日ごとに秋が深まり、れんこんが旬を迎える時期になりました。
れんこんはほぼ通年出荷されているのですが、旬は収穫がスタートする9月~10月から、おせち料理で需要が多い冬です。
秋口に出荷される新れんこんは柔らかくあっさりとしていて、晩秋から冬のものは粘りが出て甘味も増します。
今回は、そんなれんこんの豆知識や、お取り寄せで楽しめるれんこんフード、そしてれんこんを使ったお酒をご紹介します。
れんこんとは
れんこんとは、食用のハスの地下茎です。
原産地には諸説あるものの、中国・エジプトという説が有力です。
れんこんには中国種と在来種があり、現在市場に出回っているれんこんの多くはこの中国種と言われ、金澄(かなすみ)やだるまと呼ばれている品種が多く栽培されており、中でも金澄20号が多く普及しています。
在来種とは、江戸時代以前に日本に伝わり各地に根付いたれんこんのこと。
中国種と比較すると細長く色は少し茶色がかっており、粘質で柔らかく味が良いとされています。
れんこんは茨城県や徳島県、愛知県で多く生産されています。
れんこんの歴史
蓮は奈良時代に仏教と一緒に日本へ伝来したと言われています。
当初は観賞用とされていましたが、平安時代には食用として知られていたのだとか。
しかし現在出回っているれんこんは、明治時代に中国から伝わってきた品種が改良されたもので、あまり出回っていない在来種は、鎌倉時代に僧が中国から持ち帰った食用の蓮が土着したものであると考えられています。
れんこんに含まれる成分と性質
れんこんは、ビタミンCやカルシウム、マグネシウム、食物繊維が豊富です。
れんこんに含まれる特徴的な成分はペクチンやタンニン。
水溶性食物繊維の一種であるペクチンはれんこんを切った時の粘り成分で、ポリフェノールの一種であるタンニンはれんこんの黒ずみの原因となるアクの成分です。
れんこんに含まれているビタミンCやペクチンは水溶性で、水に溶けやすい性質を持っています。
よって、アク抜きや調理の時は、茹ですぎず歯ごたえが残るくらいを目安に短時間で行えばこれらの成分を効率的に摂取することができます。
続いて、通販でお取り寄せできるれんこんを使った食品をご紹介しましょう。
お取り寄せしたいれんこんフード①からしれんこん
始めにご紹介するのは、熊本県の郷土料理「からしれんこん」で、江戸時代病弱だった初代熊本藩主・細川忠利公の滋養強壮食として考案されました。
麦みそに和からしを混ぜた“からしみそ”をれんこんの穴に詰め、黄色い衣を付けて油で揚げる熊本では、普段の食事の時に食べたり、酒のつまみとして広く親しまれています。
しゃきしゃきとたれんこんの歯ごたえと、つんと鼻から抜けるからしみその辛みがたまりません!
創業100年の老舗蒲鉾店 廣田蒲鉾店では、注文を受けてから1本ずつ丁寧に完全手作りで商品を製造。
毎回、揚げたて出来立てをその日のうちに発送しています。
れんこんのシャキシャキとした食感や、辛子のピリッとした辛みと味噌のほどよい甘さが絶妙なバランスで、酒の肴におすすめです。
お取り寄せしたいれんこんフード②
次は「カモ井 素材そのまま れんこんチップス」です。
サクサクとした軽い食感で、れんこんの素材感をたっぷり感じられるチップスです。
フレンチドレッシング風の味付けで、幅広い年代の方に好まれるマイルドな味わい仕上がっています。
お取り寄せしたれんこんフード③
次は「蓮根うどん」です。
在来種のれんこん 熊本あか根をパウダー状にして練り込んだうどんで、滑らか&もっちり食感でほのかな甘みが感じられます。
次に、少し珍しいれんこんで造られたお酒をご紹介しましょう。
れんこんのお酒①
最初のお酒は大阪・門真市の「蓮の宴~はちすのあかり~」です。
門真市の伝統農法で栽培され手掘りされた門真れんこんを原料とし、単式蒸留器で丁寧に手作りした本格焼酎です。
キレの良い味わいとスッキリとした味わいに仕上がっています。
そしてボトルのシェイプはなんと電球!
素材にもパッケージにもユニークさいっぱいなので、ギフトにするのもおすすめです。
れんこんのお酒②
次のお酒もれんこんの焼酎で、愛知県 鶴見酒造の「荷葉(かよう)のしずく」です。
鶴見酒造は1873年創業。
木曽三川の豊富な良水に恵まれた水郷地帯として栄えた愛知県・津島の蔵元です。
アジアを中心に海外への輸出も強化しており、香港やミラノ等で開催されたコンテストでも様々な賞を獲得しています。
愛知県西部は、蓮根の一大生産地で、ここで穫れた新鮮な蓮根を地元海部農協の協力で豊富に使用。
一般では入手困難な”蓮根の芽”も使用し、そこに厳選した米麹を加えて蒸留しています。
一回一回手造りで丁寧に仕込んだ円やかな風味と香りのれんこん焼酎です。
れんこんがますますおいしくなるこれからの季節、食品やお酒でその味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。