昨今、あんこに使われる小豆の在庫量が増えていると言われています。
コロナ禍により土産物の需要減が響いているからなのだそうです。
そこで今回は「もっとあんこを食べましょう!」というメッセージを込めて、あんこに関する豆知識や、あんこのお菓子とペアリングしたいお酒などをご紹介します。
こしあん派?粒あん派?
あんこ好きの間での永遠の議題。
それは、こしあん派と粒あん派のどちらなのかということではないでしょうか。
それぞれに特長があります。
こしあんの特徴
こしあんはなめらかな食感が特徴です。
皮がないので、洗練された上品な印象があります。
羊羹、おはぎなどに使われ、特に水羊羹や葛まんじゅうなど、口どけを追求したい和菓子に用いられています。
粒あんの特徴
粒あんは小豆の皮が残されているので、粒の食感や小豆の風味を楽しむことができます。
大福や最中、きんつば、たい焼きなどあんこの存在感をしっかり表現したいお菓子に使われています。
栄養面では、粒あんには抗酸化作用のあるポリフェノールがたっぷり!
動脈硬化の予防や美肌効果が期待できるのだとか。
また、利尿や便通を促進するサポニンも含まれているため、むくみ解消にも効果的です。
こしあんには鉄分が多く含まれています。
鉄分には貧血予防だけでなく肌トラブルの改善も期待できます。
少し意外ですが、おいしく食べて健康にも良いなんてうれしいこと尽くめですよね。
白いあん、緑のあん
粒あんとこしあん以外のあんこでよく見かけるのは白あんですよね。
白あんの材料は、白いんげん豆や白花豆などです。
小豆のあんよりも少しあっさりとした上品な甘さで、他の素材と合わせやすい特徴があります。
卵の黄身を加えて黄身あんに、白みそを加えてみそあんにしたりと、さまざまなバリエーションを楽しめます。
また、緑色のうぐいすあんも見かけます。
こちらは、青えんどう豆から作られています。
茹で上げたあとに潰して、砂糖などでしっかりと練り上げます。
同じく緑色のあんには、宮城や山形でよく食べられているずんだがあります。
枝豆を茹でて潰し、砂糖で練り上げて作られます。
では、お取り寄せできるおいしいあんこ菓子とそれらにペアリングしたいお酒をご紹介していきましょう!
お取り寄せできる美味しい羊羹
最初は羊羹です。
私が世界で一番好きな羊羹はとらやの「おもかげ」です♪
沖縄・西表島産の黒砂糖を使用。
黒砂糖の濃厚な風味と、むっちりと密度の詰まった食感、それでいて後味すっきり。
他の羊羹と一線を画す美味しさです。
合わせたいお酒は、「神喜の目覚め スコッチ樽」。
奄美諸島の黒糖焼酎蔵の中では一番古い蔵である朝日酒造が手掛ける黒糖焼酎です。
自家製オーガニック黒糖仕込み焼酎「陽出る國の銘酒」をスコッチ樽で熟成させており、熟成期間はタンク熟成10年~17年、樽熟成2年。
スモーキーでスパイシーな風味をまとった黒糖焼酎の甘みと羊羹を甘みが絡み合い、濃厚な味わいに変化しました。
余韻も長いので、じっくりと羊羹を味わいたい人におすすめです。
お取り寄せできる美味しい最中
次は最中です。
おすすめは、1834年創業の和菓子店 花薗万頭が手がける「花薗最中」です。
花薗万頭と言えば、東京みやげの定番「ぬれ甘なつと」が真っ先に思い浮かびますが、180年以上の伝統を持つ上品な味わいを持つ和菓子の数々は、世代を越えて愛されています。
この最中はあんと最中が別々にパックされていて、食べる直前に最中に詰めるので、さっくさくの香ばしい最中と、上品なこしあんのなめらかさを楽しむことができます。
こちらとペアリングしたいのは、宮古島生まれのラム「MAKUGAN RUM」です。
宮古島の水と、宮古島の酵母と、宮古島のさとうきびで造られ、飲みくち爽やかな味わいの中にも、芳醇な香りを楽しめます。
サトウキビ由来のカラメルをイメージさせるような香ばしい甘みと、独特な香りが魅力です。
ロックや炭酸割り、カクテルベース(ダイキリ、モヒート等)としても最適。
まず最中をひと口⇒それを味わってから、ラムをゆっくりと流し込む⇒相性と余韻を楽しむ⇒それを繰り返す。
そうすると、最中の香ばしさ&滑らかな甘みにラムの香ばしい甘やかさがシンクロ、調和していきます。
お取り寄せできる美味しいどら焼き
最後はどら焼きです。
榮太樓總本鋪の「日本橋どらやき」はいかがでしょうか?
どら焼きの名店と言えば、うさぎや・亀十・草月あたりが頭に浮かびますが、今回は飴で知られる榮太樓さんです。
200年の歴史を有する榮太樓さんの逸品は飴だけではありません。
大福などの餅菓子やきんつばなど、小豆を使ったお菓子も秀逸なんです。
北海道小豆を使用し、旨味を閉じ込め豆本来の風味を最大限に生かしたつぶしあんに仕上げています。
また、皮にも北海道産小麦を用い、米ピューレを加えしっとり感を追求。
適度な弾力があり、口に入れるとあんこと一体となった美味しさを堪能できます。
こちらに合わせたいのは、「カッシェロ デル ディアブロ レッド ブレンド」です。
「カッシェロ・デル・ディアブロ」は、コンチャ・イ・トロが手掛けるプレミアム・チリワインで、世界130ヶ国以上で販売される最もグローバルに展開されるワインブランドの1つです。
セパージュは、シラー60%カベルネ・ソーヴィニヨン25%カルメネール15%。
ブラックベリーやワイルドベリーなどの熟した黒い果実のアロマやほのかにコショウのようなスパイス香があります。
しっかりとしたコクとタンニンに、ほどよい酸があり、熟した黒系果実の果実味が甘いあんこ・皮の小麦のニュアンスと絶妙にマッチ!
渋みも協調されず赤ワインのまろやかな味わいを楽しめます。
一見意外な組み合わせですが、私も最近羊羹に様々なお酒をペアリングするのにハマっており、焼酎・紹興酒・ウィスキーを試したところです。
お気に入りのペアリングをたくさん見つけてみてください!