家庭料理の中でも、老若男女問わず人気のあるハンバーグ。
ナイフを入れると肉汁があふれるジューシーな味わいで、洋食の定番料理として、洋食店やファミリーレストランなどで親しまれています。
家庭でのごちそうやお弁当のおかずとしても人気のハンバーグですが、作り方や入れる材料、ソースは十人十色ともいえ、バリエーションが豊富です。
今回は失敗のないハンバーグの作り方や、よく合うお酒の選び方などをご紹介します。
ごちそう洋食の定番、ハンバーグ
ハンバーグはドイツ発祥のひき肉を使った料理。
ハンブルグで生まれたフリカデレというドイツの家庭料理がアメリカに伝わり、ハンバーグステーキと呼ばれるようになりました。
日本に伝わってきたのは明治時代のことですが、庶民の間に広まったのは1960年代のこと。
高度成長期の家庭のごちそうとして食卓に登るようになったのがきっかけです。
ハンバーグ用のお肉の選び方
ひき肉に炒めた玉ねぎやパン粉、玉子などを加えて寝かせた種を焼き上げるハンバーグですが、上手に作るにはちょっとしたコツが必要です。
使うひき肉は粗挽きや超粗挽きのものを使うと、お肉本来の味やジューシーさを楽しむことができるので、お肉屋さんで好みのお肉を選んで挽いてもらうと良いでしょう。
ブランド和牛を選べばちょっとしたごちそうになりますよ。
失敗のないハンバーグの作り方
さて、選んだお肉などの材料が揃ったら早速作りましょう。
ひき肉をこねるときは、他の材料を加える前に、塩を加えてよく混ぜることでジューシーに仕上がります。
このとき、ひき肉の脂分が溶け出してしまわないように、お肉の温度を低温に保つことが大切で、使う直前まで冷蔵庫に入れておくのはもちろん、ボウルの下に保冷剤や氷水があたるようにしてこねるのがおいしく作るコツです。
種をこねあげたらしっかりと空気を抜き、形を整えたら真ん中をくぼませ、冷蔵庫で30分ほど寝かせてから焼きましょう。
よく中が生焼けになってしまうという方がいますが、表面に焼き色を付けたら、アルミホイルやクッキングシートに包んで、オーブントースターなどで包み焼きにすると失敗がありません。
種に入れるたまねぎ、加熱する?それとも生?
ハンバーグの種には玉ねぎが入りますが、みじん切りを炒めてから入れるのが基本のレシピとして知られています。
飴色に炒めたものを使えば甘みとコクが加わり、生のものを使うと食感がアクセントになります。
また、すりおろしたものを加えるとしっとりとした仕上がりになり、電子レンジで加熱すれば時短になります。
好みや気分で切り方や加熱方法を変えてもいいかもしれませんね。
ハンバーグのソース別よく合うおすすめワイン
ハンバーグのソースは洋風のものから和風のものまでバリエーションがとても多いのが他の料理とはちょっと違うところ。
それぞれに味わいが違うので、気分でソースを変える方も多いのではないでしょうか。
ワインを合わせるときもソースの味わいで考えると、ぴったりくるものを選ぶことができます。
定番のデミグラスソース
デミグラスソースに合わせるなら、フルボディの赤ワインがやはりおすすめです。
カベルネ・ソーヴィニヨンを使ったワインはほどよいタンニンが口の中をさっぱりさせてくれます。
酸味のあるトマトソース
トマトソースを添えたハンバーグなら、軽い酸味が持ち味のキャンティ・クラシコがぴったり。
穏やかな渋みと軽やかな酸味で食事も進みます。
このタイプのワインはチーズソースのハンバーグと合わせてもしっくり来ます。
お醤油の効いた和風ソース
さっぱりとした味わいの和風ソースに合わせたいのは、南フランスのソーヴィニヨン・ブラン。
ハーブや柑橘類の香りのワインを良く冷やして合わせれば、ねぎや大葉といった日本の薬味を引き立ててくれます。
家族みんなが喜ぶ家庭料理のひとつ、ハンバーグ。
自分なりのアレンジも効く料理だといえるので、わが家の味を工夫して作っていきたいですね。