タイに来てから、タイのウイスキーを飲み比べしている筆者です。
この記事では、タイ人から人気のウイスキーを、タイのお酒事情とあわせて紹介します。
実際に飲んでみた感想とともにご覧ください。
タイウイスキーは、実はラム酒に近いお酒
ウイスキーの定義は国によって異なり、一般的には「原料は穀類、糖化・発酵・蒸溜をした後、木製の樽で貯蔵熟成」させてできるお酒をウイスキーと呼んでいます。
原料となる穀物は、大麦やライ麦、トウモロコシなどです。
しかし、タイウイスキーの原料は、サトウキビの製糖過程で出る廃糖蜜(モラセス)。
そこに、ハーブ・スパイスを使用した抽出液を配合し、香りや色を調整したものをウイスキーと呼んでいます。
サトウキビ・糖蜜という観点だと、タイウイスキーはラム酒にあたるお酒です。
しかし、見た目(色)や味がウイスキーに似ていることから、タイでは「ウイスキー」として広く愛されています。
タイのお酒事情:買える時間が限られている
タイでは、お酒を買える時間が制限されています。
お酒を買える時間は、11:00~14:00と17:00~0:00です。
11:00~14:00と17:00~0:00以外の時間帯にお酒をレジに持って行っても、「NO」とハッキリ言われます。
ほかにも、仏教の日・選挙に関わる日など、丸1日お酒を買えない日があります。
日本のようにいつでもお酒を買うことができないので、ウイスキーやビールを買いだめしている人も多くいるようです。
タイウイスキーの飲み方・味は?
タイウイスキーの飲み方は、氷をたっぷり入れて、炭酸で割るのが基本。
炭酸水以外にも、コーラやスプライトで割って飲むタイ人も多いです。
タイウイスキーの味は、日本のウイスキーとはまったく違います。
初めてタイウイスキーを飲んだときは、不思議な香りと味に驚きました。
しかし、タイウイスキーを日々飲んでいるうちに、「飲みやすい・のんびり飲みたいときにピッタリだ」と感じるように。
なかでもお気に入りのタイウイスキーが2種類あるので、それぞれの特徴を紹介します。
タイウイスキー1.HONG TONG(ホントン)
タイウイスキー初心者におすすめしたいのが、「HONG TONG(ホントン)」。
タイウイスキーの中でも、お父さん世代を中心に好まれています。
グラスに注ぐと、メープルシロップのような甘い香りの中に、シナモンのようなスパイシーさをほのかに感じます。
サラリとした飲み心地・口当たりがなめらかで、後味は甘めです。
価格は小瓶(300ml)140バーツ前後で、日本円にすると約480円と安価。
タイのコンビニで必ずといっていいほど販売されている銘柄なので、ぜひ一度試しに飲んでみてください。
タイウイスキー2.BLEND(ブレンド)285
タイのローカルさを堪能したい人には「BLEND285」がおすすめ。
幅広い年齢層のタイ人から人気を集めるタイウイスキーです。
スコッチ製法のモルトウイスキー、グレーンウイスキー、さらにスピリッツを混ぜ合わせて製造。
口に含むとふわりとスモーキーな香りがして、スパイシーさがあるサッパリとした味わいです。
甘くなくスッキリ飲めるので、筆者は食事時BLEND285をよく飲みます。
価格は、HONG TONGと同じく小瓶140バーツ前後。
タイのコンビニでは大瓶で売られていることも多く、タイ人からの需要があることがわかります。
ぜひHONG TONGとBLEND285を飲み比べてみて、味の違いを楽しんでみてください。
タイウイスキーの不思議な香りと味を堪能しよう
タイウイスキーについて、タイのお酒事情とあわせて紹介しました。
今回おすすめしたHONG TONGとBLEND285は、どちらもタイのコンビニ・スーパーで気軽に買うことができます。
また、BLEND285は日本のネットショップで入手可能です。
ぜひ自宅でタイウイスキーを飲んで、タイのローカル旅行気分を味わってみてください。