ハイボールとは、ウイスキーを炭酸水で割ったカクテルのこと。
お酒初心者の方の中には、一体どのハイボールを選べば良いのか迷う方もいらっしゃるでしょう。
この記事ではハイボールの基礎知識を交えて、おすすめのウイスキーとハイボール缶を解説します。
お酒初心者に知って欲しい!ハイボールの基礎知識
実は、ハイボールは奥が深いお酒です。
この章では、お酒初心者の方がハイボールをより一層楽しめるよう、ハイボールの基礎知識を解説します。
そもそもハイボールとは?
ハイボールとは、一般的にウイスキーを炭酸水で割ったカクテルのことです。
ただし、ハイボールに明確な定義はありません。
焼酎やウォッカなどの蒸留酒をノンアルコール飲料で割ったものでも、ハイボールと呼ぶケースがあります。
例えば、近年SNSなどでも話題の「金魚ハイボール」。
金魚ハイボールは、焼酎を炭酸で割り真っ赤な唐辛子を加えたものですが、これもれっきとしたハイボールです。
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ハイボールのアルコール度数は、7%〜10%ほど。
そのため、女性やお酒初心者でも飲みやすいお酒です。
ハイボールは、ダイエット中にもピッタリ
ウイスキーがベースのハイボールは、ダイエット中にも嬉しいお酒。
理由は、糖質が少ないところにあります。
ウイスキーなどの蒸留酒は穀物類を原料としていて、蒸留工程で糖質が取り除かれます。
対して、ビールなどの醸造酒は原料に糖質が含まれているため、ダイエットに向いていないお酒です。
ハイボールは糖質が少ないという理由から、ダイエット中の人でも楽しめるお酒として人気を集めています。
ハイボールのレパートリーは無限大!
ハイボールは、蒸留酒の種類・ノンアルコール飲料の種類・濃さを自由に調節できるため、レパートリーが無限大です。
蒸留酒の1つであるウイスキーだけでみても、全世界で数千種類以上あるといわれています。
また、居酒屋では、ウイスキー+炭酸水以外のハイボールを提供するお店が非常に多くみられます。
居酒屋で提供される代表的なアレンジハイボールは、下記の3つです。
- ジンジャーハイ:ジンジャーエール+ウイスキー
- コークハイ:コーラ+ウイスキー
- チューハイ各種:焼酎+果汁+炭酸水
驚いた方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、チューハイもハイボールに分類されます。
チューハイ(酎ハイ)はあくまでも略語であって、もともと焼酎ハイボールといいます。
そのため、広い意味ではチューハイもハイボールの一部に分類されるのです。
この他にも、シーサーボール・大阪ハイボール・ミントハイボールなど、ユニークなご当地ハイボールもあるため、ひとえにハイボールといってもその種類は無限大です。
ハイボールの味の決め手は「ウイスキー」にあり!
ウイスキー+炭酸水で作る基本的なハイボールでは、使用するウイスキーが味の決め手です。
その理由は、炭酸水などで割ったとしても、ウイスキーが持つ本来の風味・香りが損なわれないためです。
ウイスキーは蒸留・熟成などによって、風味や香りが高められたお酒。
仮にウイスキーを炭酸水で割ったとしても、風味・香りは消えることはなく、ハイボールの味を左右する要素になります。
自分に合ったハイボールを見つけるには、味の決め手となるウイスキー選びが重要です。
ハイボールに合うおすすめのウイスキー4選
ハイボールに合うおすすめのウイスキーを4つ厳選しました。
- ウイスキー角瓶
- メーカーズマーク
- ホワイトホース
- ジェムソン-スタンダード
それぞれの特徴・おすすめなポイントを解説します。
1.ウイスキー角瓶
種類 | ジャパニーズウイスキー |
メーカー | サントリー |
アルコール度数 | 40% |
原材料 | モルト(麦芽)・グレーン(穀類) |
ウイスキー角瓶のおすすめなポイントは、下記の3つです。
- 日本人好みのジャパニーズウイスキー
- ハイボールに特化しており飲みやすい
- 価格帯が安く買い求めやすい
ウイスキー角瓶は、サントリーが販売するジャパニーズウイスキー。
日本人の好みに合わせているため、長年愛され続けています。
居酒屋で提供されるハイボールは、このウイスキー角瓶で作られたものがほとんど。
「お好きでしょ。角ハイボール」のCMでお馴染みのウイスキー角瓶は、ハイボールに特化したウイスキーです。
ウイスキーとしてはクセが少ないため、お酒初心者の方でも飲みやすく感じるでしょう。
さらに、一般的なウイスキーボトルの700mlが、1,000円前後で購入できるため、非常にリーズナブルなウイスキーです。
まずは、日本を代表するウイスキー角瓶でハイボールを楽しまれてはいかがでしょうか?
