのが特徴です。
フランスのチーズショップは日本のお豆腐屋さん的存在
チーズの本場ともいえるフランスでは、その町ごとにチーズショップがあり、フレッシュタイプからハードやウォッシュといったタイプまで、さまざまなチーズを並べて販売しています。
フロマージュブランなどのフレッシュタイプのチーズは、そのお店によって味わいも違い、日本で言えばお豆腐屋さんのような感覚で、好みのお店のものを選んで購入します。
近年日本でもフレッシュチーズの工房が東京や大阪などにいくつもでき、できたてのモッツァレラやブッラータなどを購入することができるようになりました。
渋谷で作られるフレッシュチーズを会社帰りに買う、なんていうことも可能になり、多くのチーズ好きに親しまれています。
東京近郊で作られる本格的なウォッシュチーズ
渋谷や表参道など、東京の街中で購入できるチーズはフレッシュチーズが多く、熟成タイプのチーズを作っているところはまだあまりないのが実情です。
しかし、少し遠くへ足を伸ばすと、本格的なウォッシュタイプのチーズを作っている工房もあったりします。
場所は埼玉県秩父市。
花の名所や長瀞のライン下りなど、豊かな自然を生かした観光地でもあり、近年ではアニメの聖地としても知られる場所です。
お酒で言うと、ワイナリーや酒蔵、クラフトビールのブリュワリーなどもあり、地元の料理と合わせて楽しむことが出来ますが、2018年に秩父やまなみチーズ工房ができ、秩父産のミルクを使ったチーズを購入することが出来ます。
チーズに使われたイチローズモルトホワイトラベルを合わせる
なかでも見逃すわけにはいかないのが、ウォッシュタイプのチーズ「ルビー」です。
秩父・小鹿野町の毘沙門水を使用した塩水で表面を磨きながら1ヶ月熟成した後、仕上げにあのイチローズモルトのホワイトラベルでウォッシュしています。
イチローズモルトも同じ秩父にあるウイスキーの蒸留所として知られ、ウイスキーが好きな人の間では、少量ずつリリースされるシングルモルトがコレクターズアイテムにもなっていることで有名です。
ぜひチーズとホワイトラベルを合わせて楽しみたいですね。
秩父やまなみチーズ工房のチーズは、ルビーだけでなく、モッツァレラやカチョカヴァロなどの毎日の食卓にぴったりくるものもいろいろあります。
秩父に遊びに行った際にはぜひ手に入れて味わってみてくださいね。