8月4日はビヤホールの日です。
ビヤホールチェーンの「銀座ライオン」を経営する株式会社サッポロライオンが1998年(平成10年)に制定。
1899年(明治32年)のこの日、東京・銀座の新橋際(京橋区南金六町五番地 現:銀座八丁目)に、日本初のビヤホール「恵比壽(ヱビス)ビヤホール」(銀座ライオンの前身)一号店が開店。
ビヤホールの持つ、明るい雰囲気、親しみやすさを多くの人に味わってもらうことが目的としており、記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
「銀座ライオン」の名前は、1911年(明治44年)8月10日、銀座四丁目の角に築地精養軒(上野精養軒の前身)が経営する「カフェー・ライオン」が誕生したことに由来します。
この店名は、イギリス・ロンドン ピカデリー広場の角で営業していたレストラン「ライオン(LYON)」(ジョー・ライオンズ商会経営)の名にあやかったものだと言われています。
ビヤホールとは?
ビヤホールとは、生ビールと、主として洋風の料理を提供する大衆的飲食店です。
ドイツ・ミュンヘンのビヤハウスは16世紀からの歴史があると言われています。
日本のビヤホールの始まりは、アメリカ人ウィリアム・コープランドが1879年ごろ横浜・山手に開いた外国船員対象のビヤガーデン、1895年4月大阪麦酒と丸三ビールが京都の内国勧業博覧会会場に設けた茶店、同年夏大阪麦酒が大阪・中之島で開催したビール会など諸説あります。
一般には1899年8月4日、日本麦酒が東京市京橋区南金六町五(現在の銀座八丁目9)に開店した恵比寿ビヤホールとされています。
ビヤホールは和製英語です。
開店直前、あるイギリス人の提案で、ビヤルーム、ビヤバー、ビヤサロンなどの候補を抑えて決まったと言われています。
ミルクホール、正宗(まさむね)ホール、金つばホールなど類似呼称が流行したのだとか。これに続き各社が相次いでビヤホールを開設しました。
また夏だけビル屋上などを利用するビヤガーデンは、1953年大阪で生まれ、全国に広がったといわれています。
ビヤホールの生ビールってなぜ美味しい?
ビヤホールの生ビールが美味しい理由は大きく3つあります。
1つ目は鮮度です。
基本的に大手メーカーのビールは酵母を濾過して出荷されており、缶や瓶の中で熟成が進むことがないので、ほとんどの場合、新鮮なビールの方が美味しいのです。ビヤホールでは一日で何樽も売れるので、その分新鮮なビールが飲めます。
家庭用のビールには瓶詰・缶詰された日が書いてあるので鮮度を確認できますが、瓶詰・缶詰から二ヶ月以内のビールをオススメします。
2つ目は、プロによる注ぎです。
液中にどれくらいガスを残すかは、注ぎ方によって変わってきます。
炭酸の刺激を求めるなら、泡をあまり立てずに液中にガスを残したほうが良いですし、ゴクゴク飲みやすいビールにしたい場合には、泡を立ててある程度ガスを抜く方が良いと言えます。
ビヤホールのビールが美味しいのはその店舗の料理やシチュエーションに合わせた注ぎ方をしているから、とも言えるのではないでしょうか。
そして3つ目はグラスのコンディションです。
油汚れが付着しているとうまく泡立たないし口当たりも悪くなります。
きれいなグラスに注がれたビールは、一口飲むごとにビールの泡がリング状に跡になりますよね。
生ビールのおいしさを自宅で
そんな生ビールの美味しさを自宅で楽しもうという趣向の商品が最近注目を集めています。
大ヒット商品となった「アサヒ スーパードライ 生ジョッキ缶」です。
コンビニエンスストアで4月6日に先行販売され、SNSなどで大きな話題となりました。
上面のフタを全開にできる缶ビールで、開栓するや否やきめ細かなクリーミーな泡が自然に発生し、正にビヤホールでジョッキで飲む生ビールのような味わいが楽しめるんです!
缶の内側の特殊塗料により、通常の缶からビールをグラスに注いだ時に発生する泡よりもきめ細かく、缶のまま直接飲むことで冷たさも炭酸も維持することができます。
缶のフタが全開になることで、麦芽の香りが強く感じられ、口に流れる液量が多くなり、“生ジョッキ”のような感覚で飲むことができます。
クラフトビールの美味しさ
様々なクラフトビールが楽しめるビヤホールもありますよね。
「よなよなびあワークス」は、「よなよなエール」を始めヤッホーブルーイングのビールを最も多く味わうことができる、よなよなエール公式ビアレストランで、都内に8店舗あります。
「ビールに味を!人生に幸せを!」というミッションのもと、ヤッホーブルーイングは個性的で味わい豊かなクラフトビールを製造しています。
そして、その美味しいビールを自宅でも楽しむことができます。
よなよなエール
日本のクラフトビールの先駆者ともいえる、王道の味わいを追求した、アメリカンペールエールです。
柑橘類を思わせるフレッシュな香りと、やさしいモルトの甘みがとても心地よい仕上がり。
アフターの余韻が眺めで、飲み終わった後は香りが心地よくとどまりつづけてくれます。
サンサンオーガニックビール
有機栽培のモルトとホップを100%使用したオーガニックビールです。
ドイツ産ホップの落ち着いた香りや麦芽の柔らかなコクがあり、ビール本来の素材を感じることができますが、飲み口はとってもスッキリ!
安心安全の有機素材を使いつつ美味しさも抜群です。
僕ビール君ビール
「アメリカンウィート」というビアスタイルのビール。
小麦の柔らかい口当たりと、柑橘やパッションフルーツ、マンゴーのような豊かな香りが特徴的です。
「晴れた日によりみちしたくなる気分」をイメージしているのだとか。爽やかかつ優しい味わいに仕上がっており、何杯でも飲みたくなります!
様々なタイプの缶ビールが販売されるこの頃。おうちで好みのフードと共にビヤホール気分を味わいましょう!