うまい酒を飲みながら、のんびりとした時間を過ごせば、日ごろの疲れが吹き飛びます。
日本酒には、体を温めて新陳代謝をアップする効果があり、体の内側から癒してくれるからです。
しかし、お酒初心者にとっては、うまい酒かどうかを見分けるのは難しいでしょう。
そこで今回は、初心者におすすめのうまい酒を紹介します。
さらにうまい酒の見分け方や、日本酒のおいしい割り方も紹介。
特に日本酒の割り方を知っていれば、日本酒選びに失敗した時にも活躍するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
【初心者必見】うまい酒を見つけるための基礎知識
うまい酒を選ぶ時のポイントは2つあります。
「どの種類の日本酒を買うか」と「原料の米をどれくらい削っているか」です。
お酒初心者にもわかりやすいように解説するので、日本酒を選ぶ際の参考にしてみてください。
「純米酒」と「本醸造酒」の違い「好みの味わいを選ぶ」
日本酒には、大きく分けて「純米酒(じゅんまいしゅ)」と「本醸造酒(ほんじょうぞうしゅ)」の2種類があり、初心者には「純米酒」がおすすめです。
純米酒は、米・麹・水のみを原料として製造され、お米本来の甘みや優しい風味を楽しめるのが特徴。
本醸造酒は、水・米・麹の他に、サトウキビを主原料とした「醸造アルコール」を使用し、さらりとしたクリアな風味が感じられるのが特徴です。
以前は純米酒と言えば、濃厚な味わいの日本酒が多かったのですが、最近は違います。
酒造技術が向上し、フルーティな味わいの日本酒や、辛口ですっきりとした味わいの日本酒まで幅広く販売されています。
現在人気のある日本酒の多くが純米酒ですので、初心者にもぴったりです。
「精米歩合」が日本酒の雑味の多さを左右している
「精米歩合(せいまいぶあい)」とは、日本酒の原料であるお米をどれくらい削っているかを示す数値です。
精米歩合は、60%や40%などとラベルに記載されています。
数字が低いほど、お米を削った割合が多くなり、数字が高いと逆になります。
お米は、中心部分にデンプン質があり、表面部分にはタンパク質や脂質などの栄養素がある構造です。
日本酒の製造にはデンプン質が欠かせませんが、その他の栄養素は雑味の原因になります。
お米の旨味を引き出し、雑味のない味わいにするのがお米を削る理由です。
雑味を旨味に感じる場合もあるため「精米歩合が低い日本酒がいい」とは一概に言えません。
精米歩合をメモしておけば、次に飲むお酒を選ぶ際に役立つので、お試しください。
【720mlサイズ】初心者におすすめのうまい酒3選
お酒初心者には720mlボトル、いわゆる四合瓶の日本酒がおすすめです。
なぜなら、飲み切りやすさと保管のしやすさ、コスパの良さの3拍子が揃っているから。
初心者におすすめの、飲みやすい四合瓶の日本酒をチョイスしました。
どれもうまい酒なので、ぜひ試してみてください。
上品な甘さで食中酒にもぴったり「純米大吟醸 八海山」
低アルコールでフルーティなスパークリング「松竹梅白壁蔵 澪」
まるで水のような軽やかな味わいの「白朧酒造 上善如水」
おすすめ1.上品な甘さで食中酒にもぴったり「純米大吟醸 八海山」
アルコール度数 | 精米歩合 | 種類 |
---|---|---|
15.5% | 45% | 純米酒 |
上品な甘みがありながらも、キレのいい味わいで飽きずに飲めるのが特徴です。
米どころ新潟県魚沼にある、八海山の雪解け水が湧き水となった「雷電様の清水」を仕込み水に使用。
さらりとした味わいは食中酒にぴったりです。
2020年に販売を開始して以来、飲みやすさと高級感のある味わいで人気がある日本酒です。
5~15度に冷やして飲めば、クセのない爽やかな風味と、ほのかで優しい甘みが広がります。
魚料理から肉料理まで幅広く楽しめるため、ぜひ一度お試しください。
おすすめ2.低アルコールでフルーティなスパークリング「松竹梅白壁蔵 澪」
アルコール度数 | 精米歩合 | 種類 |
---|---|---|
5% | 65% | 純米酒 (スパークリング) |
300mlの飲み切りサイズがワンコインで手に入るコスパの良さが魅力です。
アルコール度数が低いのもポイントです。
通常のスパークリング系日本酒の度数は15%前後ですが、澪は5%で、ビールと同程度です。
アルコール感が少なく、初心者も親しみやすい味わいに仕上がっています。
ビール瓶とはまた違った、和風のデザインが可愛いので、冷蔵庫にまとめて入れておいても違和感がありません。
購入の際は、お得なまとめ買いがおすすめです。
おすすめ3.まるで水のような軽やかな味わいの「白朧酒造 上善如水」
アルコール度数 | 精米歩合 | 種類 |
---|---|---|
14%以上15%未満 | 55% | 純米酒 |
「上善如水(ジョウゼンミズノゴトシ)」はひと言で表現すると「やばい酒」です。
「みずのごとし」の名の通り、ほんのりと甘い水を飲んでいるような感覚で、あっという間にグラスが空になります。
水のようなうまい酒を目指して数年かけて完成した「上善如水」の味わいはシンプル。
5~15度に冷やすと、特徴である軽くやわらかな飲み口を発揮。
