今回は集英社「office YOU」で連載されていた「美食のお時間」(酒川郁子)から、カクテルを紹介します。
酒川先生と言えば、銀座の百貨店を舞台にした「おいしい銀座」「おいしい銀座 バイヤー真理」もあり、そちらでもお酒が度々登場するのですが、とりあえずは「美食のお時間」から。
漫画の舞台は、ホテルシュプリーム東京、そこで働くハウスキーパーの山田美々子さんが主人公です。
ファッションブランドにもある「シュプリーム(supreme)」は「最大の」「最高級の」などの意味です。漫画「美味しんぼ」で有名になった「究極」「至高」なんて訳でも良いかもしれません。
そんなハイクラスのホテルにもトラブルが起きるのですが、美々子さんが知恵と度胸と味覚に加えて、化粧を駆使して乗り越えていきます。
美人シェフになったり……
植木職人になったり……
なぜそこまでするのかと言えば、彼女のお爺さんがホテルのオーナーだったからです。そのため美々子さんは、小さい頃からホテルになじんでいました。
こんな具合に名バーテンダーから、カクテルをサーブして貰ったことも。
「オーナーだった」で気付いた人がいるかもしれませんが、その後の運営が上手く行かなかったようで、ホテルは手放しています。
つまり美々子さん自身は、もはやお嬢様でも何でもありません。ただ祖父と「大人になったらこのホテルを守ってくれ」の約束を果たすために、ホテルに戻ってきました。
コミックス2巻7皿目「雲の上で乾杯」では、ホテルのバーでトラブルが起きます。再度、こちらのカット。
ここに登場するのがチーフバーテンダーの上山さん。彼と若手バーテンダーとの間に起きたトラブルも、美々子さんの巧みなアドバイスで解決に向かいます。詳しい展開は、ぜひ漫画を読んで欲しいところ。
漫画では、上山さんがカクテルをステアする音で、昔と違うことを美々子さんが感じとるシーンや、美々子さんが若手バーテンダーに欠点を気付かせる場面には、考えさせられるものがあります。
漫画に登場する「シャーリーテンプル」は、ハリウッドの名女優に由来する有名なノンアルコールカクテルです。
「グレナデン」は「ざくろ」の意味で、赤色や甘みを利用したカクテルがたくさんあります。有名なところでは、テキーラと合わせる「テキーラサンライズ」でしょうか。
お酒をお勧めするサイトに合わせて、手軽に作ることのできるカクテル「モナコ」はいかがでしょうか。材料は、ビール、レモンソーダ、グレナデンシロップです。
レシピはいろいろあるようですが、最近増えているフルーツビールのようにしたいのなら、レモンやシロップは多めに、ビールの味わいや風味を残したいなら、ごく少量に。
ほんのわずかでも強い印象を残すグレナデンシロップは、いろんなお酒と合わせて楽しめそうです。
[amazonjs asin=”B00XP206CW” locale=”JP” title=”美食のお時間 2巻”]
美食のお時間
作者:酒川郁子
発行:集英社
全6巻
■参考
「酒川郁子」ホームページ
[amazonjs asin=”B001TOAZ2Y” locale=”JP” title=”サントリー グレナデンシロップ 780ml”]