東京・大森のクラフトビールメーカー、大森山王ブルワリーは、「NAOMI」、「GEORGE」に続く第3弾「KAORU」を5月26日にリリースした。
「KAORU」という名前は、実業家や政治家や文化人などの多種多様な交流が生み出す文化的な【薫り】、大森海岸から届く海など風光明媚な自然が織りなす【香り】、そして鉄道敷設に尽力し、別荘地を山王小学校に提供した【井上馨】に由来する。
「NAOMI」と「GEORGE」が女性と男性を意識したのに対し、「KAORU」は男女どちらにも当てはまる。
「KAORU」の味は、今回のモチーフの一つ、海を感じる「塩」が入っている。さらに塩を引き立たせるために「お米」も入れている。
こうした塩とお米のケミストリーが生み出すミルキーで優しい感じがありながら少し強くて甘い。新しいけどどこか懐かしい、そんな味に仕上がっている。
今回のデザインには、戦前の大森に関して書かれた小関 智弘さんの「東京大森海岸 ぼくの戦争」という書籍の中にあった一文「開いた窓から海の匂いのする風が届く 」が大きく影響している。
当時、列車にて大森に到着すると開いた窓から海の匂いがしたという。そんな風情が織りなす香り、そして大森山王に住む多種多様な人々の家の「窓」をモチーフにしたデザインになっている。
5月30日までは、現在CAMPFIREにて展開中の「外出自粛の中で誕生日に最高の乾杯を!大森山王ビールを買うと誰かに届くプロジェクト」のリターンとして販売。
その後は大森山王ブルワリーのECサイト、直販店(大田区山王3-1-6)にて販売。
生産量が整ったあとに、地域のお店への卸売販売を開始する。
かつては実業家や政治家や文人が闊歩していたハイカラなまちであった大森を再発見しながら「KAORU」を味わってみてはどうだろうか。