新型コロナウイルスの影響で、各地でアルコール消毒液が品薄に。
そこで、沖縄の各酒造メーカーが、消毒用にも使用可能な高濃度アルコールを開発・販売を開始し、話題となりました。
筆者は沖縄にいるのですが、スーパーのお酒コーナーで「高濃度アルコール」をよく見かけます。
今回は、
・お酒として飲むことは可能なのか。
について、実証しつつ紹介します。
高濃度アルコール製品とは?
このたび酒造メーカーが発売を開始した高濃度アルコールは、手指消毒としての効力をできる限り高めて製造されています。
消毒用エタノールの代替品として、使用可能です。
ただ、高濃度アルコールといっても、医薬品や医療部外品ではないということをおさえておきましょう。
消毒用として使うためには?
使い方は、水で薄めずにそのまま使うこと。そうすれば、手指消毒に使用することができます。
スプレー容器に移しかえて使うこともできます。ただ、容器が溶けてしまう場合があるため、高濃度アルコールに対応している容器を使用しましょう。
また、度数が高いため、引火の危険性があります。近くで火を扱うことがないよう、保管には注意することが大切です。
泡盛メーカーが作る「まさひろウォッカ66%」
まさひろウォッカ66%は、明治16年創業の泡盛メーカー「まさひろ酒造」が販売する、消毒用エタノールの代用品にできるスピリッツです。
度数の高い泡盛を手掛けているからこそ、できた技ともいえるでしょう。
本来は飲むためのお酒であり、老舗酒造メーカーが心を込めて作ったお酒です。
消毒用としても使うことができるし、お酒としても楽しめるはず。
1本、スーパーで購入。
沖縄県のスーパーで販売されていた「まさひろウォッカ66%」。
こちらを1本購入しました。
消毒液としての使用感は、泡盛の香りが少ししますが、消毒用アルコールと同様、すぐにサラッと乾燥するので使いやすいです。
泡盛の香りがすることから、お酒としても楽しめる予感がします。
いったいどのような味がするのでしょうか。
お酒としても美味しく飲むことができる
まさひろウォッカ66%を、沖縄県ならではのドリンクで割って飲んでみます。
冷凍庫で冷やしたまさひろウォッカ66%と、ショットグラスを用意。
ほんの少しだけウォッカを入れて、割りものを注ぎます。
1.さんぴん茶割り
さんぴん茶は、沖縄でメジャーなお茶です。ジャスミン茶のような風味がします。
味は、さんぴん茶の味も確かにしますが、アルコールの風味が強く出ていて、そこに泡盛の風味がのっかる感じです。
さんぴん茶自体がサッパリとしているので、アルコール感がダイレクトに伝わる味に。濃いめのお茶で作ると、飲みやすい仕上がりになるかもしれません。
2.ヨーゴ割り
ヨーゴとは、沖縄県民に愛されている、沖縄森永乳業が販売する乳酸菌飲料です。数種類のフレーバーがあるのですが、今回はスタンダードのものを使用します。
味は、口に含んだ瞬間に、ヨーゴの爽やかな酸味と甘味がふわっと訪れます。「あっ、ヨーゴだ」となった直後に、ガッツリ泡盛の風味がやってきます。
もう少し濃厚系の割りものだと、2つの味がマッチする具合を楽しめるかもしれません。
3.宮平カフェ割り
宮平カフェは、沖縄県糸満市に本社をもち、2019年で創業100年を迎えた宮平乳業の商品。ほどよい甘さが心地よい、コーヒー入り清涼飲料水です。
つまりコーヒー牛乳のような味わいなのですが、これが意外とウォッカに合う!
コーヒー牛乳の甘さが、泡盛独特の香りをおさえて、飲みやすくしてくれています。
泡盛の風味が、コーヒーにのっかる感じで美味しい!
深みのあるコーヒーをウォッカで割ったような味になります。不思議。
砂糖の甘みがある方がいいのかもしれません。フレッシュジュースで試してみたいなと思っています。
消毒に使いながら、落ち着いたら気兼ねなく飲みたい
各酒造メーカーが販売する高濃度アルコール。
消毒用として使用できる上に、お酒として味わうこともできる製品です。
「何で割ったら合うかな」と、考えるのもワクワクします。
状況が落ち着いたら、気兼ねなく飲むのが楽しみです。
関連リンク
・まさひろ酒造
・まさひろウォッカ66% 専用販売用HP