お酒は価格が高ければいいというわけではありませんが、一定以上の美味しさがあるのは事実です。
しかし、頑張ってお小遣いをためて買った高級酒が、口に合わない事態はまぬがれたいもの。
そこで今回は、初心者におすすめの高級酒を紹介します。
高級酒の価格が高い理由についてもご参考ください。
「高い酒はうまい」の理由とは?
高級酒は、作り手のこだわりが詰まった1本です。
例えば高級日本酒。
低価格な日本酒とくらべて、原料のお米をどれくらい削って使うのかが違います。
お米の外側の部分を多く残してお酒を製造すると、雑味が多くなってしまうためです。
お米を半分削ったとすると、原料として用意した1トンのお米も、500kgしか残らない計算です。
しかし原料のお米を買い取る価格を変えるのは難しいでしょう。
高い酒には、価格を高くせざるを得ない理由があります。
そのため、低価格なお酒よりもうまいと言われます。
もちろん好みは人それぞれ、全ての高級酒がご自身の口に合うというわけではないかもしれません。
しかし高いお酒は、いわゆる「あたり」が多く、初心者にもおすすめのお酒です。
高級酒の価格が高い3つの理由
「高級酒なんてブランド名で値段が吊り上がってるだけなんじゃ?」と思った経験はありませんか?
高級酒の価格が高い秘密を紹介します。
価格を裏付ける理由を知って、納得のうえ高級酒をお試しください。
高級酒の価格が高い理由1.材料を厳選している
渋みの強いブドウ・渋みと甘味のバランスがいいブドウ・ただ甘いだけのブドウ。
ワインの原料にしたとき、バランスのいい味わいのブドウが原料であれば美味しそうですよね。
しかし、ブドウの味わいは収穫した年によって様々。
同じ農園で収穫されたブドウでも、南側が良くても北側はイマイチという場合もあります。
お酒の製造者は、毎年変わる原料の味わいを見極め、厳選しています。
今回はワインを例にしましたが、ビールや日本酒も同じです。
原料にこだわればこそ、お酒としての価格は高くせざるを得ません。
高級酒の価格が高い理由2.長期間の熟成が必要
長期間の熟成を要するお酒として有名なのはウイスキーです。
スコッチウイスキーで有名なスコットランドでは「最低でも3年以上熟成させること」と義務づけられています。
さらに、ウイスキーの中には20年物・30年物・50年物など長期熟成した銘柄も。
10年単位でウイスキーを管理し、味や風味を整えつつ販売するためにはコストが必要です。
結果的に価格が高くなります。
長期間熟成したお酒の魅力は、何といってもまろやかな味わい。
角がとれ、丸みを帯びた風味は高級な価格に見合った価値を感じられます。
高級酒の価格が高い理由3.生産数が限られる
最近はクラフトビールが人気です。
日本ではクラフトビールの明確な定義はありませんが、クラフトビール発祥の地アメリカでは違います。
クラフトビールとして販売するためには、小規模の工場で生産しなければいけません。
しかし小規模の工場では、生産量が限られてしまいます。
生産量が限られていても、人気があれば価格が高くなるのもうなずけます。
通常のビールとはちょっと違った味わいと美味しさが人気のクラフトビール。
小規模工場ならではのこだわりと美味しさが大きな魅力です。
【ビール】初心者におすすめ!おすすめの高い酒2選
初心者におすすめの高級ビールを紹介します。
すでに鉄板となっているプレミアムビールのほか、筆者が実際に飲んでみておすすめしたい逸品も紹介。
「ビールの苦味が口に合わない」という方も、ぜひ参考になさってください。
高級ビール1.苦味少なくフルーティ「INEDIT(イネディット)」
苦味よりも先に感じるフルーティな味わいで、初心者におすすめのビールです。
苦味が全くないというわけではありませんが、苦味よりも甘やかな風味が際立っています。
筆者は「ビールは苦くて当然、苦味も含めてウマい」と思っていましたが、飲んでみて常識を覆されました。
INEDITは苦味がとてもあっさり、かつ旨みが優しく広がります。
「いつまでも飲んでいたい」と感じるプレミアムビールをお探しの方は、ぜひお試しください。
高級ビール2.ジャパンプレミアムの定番「サッポロ エビスビール」
原料や酵母を厳選し、長期熟成によって生まれるプレミアムな味わい。
ドイツビール純粋令にもとづいて生産される、こだわりの逸品です。
ビールを口に含んだ際に広がる豊かで奥深い香りは、世界から厳選された欧州産ホップによるもの。
キレと奥行があり、気品すら感じられる味わいは麦芽100%だからこそです。
雑味がなく、まろやかな風味と喉ごしの良さからは価格以上の価値を感じられます。
記念日やお祝いなど、特別な日の1本にどうぞ。
【日本酒】初心者におすすめ!おすすめの高い酒2選
日本酒はお米を削り、中心に近い部分のみが原料として使用されます。
