10月26日は「どぶろくの日」です。
「御園竹」「牧水」などの銘柄で知られ、長野県佐久市(旧:望月町茂田井)にある明治元年創業の老舗の蔵元・武重本家酒造株式会社が制定。
日付はどぶろくのシーズンが始まる10月下旬であり、「ど(10)ぶ(2)ろ(6)く」と読む語呂合わせに由来しています。
濁酒(どぶろく)の魅力を広めることを目的としており、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
どぶろくとは?
「どぶろく」は、米と米麹、水を原料に発酵させて造るお酒です。
日本酒との違いは、醪(もろみ)と呼ばれるどろどろの状態のまま出荷する点で、別名「醪酒(もろみざけ)」とも言われます。
日本酒造りには、醪のなかで溶け切らずに残った麹や蒸米を濾しとる、「上槽(じょうそう)」と呼ばれる工程があります。
上槽を行ったものが「清酒」となるのですが、上槽の工程を省いたものがどぶろくです。
濁り酒と何が違う?
濁り酒もどぶろくのように白く濁っていますよね。
なので、どぶろくと混同されがちですが、一体何が違うのでしょうか?
濁り酒は、先ほどお伝えした上槽を経ているお酒です。
濾す際にあえて目の粗い袋(またはフィルター)を使うことで、液体中に澱(おり)を残しているのだそうです。
この酒の中に沈む澱によって、白濁した色のにごり酒ができあがります。
つまり、濁り酒は粗ごししたお酒ですが、どぶろくは濾さずに造るお酒という訳です。
酒税法上の扱いも異なり、にごり酒は「清酒」に区分され、どぶろくは「その他醸造酒」の区分に入り、税率も若干低くなります。
どぶろく特区
2003年より、地域の活性化をめざす政策「構造改革特区」のひとつとして「どぶろく特区」制度がスタートしました。
特区に認定されると、製造免許の取得条件が緩和されるという制度です。
酒類製造免許を取得するには、年間6キロリットルという最低製造数量を満たさなければなりません。
しかし、1升瓶に換算して3,300本以上製造・販売するというのはなかなかハードな条件です。
「どぶろく特区」においては、この最低製造数量が免除されています。
ただ、誰でも「どぶろく」造りに参入できるという訳ではありません。
特区内で民宿やレストランなどを営む農業者が対象とされています。
もうひとつの条件は、麹米以外は自家産米を使用することです。
自作した米を自ら醸し、自ら経営する民宿などで提供するために、免許を取得しやすくしています。
「どぶろく特区」制度のもと、全国で個性あふれる「どぶろく」が造られ、地域の活性化に貢献しています。
海外にもどぶろくが!
他の国々にも、穀物を発酵させて造ったどぶろくのようなお酒があるのをご存じですか?
馴染があるのは、お隣韓国の「マッコリ」ではないでしょうか?
どぶろくと同じく米が主原料ですが、サツマイモやトウモロコシを主原料にしたマッコリもあるそうですよ。
中南米には「チチャ」があります。
トウモロコシを発芽させて粉にし、それを長時間に煮込んで造ります。
現地を訪れ本場のマッコリやチチャを味わってみたいものですね。
では、お取り寄せ可能などぶろくをご紹介しましょう!
おすすめのどぶろく①
1つ目は仙醸の「黒松仙醸 どぶろく」です。
長野県の株式会社仙醸が作るこちらのどぶろく、全くクセがないんです。
しゅわしゅわとやさしい泡がはじけ、ほのかな酸味があり後味すっきり!
お米のおいしいところを飲んでる!と実感するようなお味です。
友人たちに飲んでほしかったので、女子会の時にイタリアンレストランに持ち込んだんですが、大好評♬
白ワイン感覚で楽しめました。
雷鳥が描かれたボトルも可愛いですよね。
おすすめのどぶろく②
2つ目は、武重本家酒造の「みそのたけ 十二六」です。
このどぶろくは、私がどぶろく好きなるきっかけとなった銘柄です。
フレッシュでフルーティという言葉がぴったり!
豊かなお米の甘味に酸がキリリとしていて、全体的にしっかりとした味わいがあります。
しかし、程よく発泡しているため、決して重い味わいではなく、バランスがいいんです。
酒販店さんやオンラインでも購入できますが、毎年販売スケジュールがきちんと決まっているのもこのお酒の特徴。
ファンの多い逸品です。
おすすめのどぶろく③
3つ目は「奥出雲 どぶろく」です。
こちらを造る奥出雲酒造は、奥出雲町の第三セクターの酒造会社で、国内外の様々な賞を受賞している蔵です。
出雲國 仁多米コシヒカリを使用しており、トロリなめらか、シュワッとはじけ、程よい甘酸っぱさがあります。
英語とイラストだけで表現されたボトルデザインもクールですね。
これからが本格的などぶろくシーズン!
アルコール度数が6度前後と低めなので、ちょっと飲み過ぎてしまっても安心ですよね。
皆様の美味しいどぶろくとの出会いを切に願っています♪