タイのワインと聞いても、味のイメージ・有名な銘柄がピンときませんよね。
「そもそも、南国でワインに適したブドウが育つの?」と疑問がわく人も多いのではないでしょうか。
実は、近年タイワインが密かな人気を集めていて、どれも印象的な味わいなんです。
この記事では、タイのワインの歴史を紐解きながら、タイの有名ワイナリーを紹介します!
意外と昔からワイン製造されていた!タイワインの歴史
タイワインの歴史は、ブドウ栽培が始まった1960年代にさかのぼります。
タイは、平均気温約30度・湿度は70%前後と熱帯気候。
菌・バクテリアによる病気がある上、ブドウの木が休眠する期間の気候が不安定なため、ブドウ栽培が難しい環境です。
タイワイン製造業者は、諦めることなく技術を高め続け、見事ワインに使えるブドウ栽培を達成。
1998年、ついにタイ・カオヤイの高原地帯で、ワイン生産が始まったのです。
タイワインってどんな味?特徴は「強い果実味」
タイワインの特徴は、強い果実味。
強い果実味の秘密は、タイで育つ「ブドウ」に隠されています。
タイでは、果実味が凝縮したブドウが育ち、香りも豊か。
ハーブ等のスパイスを加えることが多く、アクセントあるワインに仕上がります。
また、タイはフルーツ大国ということもあり、パイナップルやパッションフルーツなどを使ったワインもあります。
タイの有名ワイナリー3選
タイの数あるワイナリーのなかでも、有名なワイナリーを3つ紹介します。
各ワイナリーでは、見学から飲食まで可能です。
ワイン好きの方・観光が好きな方は、ぜひ参考にしてください。
1.PBVALLYワイナリー(カオヤイ)
バンコクから車で約2時間、カオヤイの高原地帯にある「PBVALLYワイナリー」。
PBVALLYワイナリーは、タイの大手ビールメーカーシンハーグループの大規模なワイナリーです。
実は、カオヤイはタイワイン発祥の地。
高原ならではの気候・土壌で造るワインは、質が高いと評価されています。
カオヤイにあるワイナリーのなかでも、PBVALLYワイナリーのワインは、世界のワイン品評会で受賞歴があるほど有名。
また、2003年のAPEC首脳会議の晩餐会で提供され、一躍話題となりました。
味は、フレッシュな果実の香りと酸味。
胡椒のようなスパイシーさがアクセントで、まとまりがある仕上がりです。
タンニンの渋みがほとんどないため、まろやかで飲みやすいと評判です。
2.サイアムワイナリー(ホアヒン)
バンコクから車で約3時間、ホアヒン。
ホアヒンは、タイ王室の保養地として発展をとげたビーチリゾートがあるほか、東南アジア最大規模のブドウ園もあります。
ホアヒンで有名なワイナリーが、「サイアムワイナリー」です。
サイアムワイナリーのワインは、アメリカのワイン評価誌ワインアドヴォケイトで、パーカーポイント(評論家がつけた点数)87点を獲得。
この高評価も影響して、サイアムワイナリーは世界に広まっていきました。
ワインの特徴は、全体的にライトな味わい。
完熟フルーツの豊かな香りとともに、優しい甘みと酸味を堪能できます。
よく冷やして飲むのがおすすめで、スパイシーなタイ料理との相性抜群です。
3.シルバーレイク(パタヤ)
バンコクから車で約2時間半、外国人観光客に人気のパタヤ。
パタヤ郊外の湖畔に「シルバーレイク・ワインヤード」があります。
シルバーレイク・ワインヤードは、観光名所として人気を集めるワイナリーです。
ワインはもちろん、ブドウ畑と美しい湖畔を同時に楽しめるのも魅力のひとつ。
シルバーレイクのワインは、甘み・酸味・渋みのバランスがとれているところが特徴的です。
樽のスモーキーな香りとともに、コク深い豊かな味わいが広がります。
タイワインは軽やかな仕上がりが多いので、シルバーレイクのフルボディに近いワインは珍しいといえます。
ぜひ、タイワインの飲み比べとして、楽しんでみてください。
歴史から感じるワイナリーの努力。タイワインを満喫しよう!
タイワインの歴史と、有名ワイナリー3つを紹介しました。
熱帯気候に負けずに、諦めることなくブドウ栽培に挑み続けたワイナリーの努力。
タイワインは、土壌の特色を活かした製造法により、世界から高評価を集めています。
ぜひタイワインを飲み比べをして、独特な味わいを満喫してみてください!