熱燗やロックなど、そのままの味を楽しむイメージが強い「日本酒」。
実は、日本酒はいろんな割りもので、いろんな美味しさを楽しめるお酒なんです。
なかでもオススメなのが、「日本酒の出汁割り」。
名前の通り、日本酒を出汁で割って飲むわけですが、これが驚異の美味しさなんです。
この記事では、日本酒の出汁割りを30秒でサクッと作る方法を紹介します。
日本酒の出汁割りの美味しさの秘密とあわせてご覧ください。
日本酒の出汁割りは、おでん屋さんで多い飲み方
そもそも出汁割りとは、おでん屋さんで多い日本酒の飲み方のこと。
日本酒をおでん出汁で割って飲むんです。
日本酒の出汁割りで有名なのは、東京・赤羽にあるおでん屋さん「丸健水産」。
ほかにも、小料理屋や日本酒好きのお店でも出会うことがある飲み方です。
5種類の味がそろって完成する、出汁割りの美味しさ
日本酒は、五味という人の味覚の基本となる5種類の味(甘味・うま味・渋味・苦味・塩味)の中で、塩味だけがありません。
そこで、塩味として「出汁」を追加。
すると、5つのうま味がそろって、日本酒ならではのうま味・甘味が、グッと引き出されます。
日本酒と出汁それぞれの「うま味成分」の相乗効果
日本酒には、うま味成分グルタミン酸が含まれています。
そして出汁に含まれているのは、イノシン酸といううま味成分。
日本酒を出汁割りにすると、それぞれのうま味成分グルタミン酸とイノシン酸が混ざり合います。
これにより、うま味の相乗効果がうまれて、もっと美味しくなるんです。
30秒で簡単!「日本酒の出汁割り」の作り方
家にいつも日本酒なんて置いてない、という人も多いでしょう。
そこで、気軽に作って飲める「日本酒の出汁割り」レシピを紹介します。
火を使わず洗い物はコップだけ、30秒で完成する簡単レシピです。
材料は2つのみ!
用意するものは、カップ酒と出汁。
カップ酒は、コンビニやスーパーで100円程度で売っています。
出汁は、本来であればおでん出汁を使用しますが、顆粒タイプの出汁でじゅうぶんOKです。
コンソメやガラスープの素よりも、昆布や鰹の和風の出汁を使ってください。
筆者のイチオシは、ヒガシマルのうどんスープです。
作り方と、美味しくなるポイント
作り方は、簡単30秒。
①カップ酒を、残り1/3~1/4になるまで飲む
②別のコップで、出汁を作る(ケトルで沸かしたお湯orレンジでチン)
③カップ酒のカップに、出汁を入れて完成!
出汁は、気持ち薄めに作ってください。
出汁が濃いと、日本酒の味とケンカしてしまいます。
日本酒と出汁の割り合いは、1:3がオススメ。
出汁でやさしくまとまり、日本酒のクセが隠れて飲みやすくなります。
日本酒をもっと感じたい!という人は、1:2で試してみてください。
常温のカップ酒を、熱々の出汁で割ると、ちょうど飲みやすい温度になります。
じんわりと広がる、奥深いうま味!
口に含むと、じわ~っとうま味が広がって、ポカポカ体が温まってきます。
寒い冬に、カーッと飲みたくなる一杯です。
香りや味がちょっと独特な日本酒ですが、出汁のおかげで驚くほどまろやかに。
これなら日本酒が苦手な人でも飲めるはず。
それにしても、味に深みが増す。この変化が面白い!
ある程度飲んだら、七味を振りかけて飲んでみてください。
ピリリとしたアクセントで、どんどんお酒がすすみます。
顆粒だし以外では、鍋のつゆ・パウチのおでんのつゆを使うことも。
鍋やおでんのつゆだと、具材のうま味がしみ出ているので、味の深みが更に増します。
気軽に作れる日本酒の出汁割りで、日本酒をもっと楽しもう!
日本酒の出汁割りについて、美味しさの秘密と簡単に作る方法を紹介しました。
食事にあわせやすく、焼き魚や煮物などの和の料理との相性抜群。
寒い季節にもピッタリの飲み方です。
一口飲むと、これまでに感じたことのない日本酒と出汁のうま味のハーモニーを感じることができます。
お湯で出汁さえ作れば、カップ酒に注ぐだけで作れるので、ぜひ試してみてください。