11月17日はレンコンの日です。
レンコンの名産地である茨城県土浦市に、全国のレンコン産地が集まって、1994年に「蓮根サミット」を行ったのがこの日であることから、制定された記念日です。
茨城県土浦市はレンコンの栽培が盛んで、全国1位の生産量を誇ります。
この日にはJAが試食会やPR販売など、レンコンのおいしさをPRするイベントを行います。
泥の中で育ち、収穫されるレンコン
レンコンは蓮の花の根の部分で、食用のものは根が肥大したものです。
原産地はインドで、沼や蓮田などで育てられます。
沼や蓮田の泥の中は空気が少ないため、根の中に複数の穴があいており、そこから空気をいきわたらせ、呼吸を助けるようになっています。
この複数の穴が、輪切りにした時に現れるもので、日本では「先を見通す」ことに通じることから、縁起物として正月のおせち料理に入れるならわしがあります。
レンコンの栽培が始まったのは奈良時代からと、その歴史は古いのですが、当時の在来種は収穫量が少なかったため広まらず、本格的に栽培されるようになったのは、中国種が新たに導入されるようになった明治以降だといわれています。
さまざまな料理で楽しむ旬のレンコン
レンコンの旬は10月~3月の寒い時期。
さまざまな料理にして楽しむことの出来る野菜なので、料理のレパートリーに含めないのはもったいない食材のひとつです。
薄く切ってきんぴらやサラダにしたり、輪切りにしたものは天ぷらやはさみ揚げなどの揚げ物で、そのシャキシャキとした食感を楽しんだり、すりおろしてレンコン豆腐やみぞれ鍋でもっちりした食感を味わうこともできます。
切り方を変えるだけで味わいが変わる野菜でもあるので、いろいろな料理に加えて楽しめます。
中華炒めやハンバーグのアクセントに入れたり、チーズと一緒に焼いたり、和え物にしたりと、レシピを挙げればきりがないといえます。
みずみずしさの感じられる旬の時期に、いろいろな料理にしていただきたいですね。
レンコンのはさみ揚げと楽しむならこのお酒!
レンコンはどちらかというと、味が強い野菜ではなく、食感に特徴のある野菜だといえます。
シャキシャキとした歯ざわりが際立つレンコンのはさみ揚げは、数あるレンコン料理の中でも人気のメニューです。
豚ひき肉に生姜を利かせた種を少し厚めに切ったレンコンではさみ、天ぷら衣をつけてさっくりと揚げれば、お酒の進むおつまみの出来上がりです。
揚げたてのはさみ揚げにビールもいいですが、おすすめなのは辛口のロゼワインです。
必ずストックしておきたい、家庭料理に万能な1本
ワインというと、赤か白に手が伸びて、ロゼはあまり飲むことがない人が多いのではないでしょうか。
なんとなくはっきりしない、どっちつかずなイメージがあったり、甘口なのでは?という誤った認識を持っていることで、手が伸びないとしたら、それはもったいないことです。
なぜなら、ロゼワインは日本の家庭料理にとても良く合う万能選手だからです。
日本の家庭料理はとても多様ですが、和洋中問わずに受け止めてしまうのがロゼワインのすごいところです。
なかでも、果実の味わいがたっぷりと感じられるものは、万能な1本といえるので、ストックしておきたい1本としても覚えておくといいかもしれません。
アラン・ブリュモンはフランス・ガスコーニュ地方の最高の生産者として知られる造り手で、伝統品種であるタナを使用したロゼワインは、フレッシュな果実の香りと味わいがギュッと詰まった1本です。
南フランスのリゾート地で、セレブたちがそうするように、ロックにして飲んでも、その個性が薄れることのない、しっかりとした味わいのワインです。
レンコンの日にはさみ揚げをたくさん作って、ロゼワインとともに味わってはいかがでしょうか。
きっと晩秋のおいしい習慣として、この日が記憶されるようになりますよ。