日本屈指のうどんのふるさと、群馬のうどんを味わい尽くす

日本屈指のうどんのふるさと、群馬のうどんを味わい尽くす

うどんと聞いて思い浮かべる地域はどこでしょうか?

人気の讃岐うどん、秋田の稲庭うどんと並び、日本三大うどんといわれているのが群馬の水沢うどんです。

水沢うどん以外にも、実は群馬県には他にもご当地うどんがいくつもあるのをご存知ですか?

意外と奥深い群馬県のうどんについて今回は紐解いていきます。

日本三大うどんのひとつ、水沢うどんとは

水沢うどんは群馬県渋川市の名物で、コシのある細めのうどんです。

もともとは水澤観音の参詣客に提供されたことがそのはじまりと言われ、つるつると透き通るような艶のある麺は、27もの工程を2日間かけて作られます。

材料は小麦粉と塩、水だけというシンプルさ。

生地を何度も鍛えては寝かせる工程と、水沢の気候をみながら水の分量を変える熟練の技が生み出すうどんは、しっかりとしたコシがあり、のどごしが良いのが特徴です。

だしの効いたうどんつゆやごまつゆでいただくざるうどんは、舞茸の天ぷらと一緒に頂いても。

讃岐うどんや稲庭うどんにも負けないおいしさは、お取り寄せをして家で楽しむことも出来ます。

せっかくなので天ぷらを揚げて一緒に楽しむのもいいですね。

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他にもある群馬のご当地うどん

群馬県はうどんの材料である小麦の生産量が多く、古くからうどんやおっきりこみ、焼きまんじゅうといった小麦粉を使った料理が数多く根付いています。

そのため、その町によって違ったうどんがあるのも群馬県のうどんの特徴です。

織物の町として知られる桐生市もうどんで有名な土地で、桐生うどんとしていくつもの店がしのぎを削っています。

その特徴はなんといっても15センチほどはあろうかという幅が広い帯状のうどんで、箸で持ち上げるのが大変なほどです。

たっぷりとつゆをつけていただくと、ぷりぷりとした食感としっかりとしたコシが感じられます。

同じく桐生名物のソースカツ丼とともにいただいてもいいかもしれません。

こちらも生麺の冷凍のものがお取り寄せ出来るので、おうちでその幅広のうどんを楽しむことが出来ます。

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水沢、桐生と並ぶ群馬三大うどんのひとつ、館林うどん

さて、群馬には三大うどんと呼ばれるうどんがあり、そのうち2つがここまででご紹介した水沢うどんと桐生うどんなのですが、もうひとつはどこかというと、毎年夏に気温が高いことで報道される館林になります。

館林は赤城山の伏流水が湧き、質の良い小麦がとれることで有名な町。

現在の日清製粉は「館林製粉」として創業したという逸話もある由緒正しい土地です。

鬼ひもかわという幅広のひもかわうどんを出すうどん店、花山うどんが有名ですが、艷やかでコシのあるうどんはそののどごしの良さともっちりとした食感で虜になる人も。

冷たいつゆにつけて食べるざるうどんもおいしいですが、豚肉やねぎの入ったあたたかいつゆにつけていただくのもおいしく、いろいろな楽しみ方ができます。

水沢と桐生、館林と、群馬三大うどんを食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

群馬県の郷土料理、おっきりこみ

さらにもうひとつ、うどんではありませんが、忘れてはいけない麺が群馬県にはあります。

幅広の生麺を旬の野菜とともに煮込んだおっきりこみという郷土料理です。

群馬県だけではなく埼玉県北部などでも食べられている料理ですが、群馬県の郷土料理として県の無形民俗文化財にも指定されています。

うどんと違い、麺を作る時に塩を使わないことと、生麺をそのまま醤油味の汁に入れて煮込むのがその特徴で、打ち粉が溶けてとろみがついた汁は身体もほかほかにあたたまります。

おっきりこみにはかつてふすまを入れて作っていたため、家庭料理として根付いており、良い小麦を使ううどんは「ハレの日」のものとして捉えられていたのだそうです。

美しい艶とコシのある群馬のうどん、ぜひ楽しんでみてくださいね。

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