7月7日は、七夕!
七夕は、日本の「五節句」のひとつとして、人々に親しまれてきました。
短冊に願いを書いて吊るすなど、街中でもよく見かける光景です。
また、七夕といえば織姫と彦星。
せっかく一年越しに会うなら乾杯でもしたいところですよね。
そこで、七夕に飲むお酒について、豆知識とあわせて紹介します。
五節句って何?どんなことをするの?
五節句とは、1年に5回訪れる、季節の節目となる日です。
七夕は、五節句のひとつ。
お盆前に訪れる七夕は、お盆入りの準備をする日とされています。
ここで五節句の意味とあわせて、五節句の際に飲むお酒について紹介するので、ご覧ください。
・1月7日:人日(じんじつ)
邪気を払い、1年の無事を祈る日。7草粥を食べるため、七草の節句ともいわれます。
⇒屠蘇(生薬を、みりん・お酒で漬けたもの)
・3月3日:上巳(じょうし)
禊ぎをして穢れを払う、人形に汚れを移して海や川に流す日。桃の節句ともいわれます。
⇒桃酒(桃の葉っぱや花びらを入れたお酒)
・5月5日:端午(たんご)
男の子の出世を願う日です。端午の節句、菖蒲の節句ともいわれます。
⇒菖蒲酒(菖蒲のお酒)
・7月7日:七夕(しちせき)
旧暦ではお盆は7月15日ごろにあったことから、お盆入りの準備をする日とされています。
⇒一夜酒(一晩で作り、飲むことができる)
・9月9日:重陽(ちょうよう)
長寿を願う日。仏教で縁起が良いのが、9という数字です。この9が重なるため、とてもおめでたい日とされています。
⇒菊酒(菊の花のお酒)
七夕だけ、アルコールが入ってない?!
五節句のうち、七夕だけ「一夜酒」という一晩で作ることができるものが指定されています。
七夕が、なぜ他の五節句とは違って、事前に仕込みをして作るお酒ではなく、一夜酒になっているのでしょうか。
理由は、日本の夏の気候と関係しています。
夏は、高温多湿。お酒を保存する上で難しい環境です。
そのため七夕では、一晩で作って飲むことができる一夜酒が親しまれていました。
一夜酒とは、甘酒のことです。
甘酒は、栄養価が高く、飲む点滴ともいわれるほど。
暑い夏を元気に乗り切るためにも、甘酒が飲まれていたそうです。
甘酒ってアルコール入り?
甘酒には2種類あり、酒粕でつくられたものと、米麹でつくられているものがあります。
酒粕でつくられた甘酒のアルコール度数は、約1%未満です。
米麹でつくられたものには、アルコールは入っていません。日本酒のようなクセがないため、飲みやすい味です。
飲む点滴といわれているのは、米麹の甘酒!
飲む点滴といわれるほどに、栄養価が高いとされている甘酒。
酒粕と米麹、どちらの甘酒も栄養価は高いのですが、飲む点滴と呼ばれる由来は「米麹の酒粕」の方にあります。
というのも、点滴にはカロリーのもととなる「ブドウ糖」が含まれているためです。
米麹の甘酒に含まれているブドウ糖は、100gあたり約20g。
そのほかにも、お腹の調子を整えるオリゴ糖や、疲労回復に必要なビタミンB群が含まれています。
また、米麹の種類によって酵素やクエン酸などが含まれる甘酒もあります。
芋焼酎「七夕」で乾杯もあり!
七夕にお酒が飲みたい!という人におすすめなのが、「七夕」という名前の芋焼酎。
芋焼酎 薩摩七夕は、鹿児島県にある田崎酒造の、代表銘柄です。
日本ソムリエ協会の会長でもある、田崎真也さんも愛飲している焼酎蔵だそう。
さつまいもと米麹を原材料として作られた焼酎で、優しさもありながらスッキリとした飲み心地。
お湯割りだと、香りとまろやかさが増して、飲みやすくなるのでおすすめです。
1年に1度きりの七夕、甘酒&芋焼酎で楽しもう!
今年の七夕は、甘酒で乾杯!
米麹でできた甘酒なら、お子さまと一緒に安心して乾杯できます。
お酒が飲みたい人は、芋焼酎七夕で。
季節を感じながら、夜空を眺めて素敵な晩酌の時間を楽しんでください。
関連リンク
・メロディアン|酒粕甘酒