精米歩合として表記され、45%の場合はお米の65%が削られたということに。
贅沢にお米を使ったプレミアムな日本酒を紹介します。
高級日本酒1.後悔しない!間違いのない味わい「久保田 純米大吟醸」
爽やかさと甘みがバランスよく、飲み始めるとクセになる中毒性を秘めた日本酒です。
高価ではありますが「ちゃんと美味しい」を求める方にぴったり。
久保田の純米大吟醸を飲むときは、お刺身・天ぷらなどおつまみは複数準備するのがおすすめ。
いろいろなおつまみと久保田の相性の良さを堪能できます。
久保田を製造した杜氏の高い技術力とこだわりを感じながらお楽しみください。
高級日本酒2.フルーティな甘やかさが人気「両関 雪月花」
女性やお酒初心者に人気の日本酒です。
さらりとした甘みとふくよかに広がる華やかな香りはまさに絶品。
筆者おすすめの温度帯は冷や~常温です。
特に常温で飲むと、お米由来の香りが開きやすく、フルーティさを心行くまで楽しめます。
おつまみはいぶりがっことチーズで決まり。
いぶりがっこの燻製香とチーズの濃厚な味わいは、雪月花のフルーティさと好相性です。
仕事や勉強を頑張る自分へのごほうびにもおすすめですよ。
【ワイン】初心者におすすめ!おすすめの高い酒2選
原料や製法にこだわった高級ワインをグラスに注ぐと、優しくも力強い香りが立ち込めます。
ゆっくりと香りを楽しんだ後は、口内でじっくりと深みのある味わいを堪能してみてください。
きっと特別な時間を過ごせます。
初心者におすすめの高級ワインを紹介します。
高級ワイン1.豊かな香りと奥深い味わいの赤「バローロ ヴェッキア ストーリア」
濃厚でどっしりとした味わいが特徴のフルボディ赤ワインです。
イタリアワインの中でも「バローロ」は最上のワインである証。
苦味や渋みが少なく、ブドウの甘みや穏やかに広がる豊かな香りを楽しめます。
おつまみはシンプルにチーズにしましょう。
バローロはワインだけで完結できるほどバランスのとれた味わいですので、おつまみはシンプル・イズ・ザ・ベスト。
録りためていた映画やドラマなどをゆったりと楽しみながら味わってみてください。
高級ワイン2.美しい色合い、芳醇な香りの白「ラディコン オスラーヴィエ」
原料のブドウを育てる畑では除草剤や化学肥料不使用、さらにブドウの収穫は全て手作業で行われます。
収穫されたブドウは大樽で長期熟成され、独特な濃いオレンジ色のワインへと変わります。
もちろん酸化防止剤も一切使用しておらず、ひたすら手間をかけたナチュラルなワインを味わえます。
「ワインは自然が造り、ヒトはアシスタントの役割を担う」という考えのもと生産されるワインの味わいは複雑のひとこと。
ブドウの甘み・酸味・若干の渋みが絡み合い、他では味わえないシンフォニーを奏でます。
自然と共生した特別なワインは、一度試してみる価値アリです。
【ウイスキー】初心者におすすめ!おすすめの高い酒2選
ヘルシーで飲みやすいハイボールが好きな方は多いのではないでしょうか。
しかし、ウイスキー選びに失敗したときのリスクを考えると、高級ウイスキーにはなかなか手が出ないもの。
初心者におすすめ、ハイボールもストレートも楽しめる高級ウイスキーを紹介します。
高級ウイスキー1.重厚感ある甘みがプレミアム「サントリー 山崎12年」
ハイボールで、芳醇な香りとともに広がるバニラ感を楽しめるウイスキーです。
甘やかな味わいがメインとなっており、初心者が親しみやすい味わいなのが魅力。
おつまみはナッツや生ハムをはじめとして、お刺身やお肉などもよく合います。
ストレートに挑戦したい時は、ウイスキーを冷蔵庫に入れて保管しないようにしましょう。
冷蔵庫で冷やされたウイスキーは、風味が立ちにくく、旨みが半減してしまいます。
ストレートではアルコール感がキツく感じた場合は、ウイスキーと同量の水を入れてお楽しみください。
山崎12年の味わいはそのままに、アルコール感がうすれて楽しみやすくなります。
高級ウイスキー2.華やかな香りの奥に広がる甘み「ザ マッカラン 12年」
本場として知られるスコッチウイスキーの中でも「シングルモルトのロールスロイス」と言われるほどのウイスキーです。
味わいは総じて華やかで、ハイボールにするとより一層感じやすくなります。
シェリー酒を熟成させた樽を再利用して熟成し、柔らかな甘みと花に似た華やかな香りの仕上がりに。
世界的にも有名なウイスキーですので、グラスにもこだわってお楽しみください。
高くてもおいしいお酒は自分へのごほうびにぴったり♪
高級なお酒には、価格が高くなる理由があります。
おいしいかどうかは個人の好みによるところもありますが、今回紹介したのは親しみやすいお酒のみ。
ぜひ一度、高いお酒と共に過ごす時間を楽しんでみてください。
きっと、ふだんからの頑張りが報われますよ。