食事面では豚肉が食べられないなどの制約のあるイスラム教徒ですが、実はお酒を飲むことも基本的に禁止されています。
この記事では何故お酒を飲む事ができないのか、そしてこの国の人々がお酒を飲めるケースはどんな場合なのかをご紹介していきます。
何故イスラム教徒はお酒を禁止されているのか?
日本では20歳を越えれば飲酒が可能となり自分の意思で自由にお酒を飲むことができます。そんな国で育ったからこそ「何故あんなに美味しいものを禁止するのだろう!?」と疑問に思う方も多いはず。
この見出しでは何故、飲酒について禁止されているのかの理由や原因などから飲酒禁止の謎に迫っていきたいと思います!
飲酒は「ハラール」では禁止されている
イスラム教徒には「ハラール食」という食事に関する厳しいルールが存在します。
ハラールにおいて特に禁止されているものが豚肉とアルコールの飲食でムスリム(イスラム教徒の信者)はお酒を飲むことが禁じられています。
理由はイスラム教徒のクルアーンの記述から
この国にはクルアーンという昔から受け継がれている聖書のようなものがあります。そこには現代の読み方で言えば「お酒を飲むことは嫌われることであり、悪い行いである」いう記述が残っています。
イスラムにおいてお酒が飲めないというルールは今に始まった事ではなく、先祖代々受け継がれてきていることがこの書物からは分かるようになっています。
天国に行くとお酒が飲める!?
昔からの教えでお酒を飲んでしまうと天国には行けないという教えがあります。
しかし、逆に天国に行くことができれば、天国にはお酒の流れる川があるので好きなように飲酒ができると伝えられています。
イスラム教徒でもお酒を飲む機会はある!?
イスラム教徒では先祖代々「お酒を飲むことは禁止されている」という教えが存在することを前の見出しではご紹介しました。
しかし、イスラム教は宗教なのでその教えに対して信仰心の強いものと弱いものが分かれている可能性もあります。そうなれば、実際にお酒を飲んでいる人がいるかもしれませんね?
ここでは実際にイスラム系の人々の中でお酒を飲んでいる例はあるのか、そして国によっては法律によってお酒自体が厳しく禁止されていて、販売や製造もできないなどの気になる内容をお話ししていこうと思います。
禁止されている国とそうでない国がある
前の見出しでも書いたように飲酒にかなり厳しいイメージがありますが、それぞれの国によって大きく違いがあるようです。
トルコや欧州の一部地域、インドなどではイスラム教徒による飲酒が行われている場合があります。
反対にアフガニスタンやイラクなどの国では厳しく飲酒が禁止されています。理由としてはイスラム主義の圧力が強い地域ほど飲酒を禁止としている場合が多いようです。
また、イスラム圏の王族の方などが飲酒禁止ではない国などを訪問した場合に乾杯などを行う際にはシャンパンやジンジャーエールといった飲み物で代用される事があります。
飲酒どころか製造も販売も禁止!?
多くのイスラム系の国では飲酒が禁止されているどころかお酒を製造することや販売することも禁止されています。
国によって罰則などは異なりますが、厳格に飲酒を禁止しているイランでは基本的には「鞭打ちの刑」に処される場合があり、さらに稀にではありますがあまりにも酷い場合には死刑になることもあるそうです。
イスラム教徒のお酒事情
いかがだったでしょうか?
イスラム教徒にて飲酒をすることは想像以上に厳しく禁止されており、罰則もかなり重いものになり得るということが理解していただけたのではないでしょうか。
この記事を通して少しでも他国の飲酒事情について学べる事ができましたら幸いです。