7月14日は、フランス建国記念日です。
この呼び名は日本だけのもので、フランスでは「パリ祭」と呼ばれる、フランス最大の祭日とされています。
1789年のこの日、パリ市民がバスティーユ監獄を攻撃して占拠したことにより、フランス革命に火がつき、民衆自身の手で自由を勝ち取った日としてお祝いをします。
この日はパリで軍事パレードや花火などが行われ、多くの人がお祭りを楽しみます。
革命記念日の過ごし方
フランス建国記念日(革命記念日)のことを、フランスでは「キャトーズ・ジュイエ」と呼びます。
これはフランス語で7月14日の意味。フランスの人たちはこの日、行われる催し物などに参加したりして過ごします。
パリに住んでいるのなら、朝10時から始まる「軍事パレード」を見に行ったりします。
例年、シャンゼリゼ大通りからコンコルド広場まで、陸軍士官学校や海軍兵学校の学生たちや、消防士、陸海空軍の人たちがパレードを行うそうですが、今年はコロナ禍ということもあり、コンコルド広場でのセレモニーのみとなり、パレードは行われないとか。
これは世界第二次大戦以来のことだそうです。また、エッフェル塔の麓では、毎年コンサートが行われたり、さまざまなイベントが各地域で行われます。
1日の締めくくりは23時ころからエッフェル塔をバックに打ち上げられる花火。今年は間近な場所からの見学ができなくなっていますが、テレビで中継が行われるそうです。
国民の祭日をお祝いするときのお酒
パリ祭が行われるこの日、日本でもフランスに関わりのあるお店などでは、パリ祭にちなんだお酒が提供されるところもあります。
パリ祭をイメージしたカクテルがメニューに登場したり、フランスワインが割引されたりと、日本でもこの日はちょっとしたお祭り気分です。
お祝いのときのお酒といえば、やはりシャンパーニュではないでしょうか。
シャンパーニュといえば、原産地呼称でシャンパーニュ地方で出来たもの以外はその名を名乗ってはいけない決まり。ぜひ本場のものを楽しみたいところです。
シャンパーニュを気軽に楽しむコツ
シャンパーニュというと、値段が高くて気軽には楽しめないという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、選び方によっては気軽に楽しめるものです。
まず、ヴィンテージにこだわらないこと。
ヴィンテージ入りのものはどうしても高価になります。
そして、大手メゾンのリーズナブル路線のものを選ぶか、小規模生産者(RM)の若手生産者のものを選ぶこと。
そうすると、比較的リーズナブルに楽しむことが出来ます。
シャンパーニュは、確かに少し高価ではありますが、料理とも合わせやすく、十分すぎるほどの満足感が感じられるので、ぜひ試していただきたいです。
乾杯の1杯目をカクテルに
たとえば、シャンパーニュを1本開けるとして、そのまま飲み続けてもいいのですが、食前酒として1杯目だけカクテルにするのも、カジュアルな楽しみ方です。
ミモザやキールロワイヤルなどのカクテルを作って、食前酒として乾杯し、料理がきちんと揃ったらシャンパーニュそのものを味わうようにすると、飲み飽きせず、メリハリを付けつつ楽しむことが出来ます。
シャンパーニュに合わせるのなら、鶏肉を使った料理がぴったり。
ちょっと手をかけて、鶏肉のフリカッセなどのお料理を作って合わせたいところです。
前菜はシャルキュトリーなど、気軽なものを用意すると楽しいかもしれません。
フランスの国内最大の祭日を、パリに思いを馳せながら日本でお祝いするなら、シャンパーニュをよく冷やして。
キリッと冷えたシャンパーニュは、夏の盛りに行われるお祭りのマストアイテムです。
少しラグジュアリーな気分でグラスを合わせて、ゆっくりと楽しい時間を過ごしたいですね。