たっぷりのトマトケチャップを使った懐かしい味わいのナポリタンは、昭和の香りが漂うレトロな喫茶店のランチメニューの定番でもあるパスタ。
シンプルな具材と甘酸っぱいトマトケチャップの味わいで、昔を懐かしんで食べる人も多いのでは?
今回は喫茶店で食べる昔ながらのナポリタンを家庭で再現するコツと、よく合うお酒をご紹介します。
新橋に次ぐ第2の聖地?神保町のナポリタンが熱い!
昔ながらのナポリタンが食べられる店が多いことで知られる東京・新橋は、ナポリタンの聖地として知られていますが、他にもナポリタンで有名な街が東京にはあります。
それは古書の街として知られる神保町。
神保町というとカレーの激戦地であることが有名ですが、レトロな喫茶店が何軒もあり、その店ごとに味わいの違うナポリタンを楽しむことが出来ます。
同じようにトマトケチャップベースの味わいながら、ゆでおきのパスタを使って作るお店や、ソースに辛みを足しているお店、パスタを徹底的に炒めて水分を飛ばして使うお店など、実にさまざまです。
ナポリタンの王道、ゆでおき麺を使って作るナポリタン
その中でも王道のスタイルといえるのが、神保町の老舗喫茶「さぼうる2」で食べることの出来るナポリタンでしょう。
山盛りのパスタは乾麺の状態で250gほどあり、ゆでおきされた麺を使ったもちもちとやわらかい食感が特徴です。
レトロな雰囲気の店内で食べると、昭和にタイムスリップした気分になりますが、このナポリタン、家庭で作るのも難しくないので挑戦してみるのはどうでしょう。
ナポリタンの作り方にはちょっとしたコツがあり、それを押さえればレトロな喫茶店顔負けの味を家で楽しむことが出来ます。
昭和レトロな喫茶店のナポリタンの作り方
まず、使うパスタの選び方ですが、1.7ミリ以上の太めのものを選びましょう。
パスタをゆでる時に使う塩は少なめに加え、パスタの袋に書いてあるゆで時間より2分長くゆで、ザルに上げたら1度冷水にさらしてパスタを締めます。
水気を切ったパスタをバットに広げ、サラダオイルを全体にまぶしてからポリ袋に入れ、冷蔵庫で3時間以上寝かせます。
この工程を経ることでもちもちとした独特の食感の麺が出来上がります。
次にソースを作っていきましょう。
具材はベーコンと玉ねぎ、ピーマン、缶詰のマッシュルームが定番の組み合わせ。
ベーコンは1センチ幅に、玉ねぎは薄切り、ピーマンは細切りにして、サラダオイルを引いたフライパンでしんなりするまで炒めたら、ケチャップとトマトピューレを半々の分量で加え、隠し味にウスターソースをスプーン1杯足して軽く煮詰めます。
水分が少し飛んだところにゆでおきしておいた麺を加えてソースを絡め、仕上げに胡椒を振ったら出来上がりです。
器に盛り付けたら、タバスコと粉チーズを添えて食卓へ。
昭和レトロな喫茶店風に、ソーダ水などの飲み物やコーヒーゼリーなどのデザートを用意してもいいかもしれないですね。
ナポリタンに合わせたいお酒
さて、ゆでおき麺で作る昭和レトロなナポリタンが出来たら、合わせてお酒を飲むのもいいですね。
トマトケチャップをたっぷり使ったナポリタンに合わせるなら、ワインやビールを思い起こす人が多いのではないかと思いますが、ハイボールを合わせるのがおすすめです。
昭和のお父さんが晩酌で飲んでいたのを思い起こす、ホワイトホースを使ってハイボールを作れば、ほんのりと感じられるスモーキーさと、花やはちみつのような香りが、まろやかでやわらかな味わいのハイボールが出来上がります。
レモンをキュッと搾れば、ナポリタンに絡んだトマトケチャップの濃厚な風味でいっぱいになった口の中を、レモンと炭酸がさっぱりとリセットしてくれ、最後までおいしく楽しむことが出来ます。
神保町の喫茶店に行けなくても、家でおいしいナポリタンを作ってハイボールと合わせれば、楽しい時間を過ごすことができそうですね。