ウイスキーのフレーバーをわかりやすく解説!初心者の楽しみ方も紹介

ウイスキーのフレーバーをわかりやすく解説!初心者の楽しみ方も紹介

ウイスキーのフレーバーが分かると、自分好みの1本を見つけやすくなると同時に、ウイスキーの楽しみ方が幅広くなります。

しかし、フレーバーの表現は様々で、初心者には難しく感じられるもの。

今回はウイスキーのフレーバーについて紹介します。

初心者がツンとしたアルコール感なく楽しめる方法もあわせて参考にしてみてください。

ウイスキーのフレーバーとは

樽による熟成が必要で、完成するまで世界一時間がかかるお酒と言われるウイスキー。

ウイスキーは熟成期間が長いぶん、周囲の環境や樽の素材によるフレーバーの違いが出やすいのが特徴です。

ウイスキーに使われる主なフレーバー表現を紹介します。

ウイスキー販売元の公式サイトを見る時の参考にどうぞ。

フレーバー1.ウッディ系

・バニラ
・はちみつ
・キャラメル
・ココナッツ
・アーモンド
・ヘーゼルナッツ
・くるみ
・オーク
・白壇
・杉
・パイン
・ジンジャー
・黒コショウ
・ナツメグ
・クローブ
・シナモン
・チョコレート

ヒノキの浴槽にお湯を貯めると、お湯にヒノキの香りが移っていい香りを楽しめます。

ウイスキーも同様です。

樽での熟成が進むにつれて、ウイスキーに樽の香りが少しずつ移ります。

深みを感じるフレーバーで、しっとりと広がるウッディな香りは心地よさを感じられます。

フレーバー2.ワイニー系

・シェリー
・マディラ
・ペドロヒメネス
・赤ワイン

中にはワインの熟成に使用された樽を再利用して熟成させるウイスキーがあります。

ワイン樽熟成のウイスキーは、ブドウ由来の爽やかな甘みと少し赤みがかった色合いに仕上がるのが特徴。

普段からワインを楽しんでいる方におすすめなのはもちろんですが、辛口の日本酒が好きな方にもおすすめ。

爽やかなフレーバーを感じられるため、親しみやすさを感じられます。

ワイン系フレーバーのウイスキーは「ワインカスク」「ワインカスクフィニッシュ」などとラベルに書かれていますので、探してみてください。

フレーバー3.フルーティ系

・ライム
・レモン
・グレープフルーツ
・オレンジ
・メロン
・マンゴー
・バナナ
・パイナップル
・パッションフルーツ
・りんご
・プラム
・ラズベリー
・ブラックベリー

フルーティ系は、その名の通りフルーツの香りに例えられます。

柑橘類に例えられていれば爽やかな風味で、マンゴーやバナナと表現されていればしっかりとした甘みを楽しめるということ。

果物の名前に「熟した」という表現が追加される場合は、フルーツの濃厚なフレーバーを楽しめます。

日本酒と同様に、フルーティなウイスキーは初心者でも親しみやすい味わいの逸品が多いためおすすめです。

フルーティ系フレーバーのウイスキーはハイボールとも相性抜群。

炭酸が弾けるたびにフルーティな香りが口いっぱいに広がります。

フレーバー4.フローラル系

・バラ
・ゼラニウム
・ラベンダー
・ミント
・ユーカリ
・月桂樹
・干し草
・草

フローラル系では草花の表現が使われます。

お花やハーブの香りが想像しやすい一方で、草の香りは想像が難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。

