楯の川酒造株式会社は、繊細な日本酒醸造の技術を活かした「庄内産ウイスキー」の生産に向け、新たにウイスキー製造子会社を設立し、山形県で2番目となるウイスキー蒸留所「月光川(がっこうがわ)蒸留所」の開設に向け始動する。
近年、ジャパニーズウイスキーの国際的な評価が高まり、日本産ウイスキーの輸出需要は上昇傾向になっている。
これを裏付けるのが国税庁「酒類の輸出動向」だ。これによると、2021年の酒類全体は約1,147億円(前年比161.4%)で過去最高を更新。
とりわけウイスキーが輸出金額461億5000万円(前年比70.6%増)と好調で、2020年より2年連続で酒別輸出金額1位となっている。
一方、ウイスキーの輸出数量は12,546kL(前年比36%増)と、輸出金額に比べて少ない。
これは、日本産ウイスキーの中でも「高価格帯ウイスキー」の輸出が増加しているのが原因だと考えられる。
日本産ウイスキーの国際的な評価の高まりと共に、訪日外国人が帰国後に自国から購入するケースが増加したことが日本産ウイスキー輸出増加の一因。
訪日外国人観光客の受け入れが6月10日から再開となったため、「日本産ウイスキー」の海外からの需要はさらに高まると思われる。
山形県遊佐町から「庄内産ウイスキー」を世界に届けるチャンスが到来していると言えよう。
今後の日本産ウイスキーの動向に注目したい。
出典元:楯の川酒造株式会社プレスリリース