春先になると出回り始める新玉ねぎ。
見るからにみずみずしくて、切ってみるとやわらかく、食べればその自然な甘みがうれしい野菜です。
これから出盛りとなる新玉ねぎの名産地の紹介や、おいしく楽しむためのレシピをご紹介します。
新玉ねぎと普通の玉ねぎの違い
春に見かける新玉ねぎと、1年中出回っている玉ねぎはどう違うかご存知ですか?
新玉ねぎと玉ねぎは、品種が違ったりするわけではなく、春に収穫された玉ねぎを干して表皮が茶色くなったものが、1年を通し普通の玉ねぎとして販売されているのです。
新玉ねぎとして出荷されるのは春先に収穫される、黄玉ねぎや白玉ねぎと呼ばれる早生品種。
表皮が茶色くなっても栄養価は変わりませんが、水分をたっぷりと含んだ新玉ねぎはこの季節だけのものです。
採れたてのみずみずしいおいしさをいろいろな料理で楽しみたいですね。
新玉ねぎで有名な産地はどこ?
おいしい新玉ねぎが採れる産地は日本のどこにあるでしょうか。
やはり兵庫県の淡路島が筆頭に挙げられます。
淡路島は雨が少なく日照時間も長めであり、瀬戸内海の影響からミネラル分が豊富に含まれた土壌で育つ玉ねぎは、他の地域のものより糖度が高いといいます。
その糖度は7度程度が一般的だそうで、これはフルーツトマトなどと同等なのだとか。
甘みの強い淡路島産の新玉ねぎをぜひ味わってみたいですね。
新玉ねぎ、おつまみにするならどんなレシピがいい?
新玉ねぎを使ったおつまみというとどんな料理が思い浮かびますか?
やはりまずは生で、オニオンスライスやサラダにして食べると、その甘さが実感できるのではないかと思います。
オニオンスライスの作り方
材料(2人分)
玉ねぎ……1/2個
水(さらす用)……適量
*トッピング
ポン酢……大さじ2
かつお節……適量
- 玉ねぎは繊維を断ち切るように薄切りにします。
- 水を張ったボウルに入れて10分ほどさらし、水気を切ります。
- 器に盛り付け、トッピングをかけて完成です。
引用:クラシル
また、新玉ねぎを水にさらさずに作るタイ風のサラダは、新玉ねぎの甘みだけでなく辛みや香りが感じられるのがポイントです。
タイ風牛肉のスパイシーサラダ
材料(4人分)
牛肉……300g
しょうゆ……大さじ1.5
砂糖……大さじ1/2
おろしにんにく……1片分
玉ねぎ……1個
トマト……1個
香菜……1パック油
*たれ
ナンプラー……大さじ2
レモン汁……大さじ2
砂糖……大さじ1/2
一味唐辛子……少々
にんにくみじん切り……1片分
香菜の茎みじん切り……適宜
- 牛肉は一口大に切り、しょうゆ、砂糖、おろしにんにくを加えて手でもみ込み、油をかけてほぐすようにしてまぶします。これを熱したフライパンで両面を焼きます。
- 玉ねぎは薄切りにして水にさらし、水気をよくきります。トマトはヘタをとって4つ切りにし、いちょう切りにします。香菜は3cm長さに切り、軸の太い部分は細かく切ります。
- たれの材料を混ぜ、食べる直前に1、2をあえます。
火を通して食べるのであれば、やはりまるごとホイルで包んで焼くのが、そのみずみずしさと甘さを存分に楽しめるのでおすすめです。
新玉ねぎのまるごとホイル焼き
材料(2人分)
新玉ねぎ……2個
削り節……10g
ポン酢しょうゆ……適宜
バター
- 玉ねぎは皮をむく。15cm四方に切ったアルミホイル2枚を用意し、片面全体にバターを薄く塗って、玉ねぎを1個ずつぴっちりと包む。
- オーブントースター(または魚焼き用グリル)に1を入れ、10分ほど焼く。ホイルから取り出し、縦半分のところに根元近くまで切り込みを入れる(切り離さないように気をつけて)。皿に盛り、削り節を1/2量ずつかける。ポン酢しょうゆを好みの量かけていただく。
さらに、新玉ねぎの甘さが引き立つオニオンリングフライは、家族みんなでつまめるメニューとしてもうれしい1品。
みんな大好き!定番!オニオンリング
材料(2人分)
玉ねぎ……1個
薄力粉……100g
片栗粉……大さじ2
コンソメ……小さじ1
水……100cc
マヨネーズ……大さじ2
サラダ油……適量
塩……適量
- 玉ねぎは幅1cm程の輪切りにして、ばらばらにほぐす。
- ポリ袋に薄力粉、片栗粉、コンソメを入れてふる。
- 2に玉ねぎを入れてふり、全体にまぶす。玉ねぎは取り出す。
- ボウルに水、マヨネーズを入れて3のポリ袋に残った粉を加え、よく混ぜる(衣)
- 衣に玉ねぎをくぐらせる。
- 鍋に底から3cm程度のサラダ油を入れて170℃に熱し、5の玉ねぎを入れてこんがりと色づくまで2~3分揚げ、お好みで塩をふる。
ちょっと手がこんだメニューなら、オニオングラタンスープはいかがでしょうか。
まだ春先の寒い時期、熱々のスープで身体の中からあたたまりましょう。
オニオングラタンスープ
材料(容量350~400mlの耐熱容器2~3コ分)
玉ねぎ……2個(500g)
にんにく……1かけ
バター(食塩不使用)……30g
チキンスープ……カップ3
グリュイエールチーズ(塊)……60g
フランスパン……1/4本
塩・こしょう……少々
- たまねぎは半分に切って、縦に薄切りにする。にんにくは粗みじん切りにする。フランスパンは1cm厚さに切り、オーブントースターでこんがりと焼く。
- 厚手の鍋にバターとにんにくを入れて火にかけ、温まったらたまねぎを加えて強火で炒める。底のほうから木べらで時々混ぜながら、12~13分間炒める。
- 薄いきつね色になったら、水カップ1/2を加え、強火で混ぜながら煮詰めてバターとたまねぎを乳化させる。
- ぽってりとしたら再び水カップ1/2と塩小さじ1/3を加えて混ぜる。十分熱くなったところにチキンスープを2回に分けて加え、そのつど混ぜながら煮立てる。塩・こしょう各適量で味を調える。
- 耐熱容器に4を等分に入れて1のパンをのせ、チーズをたっぷりおろしてかける。200~220度に温めたオーブンに入れ、チーズが溶けて焼き色がつき、グツグツとするまで10~15分間焼く。
春の間だけの楽しみでもある新玉ねぎを使ったお料理とともに、ビールやワイン、日本酒や焼酎など、好みのものを合わせて楽しみたいですね。
ぜひあなたなりのグッドペアリングを見つけてみてください。