
招德酒造が2010年より発売する『四季の純米吟醸デザインボトル』。
日本の四季のうつろいを瓶に描いたかわいい日本酒を、どこかで一度は目にしたことはないでしょうか。
杜氏の大塚真帆さんがデザインも手掛け、シリーズ合わせて20万本を売上げた年もあったという、大ヒット商品です。
- 春は、藤の花をあしらった『花のいざない』
- 夏は、すいすいと泳ぐ金魚『夏の戯れ』
- 秋は、月夜に赤とんぼとススキ『月の詩』
- そして冬は、雪ウサギが飛び跳ねた『雪のさんぽ』
女性にも気軽に日本酒と触れ合えるきっかけになればと誕生した同商品。
アルコール度数を12~13%に抑え、穏やかな香りと米の旨味をゆっくり味わうことができます。

招德酒造は、現在日本酒の定番の一つとなっている「純米酒」を、昭和40年代から醸し続けています。
現在、代表取締役社長の木村紫晃(しこう)さんが力を注いでいるのが、米作りを行う農家とのつながり。
京都の若手専業農家として注目を浴びている西山和人氏や、大塚杜氏など30代を中心にした人々が集まって、理想の米づくりの追求を行っています。

「どんなお米が作られているか、を消費者の皆様に明示することが大事だと思います。
どのような人が作り、どのような気候条件で米が育っているのかを伝えることは、イコール日本酒の魅力を伝えることにつながることだと思っています」(木村さん)
収穫された米の特性を確かめながら、それに見合った造りを行う。
そこに、京都らしいエスプリを加えることも欠かさないのが、招德酒造の酒造りです。
そんな木村さんが考える日本酒の最大の魅力は、「燗酒」。
「自分の好みの温度で、ゆっくりと味わってほしいと思っています。体もほわーっと温まることは、他のお酒ではなかなかできない体験です。また、日本酒は料理とのマッチングの幅が広いのがいいですよね。個人的には、ステーキや焼肉も日本酒が合うんじゃないかと思っています」
招德酒造で販売されているTシャツには、背中に『燗でよし 冷でよし』と大きく描かれています。
時代の風を常にキャッチしつつ、京都の雰囲気を大切にした酒造りを行う招德酒造。これからの季節はぜひ燗酒にして、ゆっくりと秋の夜長を楽しむのはいかがでしょうか?
取材後記
「日本酒をとっかかりにすれば、農業や日本の伝統文化、食など様々なことに興味も広がりますよ」と笑顔で語っていただいた木村さんの言葉に思わず納得。今夜は、ぜひ燗酒の温度の違いを楽しもうと思ったバスの帰り道でした。

純米大吟醸花洛
京都で品種育成し、限定栽培されている酒造好適米『祝』を使用。やわらかで丸みのある味わいに、京都らしさを感じる逸品。
720ml 2,500円(税別)

招德酒造株式会社
京都市伏見区舞台町16
TEL 075-611-0296