草の香りは、広い草原の中にいるような爽やかさを表現しています。

和菓子に使われる草とはまた違い、爽やかな風味の強さが特徴です。

フレーバー5.シリアル系

・大麦麦芽
・ビスケット
・コーン
・小麦
・ライ麦
・リコリス
・トースト
・コーヒー
・ブレッド
・グレービー

ウイスキーの原料である大麦麦芽・小麦・ライ麦・コーンに由来するフレーバーです。

自然な甘みや香ばしさ、若干のほろ苦さを表現する際に使われます。

お砂糖のようなわかりやすい甘みや、パンが焼ける香りのようにわかりやすくはありません。

しかしウイスキーを口に含んで目を閉じると、初心者でもわかりやすいフレーバーです。

優しさや温かみを感じられるフレーバーですので、見かけたらぜひ試してみてください。

フレーバー6.スモーキー系

・スモーキー
・ピート(ピーティー)
・ヨウ素(ヨード)
・薬
・海藻
・潮

今回紹介している中で、最もわかりやすいフレーバーです。

ウイスキーのスモーキーさは、原料の大麦麦芽を乾燥させる際に使用するピートに由来。

水生植物や藻などが炭化したピートが、煙たいフレーバーを与えています。

スモーキーさが特徴のウイスキーは、海に囲まれた環境で熟成される場合がほとんどで、同時に潮の香りが楽しめます。

スモーキーさの度合いを知りたい時はフェノール値(ppm)を参考にしましょう。

初心者には20ppm前後、スモーキーな香りが好きな方には40ppm前後がおすすめ。

【初心者必見】ウイスキーのフレーバーを楽しむ方法とは

ウイスキーはキツ過ぎて、味わいやフレーバーなんてわからない」と感じる方が多いのではないでしょうか。

そこで初心者がウイスキーを楽しむためのポイントを紹介します。

まずはウイスキーを手軽に楽しむところから始めてみてください。

意外にハマってしまうかもしれません。

ウイスキー初心者は美味しいハイボールを楽しむところから

美味しいハイボールの作り方
1.グラスに目いっぱい氷を入れる
2.グラスの1/4くらいまでウイスキーを注ぐ
3.炭酸水をゆっくり注ぐ
4.1~2回まぜて完成

居酒屋のハイボールがまずいと感じた経験がある方に、ぜひ試して頂きたい作り方です。

ハイボールは炭酸が命。

炭酸が抜けないように注意して作りましょう。

居酒屋で美味しいと感じられなかった角ハイも、上記の作り方で全く違った味わいに。

優しい甘みと華やかな香りを楽しめる1杯になります。

ウイスキーフレーバーを手軽に楽しむ方法は「ちょい飲み」

ウイスキーのフレーバーを最も楽しめるのがストレート。

ストレートのネックであるアルコール感なく楽しむためのポイントは少しずつ口に含むこと。

グラスを傾けて唇についたウイスキーを舐めとる程度の量です。

量にすると1~2mm程度がめやす。

口に入れたら、だ液と混ぜながら舌全体に行き渡らせましょう。

アルコールのキツさがほとんどなく、ウイスキーのフレーバーを楽しみやすくなります。

フレーバー別!おすすめのウイスキー6選

好きなフレーバーのウイスキーを探し回るのは手間がかかります。

そこでフレーバー別のウイスキーを紹介します。

ウイスキー好きの筆者が初心者向けの1本を厳選。

ハイボールもストレートも楽しめます。

ウイスキー1.ウッディな香り漂う「サントリー 山崎」

大麦麦芽の甘みと奥行きのあるウッディな香りが味わえます。

ウイスキーの熟成に使用される樽は、日本のオークとも呼ばれるミズナラ。

奥深く親しみやすい味わいと香りは、日本産の木を使っているからこそ。

ハイボール・ストレートなど幅広い飲み方で楽しめます。

ウイスキー2.ワイニーな香りが華々しい「グレンファークラス 12年」

シェリー樽で熟成された飲みごたえのある1本です。

グレンファークラスのラインナップは豊富ですが、12年はシングルモルトの理想形として販売されています。

シェリー樽熟成による飲みやすさ、芳醇な香りとバランスの取れた味わいは初心者にぴったり。

ナッツや生ハムと一緒にお楽しみください。

ウイスキー3.フルーティな香りで飲みやすい「シーバスリーガル 12年」

熟れたリンゴのフレーバーを味わえるウイスキーです。

口内で転がすうちに、ハチミツのような甘みと共にリンゴのフレーバーが立ち上がります。

おすすめの飲み方はストレートですが、少しずつ水を加えてみるのもおすすめ。

常温の水を加えると、ウイスキーの香りが立ちやすくなり、フレーバーが楽しみやすくなります。

ウイスキー4.フローラルな香りが上品な「ザ マッカラン トリプルカスク」

シングルモルトのロールスロイスと称されるプレミアムウイスキーです。

ハイボールにして口に含むと、可愛いお花がたくさん咲いたお花畑にいるかのような錯覚すら覚えます。

そして感じる抜群の飲みやすさ

おつまみがいらないと感じるほどの美味しさを秘めています。

お正月のような特別な日の1本にどうぞ。

ウイスキー5.シリアルの豊かな甘みを楽しめる「バッファロートレース 45度」

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力強い味わいが特徴のアメリカンウイスキーです。

口に含むと最初に立ち上がるのが甘み、対して余韻は爽やかで飲み飽きない味わいです。

「穀物(シリアル)だけでこんなに甘いんだ」と感じながら飲み進めると、気付けばおかわりをしてしまいます。

コーヒーを飲む時に、お砂糖代わりにティースプーン1杯のバッファロートレースを入れてみてください。

コーヒーの香りとバッファロートレースのフレーバーは最強コンビです。

ウイスキー6.スモーキーさがクセになる「ボウモア 12年」

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程よくスモーキー、かつ潮の香りと大麦麦芽の甘みを楽しめるウイスキーです。

強烈なスモーキーさが特徴のウイスキーを生み出す「アイラ島」で製造されています。

しかしボウモアの味わいはバランス感があり、アイラモルトの女王と称されるほど。

ハイボールと生牡蠣を準備して、生牡蠣にボウモアを数滴垂らして楽しんでみてください。

牡蠣の生臭さがスモーキーさでカバーされ、クリーミーな味わいを存分に楽しめます。

ウイスキーのフレーバーは作り手のこだわりそのもの

ウイスキーは仕込みから熟成まで長い時間と膨大な手間が必要なお酒です。

しかし、長い時間をかけるからこそ作り手のこだわりが反映されやすいのも事実。

作り手それぞれが思い描いた最高の味わいのウイスキーを、ぜひお楽しみください。

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