今回紹介する漫画は、徳間書店「月刊コミックゼノン」で連載中の「おとりよせ王子 飯田好実」(高瀬志帆)です。
タイトルで分かるように、主人公の飯田君は、おとりよせが大好き。仕事は激務なSE(システムエンジニア)ですが、週に1度の水曜日、ノー残業デーだけは、おとりよせを受け取るために早く帰ります。この日も急なシステムトラブルで残業になったのですが、配送遅れのおかげで何とか受け取ることができました。
飯田君には美人でナイスバディのお姉さんがいるんですけど、せっかく届いたおとりよせを先に食べられてしまうことがあり、憎めないまでも悩みの種になっています。
そんなお姉さんがある日、持参したのが、発泡清酒「すず音」でした。と言っても、酒のアテを探しての訪問だったわけですが。
「すず音」は、宮城県大崎市にある酒造会社「一ノ蔵」が造っている日本酒で、漫画にあるように炭酸の弾ける音から名前がついています。アルコール度数は5度と、一般的な日本酒(15度前後)と比べて低め、むしろビール(5度前後)と同じです。
一ノ蔵では、「カクテルベースやデザート酒としても、一味違った日本酒の飲み方を味わってください」とありますし、ネーミングや見た目、和洋の料理と相性が良いことから「クリスマスにはすず音」とお勧めしています。和風シャンパンとして、クリスマスに限らず、ちょっとしたお祝いにも良さそうです。
ちなみに「すず音」の兄弟?(姉妹かも?)として、酒色がピンクの「花めくすず音」、ミモザイエローの「幸せの黄色いすず音」があります。ただしどちらも期間・数量限定とのこと。こちらをおとりよせするには、運が必要でしょう。
すず音を飲んだ飯田君の反応はこちら。
「本当に日本酒…?(ほわあああ)」ですからね。お姉さんが語るように、日本酒の概念を変えちゃいたい人は、挑戦必須です。
ようやく落ち着いた飯田君、お姉さんの雰囲気が違うことに気が付きます。いつもは辛口の日本酒で襲撃を受けているのでしょう。弟では如何ともし難いですが、「うらやましい」と思う男性は少なくないはず。
ちなみにこの時、飯田君とお姉さんは、これまたおとりよせのチーズ「カチョカヴァロ」と「すず音」とを合わせています。感想は「合うねェ~」と、表情もとろけがちです。お酒と食べ物の、組み合わせをマリアージュ(mariage:結婚)と表現することがあります。日本酒とチーズの組み合わせも、素晴らしいマリアージュになりそうです。
[amazonjs asin=”4199800484″ locale=”JP” title=”おとりよせ王子飯田好実 1 (ゼノンコミックス)”]
おとりよせ王子 飯田好実
作者:高瀬志帆
発行:ノース・スターズ・ピクチャーズ
発売:徳間書店
定価:本体562円+税
既刊5巻
参考:一ノ蔵ホームページ