毎月6日はメロンの日です。
全国のメロン産地が参加して行われる「全国メロンサミット」のほこた開催実行委員会が2016年に制定しました。
日付は、数字の「6」がメロンの形に似ていることから、毎月6日に制定し、全国のふさわしい地域で毎月6日にアピールを行う日となっています。
メロンのおいしさをより多くの人に知ってもらい、消費拡大につなげるための記念日です。
開催実行委員会のある茨城県鉾田市は日本一のメロンの産地として知られています。
メロンはもともと甘くなかった?
メロンというと、あんなに甘みがあっておいしいのに、きゅうりなどと同じウリ科の植物としてよく知られています。
これまで、中東や北アフリカなどが原産地といわれていましたが、近年のゲノム研究でインドが原産地だと裏付けられました。
生まれて間もない頃のメロンは苦味が強く、青臭さがあり、甘さもきゅうりよりは甘いという程度だったため、中東ではサラダやピクルスなどにして食べられていました。
紀元前5世紀頃、エジプトで苦味の少ないメロンが作られ、それがヨーロッパへと渡りました。
その後何世紀もかけて品種改良が行われ、今のような甘いメロンが生み出され、果物として栽培化、ユーラシア大陸へと伝播していきます。
日本でメロンが育てられていた最古の印は、縄文時代の貝塚で発掘された種子で、縄文時代にはすでにメロンが伝わっていたと考えられています。
卑弥呼も甘いメロンを食べたのかも知れませんね。
生ハムメロンという組み合わせの不思議
イタリア料理の前菜などで定番となっている「生ハムメロン」の組み合わせ。
この組み合わせはどこで生まれたものなのか、初めて目にした時は不思議に思ったかも知れません。
もともと、メロンは苦味が強く、青臭さがあり、甘みもそこそこだったということで、それをカバーするために生ハムを一緒に食べたといわれています。
また、かつての生ハムは保存食としての側面が強く、塩気が強かったため、メロンの上にのせると、生ハムの塩気が和らぎ、メロンの甘みを強く感じられたといいます。
いわば「スイカに塩」のような関係だったため、一緒に食べるようになったともいえます。
生ハムメロン、食べるなら何を飲む?
さて、そんな生ハムメロンですが、食べるなら何を一緒に飲むのがいいでしょうか。
前菜として定番ということで、スパークリングワインとともにいただくのが教科書どおりのペアリングかも知れません。
スパークリングといってもさまざまなものがあることはご存知かもしれませんが、せっかくおいしいメロンが手に入るならば、イタリアのフランチャコルタを合わせるのはどうでしょうか。
フランチャコルタはイタリアの北西部にあるロンバルディア州の、フランチャコルタ地域で造られる、イタリアで最高級のスパークリングワインです。
シャンパーニュと同じ、瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインで、フランチャコルタ地域で造られたもののみがこの名前を名乗ることが出来ます。
ベッラヴィスタは、フランチャコルタの中でもトップクラスの品質を誇り、フランチャコルタ地域のワインを名高いものにした立役者とも言える生産者です。
非常に完成度の高いそのキュヴェは、ミラノ・スカラ座のオフィシャルドリンクにもなっています。
アルマ・グラン・キュヴェ・ブリュットは、約60種類ものワインを選りすぐって造られ、4年以上熟成してから出荷される特別なキュヴェです。
これから年末年始に向けて、クリスマスやお正月などの華やかな席が多くなります。
特別な日の食卓に、美味しいメロンにとびきりの生ハムを添えて、フランチャコルタをいただいてみてはいかがでしょうか。
きっとその美しいペアリングに誰もが感嘆するはずですよ。