今回紹介する漫画は、太田出版発行の「愛がなくても喰ってゆけます。」(よしなが ふみ)です。
飲食店などの紹介をメインにしたエッセイマンガの体裁ですが、「このお話は全てフィクションです。実在する人物とは一切関係ありません」となっているため、主人公である女性漫画家の名前が「YながFみ」となっています。この辺りはお約束と言うことで。
そのYながさん、こう主張しています。
念のため書いておきますが、こちらが主人公の「Yなが」さん、表紙の女性と同一人物です。そうした思いが通じたのか、食べる仕事の依頼があります。
アシスタントのS原さんに侮辱されているのは横に置いて、どうやらこれがこの本の出発点のようです。フィクションではあるものの、「登場するお店は全て実在しています」とあり、Yながさんや他の登場キャラが、いろんなお店に訪れる形で物語が展開します。
9話では、YながさんとS原さんの幹事で、合コンが開かれることになります。場所は「渋谷近くの洋食屋というか居酒屋というか」です。
料理も好評、お酒も好評、そして出ました「マテウスロゼ」。ポルトガルを代表する微発泡のロゼワインです。
名前の由来は、ポルトガル北部の名城マテウス城からきているのだとか。1942年に製造開始以来、世界各国で愛飲されているロゼワインです。日本ではサントリーが輸入、販売を行っています。
特徴的なのはボトルの形。ワインでよくある長細いビンではなく、下にフワッと丸くなっています。人によっては「スライム」とも「マラカス」とも。
ソグラペ社のホームページによると「flask-shaped bottle」とあり、お酒を入れる「フラスコ(フラスク)容器」を元にデザインしたそうです。ステンレスなど金属製のフラスコは、アウトドア派なら持っている人もいるのではないでしょうか。
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マテウスロゼの価格は、店売りだと1,000円前後。インターネット通販では、もうちょっと安めなものもありますが、振り込み手数料や送料を考えるとどっこいどっこいでしょう。
好みにもよりますが、飲み頃の温度は5~8度となっているので、飲む少し前に冷蔵庫に入れるくらいで、ちょうど良いと思います。
漫画では「ソフトクラブシェルの唐揚げ」「カニクリームコロッケ」「エビグラタン」「ブイヤーベース」などが出てきます。いろんな料理に合わせやすいのが、マテウスロゼの特徴の1つです。
せっかくの機会ですので、私もマテウスロゼを飲んでみました。
「はい、おいしかったです」としか書きようがないのが残念なところ。あえて言えば、爽やかで飲みやすくほんのり甘口……と、既に他のサイトやレビューで散々書かれていることだけなのが申し訳ないです。でも間違いありません。
年号のないワインを好まない人もいるようですが、安定した品質の上、手ごろな価格で飲めるのは、大きな魅力のはず。ほんっとうにおいしかったです。と、何か忘れているような……。
I田さんも「洋食メニューをたらふく食ったあとの甘くて微発泡のマテウスロゼは最高だね!」としみじみ感じ入っています。でも……そう、合コンだったんですよね。
この後、I田さんは目の前の状況から逃避するために、マテウスロゼをお代わりし続けて悪酔いしてしまうんですが、マテウスロゼに責任はありません。
合コンに限らず、手軽に雰囲気を変えたいなと思った時、マテウスロゼはいかがですか?
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愛がなくても喰ってゆけます。
作者:よしながふみ
発行:太田出版