ビールは好き嫌いがわかれやすいお酒のひとつです。
ビールがあまり好きではないという人の多くは、その理由を「ビール独特の苦み」だと言います。
しかし最近ではビールにもさまざまな種類が増え、ビールが苦手な人でも飲みやすいものが出てきています。
どんなビールだと苦手な人でもおいしく飲めるのでしょうか。
ここでは、ビールが苦手な人におすすめのビールや、ビールを使ったカクテルを紹介します。
ビール独特の苦みは原材料にあり
人によっては薬と同じ苦味を感じるビールの苦み。
ビール特有のこの苦みは、ビールを作る上でメインとなる“ホップ”が関係しています。
ホップには雄・雌とありますが、ビールで使われるのは未受精の雌花です。
未受精の雌花には、ルプリンと呼ばれる黄色い小粒が付いています。
これには、苦みや香りとなる成分がたくさん詰まっているのです。
また、成分の中には熱と化学変化する、α酸が含まれています。
化学変化をしたα酸はイソα酸になり、苦みのもととなるのです。
しかし、ただ熱にあたれば苦くなるというわけではなく、一定の条件を満たさなければ強い苦みにはなりません。
その他、ビールは酵母の違いで味も変わってきます。
上面発酵酵母と下面発酵酵母があり、この差は発酵の温度にあります。
上面発酵酵母はエールビールと呼ばれフルーティーな味わいに、下面発酵酵母はラガービールと呼ばれキレのある強めな味わいに。
それぞれおいしいビールではありますが、ビール独特の苦みが苦手な人にはエールビールがおすすめです。
ビールが苦手な人でもおいしく飲めるビールを飲み比べ
苦手な人でもおいしく飲めるビールは、苦みが抑えられていることが基本です。
ここでは、苦みが抑えられ、かつ見た目も美しいビールを5つ選び、飲み比べてみました。
どれも手軽に買えるものばかりなので、ぜひ参考にしてください。
今回選んだ5つのビールは、『水曜日のネコ』『ザ・プレミアム・モルツ 香るエール』『ホワイトベルグ』『ブルームーン』『ニュートン』になります。
1.ネコの絵柄が可愛い『水曜日のネコ』
水曜日のネコは、青りんごと柑橘系の爽やかな香りを味わえるエールビールのひとつです。
オレンジピールと小麦で作られているため、甘酸っぱさが感じられます。
フルーティーさがものすごく感じられる上、このビールは苦みも非常に少ないのが特徴です。
そのため、女性やビール初心者など苦みを気にする人でもおいしく飲めるビールになります。
また、色がとても美しいため、グラスに移していただくとより一層おいしさを感じるでしょう。
2.万人受けのエールビール『ザ・プレミアム・モルツ 香るエール』
プレミアムモルツシリーズは、上品な味わいが堪能できるビールのひとつです。
その中でもフルーティーさ香る、軽やかな味わいを楽しむことができる香るエール。
苦みも抑えられ、飲みやすさを実現したビールになります。
飲みやすさ以外にも、スーパーなど気軽に試せる場所で販売しているのも魅力のひとつです。
3.ベルギーの白ビールをお手本『ホワイトベルグ』
新ジャンルビールの位置づけであるホワイトベルグ。
フルーティーな香りはもちろん、原材料に小麦や小麦麦芽、オレンジピールやコリアンダーシードなどが加わり、軽やかな味わいを堪能できます。
苦みが少ないため、女性やビール初心者、ビールの苦みが苦手な人にもおすすめです。
4.少しにごりのあるアメリカのビール『ブルームーン』
爽やかさの中に、ほんのりスパイスを感じるブルームーン。
ビールとは思えないにごりが特徴のビールではありますが、飲めばクリーミーさが伝わります。
オレンジピールが入っていることから、爽やかさと甘い香りを楽しめるのも魅力のひとつです。
甘みと刺激、爽やかさとさまざまな味わいを楽しませてくれるため、ビールが苦手な人でもゆっくり味わいたいと思うことでしょう。
5.一度飲んだらハマってしまう『ニュートン』
青りんごの爽やかさや甘さを堪能できる低度数のビールになります。
白ビールをベースに作られていることから、白ビールの持つ甘酸っぱさとマッチし、ゴクゴクと飲めてしまうほどです。
口あたりもよいため、一度飲めば病みつきになることでしょう。
ビールの苦みは一切感じないフルーツビールです。
ビールを使ったカクテルでおしゃれにビールを楽しもう
苦みの少ないビールであっても飲みづらいときもあるでしょう。
そのようなときは、ジュースで割って飲むと飲みやすいです。
作りやすさやおいしさを重視し、試してもらいたいビアカクテルは以下の3つになります。
- ビールとジンジャエールで作る『シャンディガフ』
- ビールとコーラで作る『ディーゼル』
- ビールとトマトジュースで作る『レッドアイ』
ジンジャエールやコーラは甘みがあり、かつ炭酸飲料であることから、ビールと相性は非常にいいです。
ビールの持つ苦みを甘さで中和してくれるため、ジュースのような感覚になります。
ディーゼルは甘さが苦みを消すため非常にあっさりと飲めるのに対し、シャンディガフはジンジャエールの爽やかさと刺激が違ったおいしさです。
レッドアイはトマトのさっぱりした味とビールの苦みが、ちょうどよい感じに飲みやすくしています。
最大の魅力はなんといっても栄養面。
アルコールを飲みながら栄養バランスも期待できる、健康面に嬉しいカクテルです。
ビアカクテルを作る時のジュースとビールの割合は、1:1になります。
使用するビールに白ビールやエールビールを選ぶと、飲みやすいカクテルを作ることができます。
どんな飲み方であってもおいしくいただけるのがビール
苦みもビールを嗜む上では必要な成分。
しかし、ビールの中でも苦みが少ないものもあるため、それを選ぶことによりどんな人でも気軽に楽しむことができます。
また、ビールを使ったカクテルも紹介しましたので、よりビールを近くに感じていただければと思います。