今回は「屋台BAR物語-THE COCKTAIL BAR STORY-」(京橋みなみ/志水三喜郎)から、リキュールを紹介したいと思います。
本作は、流しの屋台でバーを営む草田宇介(そうだ うすけ)が主人公。そこに危ないところを救った女優の松原小百合が常連のヒロインとなって、お酒にまつわるストーリーが展開していきます。
名前の「宇介(うすけ)」はウイスキーから由来するのでしょうか。バーテンダーの宇介は、洋酒はいいんですが、日本酒には滅法弱い体質を持つ、なんとも不思議なキャラクターです。
コミックス2巻11話「オランダのタマゴ酒」に登場するのが、リキュール「アドヴォカート」です。アドヴォカートにもいくつか種類があるのですが、日本ではワニンクス社が有名でしょう。
ただスピリッツやブランデーをベースに、砂糖やタマゴなどを加えて作る製法に、大きな違いはありません。
名前の「アドヴォカート」には、飲むと弁舌さわやかになるため雄弁な「弁護士」を由来とする説と、アボカドを材料とした飲み物を作る際にアボカドの代わりに卵を使ったことで、「アボカドの実」が元になったとの説があります。
漫画では、風邪をひいたお客さんにタマゴ酒としてロックで提供するのですが、キリンのサイトなどで紹介しているように、牛乳で割るのも飲みやすくてお勧め。
個人的に気に入っているリキュールの1つで、牛乳で割りつつ飲んでいたのですが、いつの間にかボトルデザインが変わっていたようです。
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まずオランダではクリスマスの時、家族そろってこれを飲むのだとか。甘く飲みやすいリキュールなので、薄く作ればお酒に弱い方でも大丈夫そうです。漫画の中では、アドヴォカートとクリスマスに絡んだエピソードについて語っています。
またクリスマスイブの夜に、恋人と2人でアドヴォカートを飲むと、幸せな結婚ができるんだそうです。つまりは結婚前にも結婚後にもピッタリのリキュールなんですね。
皆さんも今年のクリスマスにはアドヴォカートをいかがでしょうか。
屋台BAR物語-THE COCKTAIL BAR STORY-
原作:京橋みなみ
作画:志水三喜郎
発行:集英社
全2巻