タイのお酒と聞くと、シンハービールのイメージが強く、ワインを連想する人はほとんどいないのではないでしょうか。
実は、タイには「タイ産ワイン」があり、密かな人気を集めています。
タイ産ワインは、世界的な評価が高いものから、面白い味をしたものまで様々です。
この記事では、ワイン好きのタイ在住筆者が見つけた、香り・果実味のパンチが強すぎるタイワイン「ZOBA」を紹介します。
タイワインの豆知識とあわせてご覧ください。
タイ産ワイン「ZOBA」を発見
1晩でワイン7本を開けるほど、ワインにどっぷりハマっていた筆者です。
日本からタイへ渡航して3か月。
タイでは日本のように手軽にワインが入手できないため、ワインを飲む機会がすっかりなくなっていました。
そんな中、西洋人が多い海辺町のスーパーまで繰り出したとき、ふと見つけたタイ産ワイン「ZOBA」。
やっと見つけたワイン・気になるラベルデザインであったため、即購入しました。
ZOBAを製造する「Maesai Winery」とは
ZOBAを製造しているのは、Maesai Winery。
Maesai Wineryは、タイ北部チェンライの最北端、メーサイという町にあるワイナリー。
メーサイは、イチゴのワインをはじめとしたフルーツのワインが有名です。
タイ・チェンライの気候とブドウ種の特徴
チェンライは、標高400mに位置し、1日の温度差が大きいエリアです。
11月~1月は、朝13度~昼28度など、約15度の温度差になることも。
チェンライは、タイ北部の中で降水量が多く、雨季とよばれる4月~10月の間はまとまった雨が降ります。
山岳地帯の厳しい環境で育ったブドウは、香り高く果実味が強いことが特徴です。
ZOBA、香り高さと果実味の強さに驚き!
ZOBAのミディアムドライは、象の絵が描かれた手作り感あるラベルが特徴的です。
コルクを抜いた瞬間、甘酸っぱいブドウとスパイシーな香り。
ワインのイメージとかけ離れた独特な香りで、飲む前からワクワクが止まりません。
グラスに注ぐと、シェリー酒を彷彿とさせる色味。
口に含むと、芳醇なブドウの味わいが一気に広がり、まろやかな甘みに包まれます。
スパイスが甘みをキュッと引き締めてくれていて、後味は意外なまでにスッキリ。
香りも味も一段とパンチが強く、新しいワインの世界を垣間見た瞬間でした。
ZOBAの香りと味の強さを活かし、炭酸水で割って飲むのもおすすめです。
甘さが抑えられて、スパイシーさと炭酸の爽快感により、食事にあわせやすくなります。
豆知識:タイでワインは高級品?!
タイでワインは、高級なお酒の部類に入ります。
理由は、タイはお酒の輸入関税が高いためです。
日本で買えるチリワイン1本の値段を例に見てみましょう。
・日本:500円~800円
・タイ:1,500円程度
今回購入したZOBAはタイ産のワインでしたが、ボトル1本255バーツ(約900円)でした。
ビールが1缶30バーツ(約100円)だとすると、ちょっといい日に飲みたいお酒の価格帯です。
タイでワインを提供する飲食店も増えたものの、「ワインは高級品」という概念があるのが現状です。
見た目も味も面白い!タイワインに挑戦してみよう
タイのワインの事情とあわせて、タイワイン「ZOBA」を紹介しました。
ZOBAは、香り高さと強い果実味・スパイシーさが特徴的で、これまでのワインにない新しい味わいです。
ぜひ一度、タイのブドウから作られたワインを飲んでみてください。
きっと楽しいお酒の時間が過ごせるはずです!