何の違和感もなく、するりと喉の奥に流れこみます。
より楽しむためのポイントは、ちょっと控え目のペースで飲むこと。
勢いと飲みやすさに任せて飲み続けると泥酔する可能性もあります。
映画やドラマなどを見ながら、のんびりとお楽しみください。
【カップ酒】初心者におすすめのうまい酒3選
カップ酒はオヤジが飲む日本酒、というイメージを持つ方がいらっしゃるかもしれませんが、侮ってはいけません。
ガッツリ酔っ払えてコスパが良く保管場所を選ばないコンパクトサイズなので、ある意味最強とも言えるお酒です。
鉄板のカップ酒から、可愛いデザインのカップ酒まで紹介します。
うまい酒を選ぶ際は、ぜひ参考にしてみてください。
飽きがこないすっきりした味わいの「大関 ワンカップ」
コスパ最強で吞兵衛におすすめの「日本盛 超盛」
可愛いデザインで歩きながら飲める「秋鹿純米酒 バンビカップ」
おすすめ1.飽きがこないすっきりした味わいの「大関 ワンカップ」
ワンカップと言えば大関、大関といえばワンカップ。
50年以上愛され続けている、カップ酒の象徴的存在です。
日本酒らしさを感じる風味をそのままに、すっきりとした味わいなので飽きずに楽しめるのが特徴です。
お酒の品質や味わいは、モンドセレクションの金賞を9年連続で獲得するほど。
何かに突出した味わいではありませんが、楽しみ方の幅が広いのが嬉しいポイントです。
冷酒から熱燗まで、好みの温度で飲める上に、キャップを外せばレンチンにも対応している手軽さもあります。
料理や季節に合わせて、冷酒や熱燗を存分にお楽しみください。
おすすめ2.コスパ最強で吞兵衛におすすめの「日本盛 超盛」
新パッケージになり、おいしさがアップした日本盛ですが、正直なところ、味は普通のお酒です。
しかしコスパの良さが抜きんでています。
日本盛をおすすめしたいのは「とにかく飲みたい方」「お酒は質より量という方」「酔っ払えるならなんでもいい方」です。
つまり、俗に言う「吞兵衛(のんべえ)」向きです。
酔っ払っていても怪我のリスクがないプラスチックキャップ、300mlも入っているお得感。
まさに飲みたがりのためのお酒です。
お酒好きなら、まとめ買いしておきましょう。
いつでも好きなタイミングで、好きなだけお酒を飲めます。
おすすめ3.可愛いデザインで歩きながら飲める「秋鹿純米酒 バンビカップ」
バンビカップは、他のカップ酒とは一線を画したお酒です。
製造元の「秋鹿酒造(あきしかしゅぞう)」は米作りから始まる酒造り体制が特徴。
高品質なお米のみを使用した日本酒を製造しており、深みのある味わいのカップ酒を味わえます。
可愛いバンビデザインのカップは、お酒を飲み終えてからはマイカップや花瓶としても活躍します。
持ち歩いていても違和感がないため、仕事終わりに歩きながら飲みたい、お酒大好き女子にもぴったりの逸品です。
上質なうまい酒を、カップ酒で手軽に楽しめます。
【お酒がもっとうまくなる】初心者におすすめの割り方とは?
ご存知の方はまだ少ないですが、日本酒は焼酎のように割っても楽しめます。
日本酒と水もしくはお湯を使って8:2で割る「水割り」や「お湯割り」を始めとして、ロックで楽しむ方法も人気です。
一風変わった日本酒の割り方を紹介するので、ぜひ挑戦してみてください。
日本酒の風味を爽やかに引き出す「日本酒のソーダ割り」
ソーダと日本酒が1:1になるように割る方法です。
ソーダは無糖・加糖問わず使えますが、爽快感を追求するなら無糖、甘さが欲しいなら加糖を使います。
炭酸によって日本酒の風味が引き立ち、お米の優しい香りとともに、爽快な喉ごしを楽しめる割り方です。
コーラやジンジャーエール、レモンソーダなどで割るのも美味しいので、興味がある方はお試しください。
すっきりとした味わいを楽しめる「日本酒のお茶割り」
日本酒とお茶を1:1で割る方法です。
緑茶・紅茶・ほうじ茶・ウーロン茶・ジャスミンティーなど様々なお茶が割り材になりますが、鉄板なのは緑茶です。
緑茶の爽やかな風味が日本酒との相性抜群で、雑味のないクリアな味わいになります。
日本酒の独特な香りが苦手な方におすすめの割り方です。
夏は冷茶、冬は温茶といったように、季節に合わせて楽しむのもおすすめです。
日本酒の甘味と相性抜群!飲みすぎ注意の「カルピス割り(カルピシュ)」
日本酒とカルピス原液を8:2で割る方法です。
SNSでも話題となり「カルピシュ」の愛称で親しまれています。
韓国発の「マッコリ」を濃くしたような味わいで、ジュースのような飲みやすさが特徴です。
ソーダ割りのように、日本酒とカルピスソーダを9:1で割るのもいいですが、味の濃さはカルピス原液を使うほうが上です。
日本酒選びに失敗して、好みの味わいではなかった日本酒でも、カルピシュならうまい酒に変わります。
本当に飲みやすく、まずいと感じていた日本酒がウソのように楽しめますが、飲みすぎには注意してください。
初心者におすすめのうまい酒があればおうち時間がもっと楽しめる
うまい酒はおうち時間をより充実させてくれます。
お酒というオトナの特権を味わいながら過ごす時間は輝いていて、特別感を感じるからです。
今宵、うまい酒でちょっと特別な時間を過ごしてみてください。
きっと充実した時間を過ごせます。