2.メーカーズマーク
種類 | バーボンウイスキー |
メーカー | サントリー |
アルコール度数 | 45% |
原材料 | モルト・グレーン |
メーカーズマークをおすすめする理由は、下記の3つです。
- 味・香りに甘みがあり、女性でも飲みやすい
- ハイボールにすると、アルコール感が少ない
- 自分だけのオリジナルボトル
メーカーズマークは、アメリカのケンタッキー州で製造されるバーボンウイスキーです。
一般的なバーボンウイスキーはライ麦を原料にするのに対し、メーカーズマークは希少な冬小麦を使用しています。
そのため、ふくらみのあるまろやかな味わいが特徴です。
また、メーカーズマークには、バーボンの特徴ともいえるバニラのような甘みがあるため、お酒初心者の方でも飲みやすく感じる事でしょう。
アルコール度数は45%とやや高めですが、ハイボールにすることでアルコールの刺激が抑えられます。
メーカーズマークのボトルは、1本1本手作業で作られているため、1つとして同じボトルが存在しません。
自分だけのオリジナルボトルで、香り豊かなハイボールを楽しんでみてはいかがでしょうか?
3.ホワイトホース
種類 | スコッチウイスキー |
メーカー | KIRIN |
アルコール度数 | 40% |
原材料 | モルト・グレーン |
ホワイトホースをおすすめする理由は、下記の3つです。
- スコッチならではのスモーキーな香りが特徴
- ハイボールにすることで香りを残しつつ飲みやすくなる
- 味と香りのバランスが良く食事に合う
ホワイトホースは、スコッチウイスキーならではのスモーキーさが特徴のウイスキーです。
ただし、香りが強すぎないため、スコッチウイスキーの入門に適しています。
また、ホワイトホースをハイボールにする事で、スモーキーさは残しつつアルコール度数を抑えた、非常に飲みやすいお酒へと変身します。
フルーティーな味わいとスモーキーな香りが絶妙なバランスを保っており、食事によく合うお酒です。
スコッチウイスキーならではの、スモーキーな香りを堪能したい方は、ぜひ試してみてください。
4.ジェムソンスタンダード
種類 | アイリッシュウイスキー |
メーカー | ジェムソン |
アルコール度数 | 40% |
原材料 | モルト・グレーン・大麦 |
ジェムソンスタンダードのおすすめポイントは、下記の3つです。
- フルーティーな香り(青リンゴ・ライムを連想させるフルーティーさ)
- 軽やかな味わい
- アルコールの刺激が少なくお酒初心者でも挑戦しやすい
ジェムソンは、アイリッシュウイスキーの中でもっともシェアの高いブランドです。
ジェムソンの顔とも言えるジェムソンスタンダードは、青リンゴのようなフルーティーな香りが特徴のウイスキーです。
一般的なウイスキーの蒸留回数が2回なのに対し、ジェムソンスタンダードの蒸留回数は3回。
そのため、雑味のない軽やかな味わいを楽しめます。
また、アルコールの刺激が少ないため、お酒初心者の方でも飲みやすく感じるでしょう。
まずは、クセの少ないハイボールを楽しみたい方におすすめです。
初心者におすすめ「市販のハイボール缶」
コンビニやスーパーでは、既にハイボールの状態になっているハイボール缶が販売されています。
中でも、お酒初心者の方におすすめなハイボール缶を4つ紹介します。
- 角ハイボール
- ジムビームハイボール
- ウィルキンソン・ハイボール
- 焼酎ハイボール-レモン
ハイボール缶は、缶のまま飲む場合とグラスに注いて飲む場合とでは、味・香りの感じ方が異なります。
ぜひ、両者の違いを楽しんでみてください。
おすすめ1.角ハイボール
メーカー | サントリー |
アルコール度数 | 7% |
使用しているウイスキー | ウイスキー角瓶 |
角ハイボールのおすすめなポイントは、次の3つです。
