若い女性を中心に大流行しているオートミールは、えん麦を調理しやすく加工したもの。
海外ではミルクやヨーグルトをかけて食べたり、お粥のようにして食べるのが海外では一般的ですが、日本では独自の進化を遂げています。
今日はオートミールについて、その特徴や選び方、意外な調理法などについて解説します。
海外の朝食の定番、オートミール
オートミールはえん麦を脱穀し、調理しやすいよう、フレーク状に加工したもので、海外ではとてもポピュラーなものです。
映画が好きな方なら、出された朝ごはんを子どもが嫌がるシーンなどで、オートミールの名前を聞いたことがあるかもしれません。
海外では、ミルクやヨーグルト、フルーツとともにシリアルとして食べたり、ミルクを入れて火にかけ、お粥のようにして食べたりするのが一般的です。
朝食の定番としてだけでなく、ふやかすとやわらかくなるので離乳食に使ったり、パンやクッキーに入れたりして使うことも。
ザクザクとした食感が楽しい穀物でもあり、グラノーラなどに入れてもおいしくいただけます。
オートミールが日本でブームになったきっかけは?
日本でオートミールブームに火がついたのは2020年初めのこと。
ライフスタイルや美容の情報を発信しているユーチューバーたちが、手軽に取り入れられる健康食としてオートミールを取り上げ始めたことがきっかけとなっています。
ユーチューバーが発信する、簡単にオートミールを取り入れるレシピとともにSNSで広がり、今ではダイエット食材として大手メーカーが参入し、レシピ本なども売られています。
オートミールは食物繊維を豊富に含んでおり、その量は白米の18倍。
さらにタンパク質は玄米の約2倍含むのに、カロリーは白米の半分以下しかありません。
高タンパクで低糖質、しかも低カロリーで腹持ちが良い上に、鉄分やカルシウム、ビタミンなども豊富に含まれているため、ダイエットに関心のある女性を中心に、あっという間に広まっていきました。
4種類あるオートミール、どれを選べばいい?
オートミールとひとくにちいっても、4つのタイプに分かれているため、どれを取り入れるのがいいのかわからない人もいるのではないでしょうか。
選ぶときに気をつけたいのは、自分がどうやって調理するかに鍵があるということです。
ロールドオーツ
ロールドオーツはいちばんポピュラーなオートミール。
蒸したオーツ麦をローラーでつぶしたもので、粘り気が少なく適度な固さがあるタイプです。
少し粒が大きいため、加熱に少し時間がかかりますが、噛みごたえがあるので満腹感を得やすいのが特徴です。
クイックオーツ
オーツ麦を砕いて、やわらかく食べやすい状態にしたものです。
やわらかいものが好きな方や、離乳食に使用するのに向いています。
インスタントオーツ
調理加工が済んでいるので、加熱しなくても食べられるタイプです。
ロールドオーツを細かくカットして加熱し、フレーク状にしたものなので、調理の手間が省けるだけでなく、中には味付けがしてあるものも。
電子レンジで調理できるものが多いのもインスタントオーツの特徴です。
スティールカットオーツ
加熱加工のされていないもので、オーツ麦を脱穀しただけのものです。
調理に時間はかかりますが、ぷちぷちとした食感が楽しめるのが特徴です。
オートミール、どんな料理に使える?
オートミール人気に火がついた理由のひとつが「米化」という調理法。
水と混ぜて加熱するとごはんのようにもちもちとした食感になることから、お米の代わりに使って、チャーハンやリゾットなど、さまざまな料理に使うことが出来ます。
その他にも、水と混ぜてふやかしたものを薄く伸ばしてピザの生地にしたり、お好み焼きの生地に使っても。
レシピサイトなどにもたくさんのレシピがあるので、好みの方法で取り入れるといいかもしれません。
おいしくて栄養バランスの良いオートミール。
朝食などに取り入れて、楽しくおいしく健康体を目指したいですね。