11月26日はポリフェノールの日です。
国内外の研究でポリフェノールには様々な健康機能があることが明らかになってきました。
それらの研究成果を社会に還元し、国民の健康維持増進に貢献することを目的として日本ポリフェノール学会により制定され、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
ポリフェノールとは
ポリフェノールは、植物のほとんどに存在する苦味や色素の成分。自然界に5,000種類以上あると言われています。
ポリフェノールの存在が注目されるようになったきっかけは、「フレンチパラドックス」に関する研究発表です。
「フレンチパラドックス」とは、フランス人は肉、チーズ、バターなどの高カロリーな食生活を送っているにも関わらず、他の欧州諸国に比べて心臓病による死亡率が低いという矛盾(パラドックス)のこと。
1992年、この現象に注目したフランスの科学者セルジュ・ルノー博士は、フレンチパラドックスの要因が、フランス人が日常的に赤ワインを飲んでいることによるという考察を発表。
この発表により、研究者の赤ワインへの注目が高まり、世界中で赤ワインブームが起こりました。
ポリフェノールはビタミンCやビタミンEのように抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変えるはたらきがあり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つそうです。
水に溶けやすい性質のため比較的短時間で作用しますが、効果が長時間持続する訳ではないので、毎日こまめに摂取することが大切です。
ポリフェノールの種類
ポリフェノールには化学構造の違いによって、いろいろな種類があり、健康効果も様々です。
代表的なポリフェノールには以下のようなものがあります。
■アントシアニン
アントシアニンは網膜に存在するロドプシンというタンパク質の再合成を促すため、目の機能の改善が期待できます。
■カテキン
緑茶や紅茶、大豆、抹茶、小豆、ココアなどに多く含まれている渋味成分です。
抗酸化作用・抗ウイルス作用・抗ガン作用・コレステロールを下げる作用・血糖の上昇を抑える作用・殺菌作用・抗菌作用・虫歯・口臭予防・肥満予防等の効果が期待できます。
■カカオポリフェノール
「カカオ豆」に含まれるポリフェノールです。
期待される効果が3つあり、まず、カカオポリフェノールを摂取することで、血管がひろがり、血圧低下の効果が期待できます。
2つ目に悪玉コレステロールの酸化を防ぐ、抗酸化作用があるため、動脈硬化の予防が期待できます
3つ目に活性酸素の働きを抑制し、老化防止効果が期待できます。
■ルチン
そばなどに含まれるルチンには毛細血管を強くする働きがあり、血流も良好に。
脳卒中の予防などに役立ちます。
■フェルラ酸
メラニンを抑制し、シミやシワ予防ができ、美白が期待できます。
■コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)
摂取することで脂肪の消費量がアップすることで、内臓脂肪が低減します。
■クルクミン
肝機能の状態をあらわすASTやALTの増加が抑えられるなどアルコールによる肝障害が抑制されます。
ポリフェノールと一言で言っても、様々な種類があり、体に有益な働きが期待できるのですね。
お酒は飲みたい、でも健康管理はしたいですよね。
そんな方にぴったりなポリフェノールたっぷりのお酒があるんです!
ポリフェノールたっぷりのお酒①
始めのお酒は「サッポロ うれしいワイン ポリフェノールリッチ 赤」です。
ポリフェノールをリッチに含んだ(ポリフェノール200㎎/100ml含有)酸化防止剤無添加ワインです。
アタックがなめらかで華やかな香りとコクのある味わい、ほんのりとした甘みが特長。
おいしくて安心で、さらに健康に良い、いいことづくめのワインです。
ポリフェノールたっぷりのお酒②
続いては笹一酒造醸造の「オリファン にごりワイン」です。
アルコール度数を7%と低く抑えたワインです。
コンコード種を用い、フレッシュ感とコクを兼ね備え、とても飲み易い甘口のワインです。
また、ポリフェノールの含有量が通常のワインの倍以上有り、健康にもうれしいワインです。
炭酸割りにしてもスッキリ美味しくいただけます。
同じシリーズのにごりの白もあり、マスカットの香りを活かしつつ甲州をブレンドすることでくどさを和らげたバランスの良い仕上がりです。
ポリフェノールたっぷりのお酒③
次は「サントリー彩色健美 白」です。
やわらかなマスカット系の香りのあるやや甘口のワインです。
甘みと酸味のバランスが良いので、食事に合わせやすく、デイリーにお楽しみ頂けるワインです。
ポリフェノールを2倍(サントリー商品と比較し)含んでおり、ぶどうを中心に、レモン・リンゴ・キウイが加えられているので、フルーティな味わいが豊かに広がります。
ポリフェノールたっぷりのお酒④
最後のワインは「テキカカシードル」です。
テキカカシードルは70%の摘果りんご(摘果果)と30%の熟したりんごから作られています。
「テキカカ」=摘果果だったんですね!
摘果りんごはその名の通り、摘果作業によって摘み取られた未熟なりんごで、未熟な実は外敵や病気から身を守るために、苦みや渋み、酸味のもとであるポリフェノールを蓄えているのだとか。
その量、なんと成熟した果実の10倍なんだそうです。
ただ、摘果りんごだけでは酸味が強すぎるため、完熟りんごの甘さを加え味わいのバランスを整えています。
甘さを抑えて渋みや酸味を際立たせたシードルなので、ビールのようなドライで爽快な飲み心地です。
これからの年末シーズンは、お酒の量が普段より増える方も多いのではないでしょうか?
ポリフェノールが豊富なお酒を選び、体をいたわりながら楽しみたいものですね。