- スッキリとした味わい
- レモン風味が特徴
- 炭酸が強く飲みやすい
角ハイボールは、ウイスキー角瓶を使ったハイボール。
クセが少なく口当たりがスッキリとしているため、お酒初心者の方でも飲みやすく感じるでしょう。
また、レモンの風味があるため、お肉料理や揚げ物などによく合います。
アルコール度数は7%ですが、炭酸が強いこともあり抵抗なく飲めるハイボールです。
おすすめ2.ジムビームハイボール
メーカー | サントリー |
アルコール度数 | 5% |
使用しているウイスキー | ジムビーム |
ジムビームハイボールのおすすめなポイントは下記の3つです。
- バーボンの香りを楽しめる
- アルコールが低いからお酒初心者むけ
- 独特の苦味が少ない
ジムビームハイボールは、バーボンウイスキーのジムビームを使用したハイボールです。
独特なスモーキーな香りを手軽に楽しむ事ができます。
アルコール度数は5%とやや低いため、お酒があまり強くない方や女性の方でも手軽に飲めます。
ハイボールというと、独特の苦味があるものも少なくありません。
しかし、ジムビームハイボールは苦味やクセが少ないため、お酒初心者の方でも飲みやすお酒です。
おすすめ3.ウィルキンソン・ハイボール
メーカー | アサヒ |
アルコール度数 | 9% |
使用しているウイスキー | ニッカウヰスキー |
ウィルキンソン・ハイボールのおすすめなポイントは下記の3つです。
- 炭酸が強く爽快
- アルコールがやや高く飲みごたえがある
- レモンフレーバーが入っており飲みやすい
ウィルキンソン・ハイボールは、有名な炭酸水であるウィルキンソンタンサンを使用したハイボール。
飲んだ瞬間にわかる炭酸の強さが特徴的です。
アルコール度数が9%と高めですが、飲んでみるとそれほどアルコールを感じさせません。
レモンフレーバーの程よい酸味と甘味が控えられていることで、食事との相性も抜群です。
おすすめ4.焼酎ハイボールレモン
メーカー | 宝酒造 |
アルコール度数 | 7% |
使用している焼酎 | 宝焼酎 |
焼酎ハイボールレモンのおすすめなポイントは下記の3つです。
- 甘さ控えめの辛口ハイボール
- スッキリとした口当たり
- 焼酎を感じられるハイボール
宝酒造のハイボールは、ウイスキーではなく焼酎を使用した、辛口ハイボール。
プリン体・甘味料が入っていないため、健康的なお酒でもあります。
口当たりがスッキリとしており、後を引かないのが特徴です。
焼酎ハイボールではしっかりと焼酎を感じられますが、アルコール度数が低いため、焼酎の入門に最適なお酒でもあります。
レモン以外にも、ラムネや梅といった11種類のフレーバーがあるため、自分にあったお酒がきっと見つかります。
初めてでもできる!美味しいハイボールの作り方
美味しいハイボールの作り方は、下記の5ステップです。
- グラスいっぱいに氷を入れ、グラスを冷やす
- 溶けた水を捨て、ウイスキーを30ml注ぐ
- ウイスキーを軽く混ぜる
- 炭酸水を注ぐ(ウイスキー1:炭酸水3~4)
- マドラーで優しく氷を持ち上げる
ハイボールでは、炭酸がなるべく抜けないように作ることが大切です。
炭酸水を注いだ後は混ぜるのではなく、氷を持ち上げる程度にしておきましょう。
ウイスキーなどのアルコールは炭酸水や水よりも比重が軽いため、氷を持ち上げる程度でもうまく混ざり合います。
また、他のノンアルコール飲料でハイボールを作る際にも、必ずウイスキーを先に注ぐようにしましょう。
自分好みのハイボールを楽しもう!
この記事では、ハイボールの基礎知識を交えて、おすすめのウイスキーとハイボール缶を解説しました。
ハイボールはレパートリーが無限大のお酒です。
まずは今回紹介したものを試してみて、自分好みのハイボールを見つけてみてください。