今回は「名物!たびてつ友の会」(山口よしのぶ)から日本酒を紹介します。
漫画は、鉄道ファンな主人公が各地を旅する内容。編集部や作者の意向もあって、大学生の桜井聖人(さくらい まさと)が主人公の1部(コミックス1、2巻)、聖人の友人である渡瀬昭彦(わたせ あきひこ)が主人公となる第2部(コミックス3~11巻)、そして第3部(コミックス12巻)の主人公は、聖人の妹である桜井いずみ達になります。
ご覧の通り、コミックスの表紙はJTB時刻表そっくり。12巻まであるのは、1年12か月分を目指したからなのだとか。
基本的に列車でアチコチに出かける話ばかりなので、地酒や地ビールを含めた全国各地の名物や名所が登場します。コミックス7巻の会報54「駅から0分の温泉レポート」に登場するのが「ぽん酒館」です。
「ぽん酒館」は、越後湯沢駅に隣接する施設で、酒風呂、利き酒コーナー、物産販売所、カフェなどが備わっています。
ぽん酒館越後湯沢店サイトよりスクリーンショット
酒風呂こそありませんが、新潟駅のそばにも「ぽん酒館新潟店」があります。どちらかに行ってみたいと思うのですが、残念なことに今のところ機会がありません。新幹線で1本なので遠くはないんですけどね。
漫画の中(1998年時点)では、入浴料が800円、利き酒料が500円(おちょこ5回分)となっています。「じゃあ現在はどうなってるの?」とサイトを見たところ、入浴料が800円、利き酒料が500円のままです。
2014年4月に消費税が5%から8%にアップしたのですが、お値段そのままとは、うれしい反面、運営が心配です。
さて漫画の中では、ぽん酒館越後湯沢店の利き酒コーナーで、主人公の昭彦が、何を飲もうか迷っている彼女に「越の寒梅」「雪中梅」「八海山」を勧めます。そこで今回は八海山の純米吟醸を取り上げたいと思います。
八海山は、地酒の中でも、かなり知名度の高い部類に入るお酒なので、知っている人や飲んだことのある人も多いはず。新潟に住んでいたこともある昭彦が「『淡麗辛口』が越後の酒の特徴だからな」と言っているように、八海山の純米吟醸も日本酒度は+4.0の辛口。
少し前に冷やして飲んでみたところ、すっきりとした味わいで喉を通る感触も良かったです。ヒンヤリとした感覚も残暑を吹き飛ばすには、ちょうど良い具合でした。ただし飲みすぎには注意です。
先に書いたように、漫画中には「八海山」以外にも、いろんな地酒や地ビールが出てきます。また機会を改めて紹介できればと思います。
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名物!たびてつ友の会
作者:山口よしのぶ
発行:白泉社
全12巻