今年は近年まれにみる雪の多い年ですね。
我が家でもあったかいお鍋の登場回数が自然と多くなっています。
ついつい寄せ鍋ばかりになりがちですが、素材の美味しさを存分に楽しめるしゃぶしゃぶもいいものですよね。
今回は牛・豚・ブリのしゃぶしゃぶと、ペアリングしたいお酒をお伝えしてきます!
しゃぶしゃぶとは?
しゃぶしゃぶは、薄切りにした一口サイズの食材を熱湯やお出汁が入った鍋の中でくぐらせて加熱して、タレにつけて食べる鍋料理です。
タレはポン酢とゴマダレが一般的ですね。
肉は牛肉が基本で、「しゃぶしゃぶ」と言えば牛肉を用いたものを指すのが一般的ですが、 豚肉や鶏肉、ブリ、ズワイガニなどの魚介類を用いる場合もあります。
また、暑い夏にさっぱりといただく冷しゃぶもその派生版です。
起源は?
しゃぶしゃぶの起源は中国にあり、という説があります。
北京の「涮羊肉(シュワンヤンロウ)」という火鍋料理です。
「シュワン」=水、湯の中ですすぐという意味。「ヤンロウ」=羊肉で、羊肉をスープに入れてさっと火を通す料理です。
これを戦時中に北京に軍医として赴任していた民芸運動家の吉田璋也氏が、戦後京都の料理屋「十二段家」の西垣光温氏に伝えます。
羊肉を牛肉に替えるといった試行錯誤の末、「牛肉の水炊き」という新しい鍋料理になり、これがしゃぶしゃぶの原型となりました。
そして民芸運動に関わる人たちによって、日本全国に広まっていきました。
また、吉田氏が考案したしゃぶしゃぶは、民藝の実践の場として彼が彼の出身地・鳥取で開いた「たくみ割烹」で、現在も「牛肉のすすぎ鍋」として提供されています。
名前の由来
「しゃぶしゃぶ」という名前は、大阪の料理屋「スエヒロ」の三宅忠一氏が1952年に自身の店で鍋料理を出す際に名づけたと言われています。
お店のスタッフがおしぼりを桶で洗濯しすすいでいる動作が、鍋の中で肉をお湯にくぐらせる様子とそっくりだったことからそのように命名されたのだとか。
かなりしっくり来る表現だからこそ、多くの人がその呼び名を使うようになったんでしょうね。
お取り寄せ牛しゃぶと楽しむお酒
お取り寄せグルメがすっかり定着した昨今。
しゃぶしゃぶ界も例外ではありません!
あまたある商品の中でも牛しゃぶなら「最高級 黒毛和牛 A5等級 霜降り クラシタロース スライス」がおすすめです。
クラシタとは、肩ロースのこと。
関西では、肩ロースのことを馬具の鞍(クラ)の下に位置するということから、クラシタロースと呼ぶようになったのだとか。
肩から背中にかけての長いロース肉の中でも最も頭に近い部分。
キメが細かく、美しい霜降りが特徴の柔らかいお肉です。
赤身とサシのバランスが良く、肉本来の甘味とコクのある味わいの上に、とろけるような食感が楽しめます。
シャトー・メルシャン ももいろ
こちらに合わせたいのは、「シャトー・メルシャン ももいろ」です。
特にポン酢や醤油ベースのタレでいただく際には、醤油とよく合うロゼワインがおすすめ!
マスカット・ベーリーAの華やかな香りとメルローの厚みが調和し、幅広い料理に合わせやすいロゼワインは、様々な具材を一度に楽しみたいしゃぶしゃぶと相性抜群。
サクランボ、ラズベリーやイチゴなど赤い果実の香りとすっきりした酸味。
雑味がない綺麗なロゼワインです。
さっぱりいただきたいしゃぶしゃぶに特によく合います。
お取り寄せ豚しゃぶと楽しむお酒
豚肉の持つ甘味・香りをダイレクトに堪能できるのも、しゃぶしゃぶの醍醐味ですよね。
「宮崎県産 おいも豚しゃぶしゃぶ肉 2種 詰め合わせ」は、宮崎県産のおいも豚しゃぶしゃぶ肉2種(ロース肉・ばら肉)のセットです。
おいも豚は、普通の豚肉より長い期間飼育し、仕上げの60日間にビタミン1・C、食物繊維豊富な「甘藷(かんしょ)」を与えて育てられます。
淡い桃色でもちもちとした食感の肉質と、脂身は濃厚で奥深く、かつさっぱりした味わいが特徴の豚肉です。
繊維質はきめ細やかで、白身のさっぱり感がさらにおいしさを引き立てます。
虎斑霧島
豚肉のしゃぶしゃぶには、甘みのある芋焼酎を合わせるのがおすすめ!
豚の臭みをうまくマスキングし、肉の甘みが引き立ちます。
お肉と同じ産地 宮崎の芋焼酎に決まりです!
霧島酒造の「虎斑霧島」は、清酒の醸造に用いられる黄麹と黒霧島の醸造にも用いられている黒麹の2種の麹を用いて、霧島酒造独自の三段仕込みで丹念に醸し出した本格芋焼酎です。
苦みが甘みを引き立たせ、複雑ながらも滑らかに絡み合う旨さは格別。
キレのあるナチュラルな苦みと、ふわっと広がる華やかな香りが特徴的です。
お取り寄せブリしゃぶと楽しむお酒
最後はブリしゃぶです。
「鰤王フィレ1枚入」は、楽天人気ランキングのブリ部門で何度も1位を取っている実力派!
「鰤王」は、日本一の養殖ブリ生産量を誇る鹿児島県・長島町のブランドぶり。
長島町の近海は海峡が多く潮の流れが早いことで知られています。
そのためこの地で育った鰤王は脂がのっていて身もしっかりと引き締まっています。
その旨みと食感は、一度味わったら病みつきになる美味しさなんです。
また、栄養素としてEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)、タウリン、ビタミンB1・B2を豊富に含んでいます。
EPAはコレステロールを引き下げ、血液をサラサラにする働きがあります。
DHAは学習能力を高めたり、視力回復にも役立つと言われているというありがたさ!
さっと色が変わる程度にしゃぶしゃぶしていただくと、お口の中で一瞬で身がとろけてポン酢のさわやかな酸味とともに、凝縮された旨みがダイレクトに舌を直撃してきます。
ブリの味わいの特徴は、口当たりは柔らかく脂の旨味が強いということ。
羽根屋 純吟 煌火(きらび) 生原酒
この点に同調させるなら、同じく酒質が柔らかく米の風味を感じられるタイプはいかがでしょうか。
そこで、氷見のブリ知られる富山のお酒「羽根屋 純吟 煌火(きらび) 生原酒」をおすすめします。
「夜空を彩る花火の艶やかな煌めきのようでいて、海のように優しく包み込む。」そんなイメージを商品名に取り入れたのだとか。
富山市内に居を構える100年以上の歴史ある酒蔵 富美菊酒造が手掛けるお酒の特徴は、立山水系の伏流水で仕込むきれいでピュアな飲み口。
ブリと合わせると、爽やかな飲み口で脂をすっと流してくれます。
その後、華やかな香りと甘味同士が呼応しあい一瞬同調したかと思うと、わずかに残るブリの旨味が再び顔を出し、最後は爽やかにキレていきます。
しゃぶしゃぶで美味しい山の幸・山の幸をいただきながら、お酒との相性を探求してみてはいかがでしょうか。