12月2日は日本アルゼンチン修好記念日です。
1898年のこの日、日本とアルゼンチンとの間に修好通商航海条約が結ばれたことからこの日が修好記念日となっています。
アルゼンチンってどんな国?
皆さんはアルゼンチンについてどんなことをご存じですか?
首都のブエノスアイレスは聞いたことがありますよね?
カラフルな街があるブエノスアイレスの海沿いにある「ボカ地区」もよく知られています。
サッカーの強豪国なので、国旗のカラーを使用したサッカーチームの白と水色のユニフォームは何度も目にしたことがあるのではないでしょうか?
私は、世界遺産のマチュピチュやナスカの地上絵、チチカカ湖に行った際、ペルーとボリビアには行きましたが、何しろ地球の裏側で移動に時間がかかるので、有休を1週間以上は取れず、アルゼンチンまで足を延せませんでした。
しかしアルゼンチンにもとても魅力的な一度は行っておきたいスポットがあります。
アルゼンチンの世界遺産
現在登録されているアルゼンチンの世界遺産は、自然遺産が5つ、文化遺産が6つの計11あります。
中でも私が行ってみたいのは以下の3ケ所です。
●イグアス国立公園
ブラジルとアルゼンチンにまたがっている「イグアス国立公園」は、イグアスの滝を中心とした国立公園。イグアスの滝以外にもジャングルは、亜熱帯動植物の宝庫であると言われています。
イグアスの滝はイグアス川下流にある世界最大の滝。
「イグアス」とは、先住民グアラニ族の言葉で「大いなる水」という意味なんだとか。
北米・ナイアガラの滝、アフリカ・ヴィクトリアの滝と並び、世界三大瀑布のひとつと言われています。
●ロス・グラシアレス国立公園
ロス・グラシアレスは、アンデス山脈の端に広がる青い色が特徴の氷河です。
南極大陸とグリーンランドに次いで、世界第三位の面積を誇っています。
巨大な氷塊は迫力満点。
皆さんお馴染みのアウトドア用品メーカーのパタゴニアのロゴとなったフィッツロイ山もこの世界遺産に含まれているんですよ。
氷河地帯の端に切り立つ姿は壮大の一言です。
●クエバ・デ・ラス・マノス
クエバ・デ・ラス・マノスはアルゼンチンの南部、サンタ・クルス州にある洞窟です。
その名の「多くの手の洞窟」の意味する通り、多くの手の跡が残された洞窟壁画で知られています。
約270mの範囲に点在する壁画の中には、829以上もの手形、動物や狩りの様子、幾何学模様が描かれています。
古い時代のものは紀元前7420年頃から、新しいもので580年代と、異なる時代に描かれたと言われています。
これらは、壁に手のひらを押し当てた上から顔料をかけたり、顔料を塗った手のひらを岩肌に押しつけたりして描かれました。
そして理由は解明されていませんが、ほとんどは左手の手形とのこと。
また、なんと、6本指の手もあります。
ふざけて指を一本さらに描いたのか…なんとも不思議ですね。
他にも、ナミセミクジラ・マゼランペンギン・ミナミゾウアザラシなど多くの希少動物を観察できるバルデス半島や、17世紀にこの地に住んでいたグアラニ―族をキリスト教化するためにイエズス会によって築かれた伝道所の跡地であるグアラニーのイエズス会伝道所群など、見ごたえ抜群のデスティネーションがたくさん!
一度は訪れてみたいものです。
アルゼンチンの食べ物
旅のお楽しみの1つが、その土地の美味しいもの。
アルゼンチンは、イタリア・スペイン系の人種がおよそ80%を占めているため、料理やスイーツにもこれらの国々の影響が色濃く見られます。
また肉の消費量も非常に多く、多種多様な肉料理が楽しむことができます。
●アサード
アルゼンチン名物といえば、アサードと呼ばれるバーベキュー。
焼くのは男性と決まっており、主に牛肉がメインですが、羊肉やヤギ肉を焼くことも。
味付けの基本は塩ですが、ビネガーやハーブで味付けすることもあり、シンプルに焼いただけなのに、素材の味が生きていてとっても美味しいんです。
●チョリパン
チョリパンは、アルゼンチンのソウルフードです。
その人気ぶりは、首都ブエノスアイレスに30店が軒を連ねる「チョリパン・ストリート」なるものがあるほどなんです。
牛肉の辛みの少ないチョリソーを焼き、パンで挟むだけの単純なものですが、それだからこそ、肉の旨みが味わえます。
屋台で売られているので手軽に楽しめます。
●ロクロ
ロクロは、アルゼンチン北西部の郷土料理。
トウモロコシをベースに、豆や臓物系の肉、玉ねぎ、カボチャなどを煮込んだシチューです。
北西部では、日常的に食べられる料理ですが、ブエノスアイレスを含むそのほかの地域では、主に革命記念日や独立記念日といった祝祭日のイメージが強い料理なのだとか。
では、お酒にはどういったものがあるのでしょうか?
アルゼンチンのお酒①
最初のお酒は「フェルネットブランカ」。
とーっても苦いイタリア生まれのリキュールです。
27種のハーブが使われ、深みのある薬草とミントの風味・味わいが特徴的。
ほかの多くのものと同じように、イタリアから渡ってきて根付きました。
もともとは、消化を助けるための食後酒としてストレートで飲まれていたようですが、1980年代になって、ソフトドリンクと混ぜてカクテルで飲まれるようになり脚光を浴び始めたのだそうです。
ジンジャーエールやソーダとよくマッチしますが、特にコーラと混ぜて飲むのが美味しい!となり、今やアルゼンチンの国民的カクテルとなっています。
アルゼンチンのお酒②
次のお酒は「キルメスビール」です。
アルゼンチンのスーパーマーケットには、様々な国のビールが並んでいますが、人気ナンバーワンが「Quilmes(キルメス)ビール」!
その人気は国内シェアの7割以上を占めたことがあるほどです。
白と水色を使ったデザインは、アルゼンチンの国旗からインスパイアされており、一目見てアルゼンチンをイメージできます。
また、キルメスは、サッカーアルゼンチン代表のメインスポンサーを20年以上に渡って務めました。
そういった点もアルゼンチンの人々から支持され続けている理由なのかもしれません。
アルゼンチンの畑で育った原材料のみで製造されているのだとか。
スッキリとした喉越しが楽しめ、こってりとした肉料理と好相性です。
いずれも日本で手に入れることができます。
地球の裏側で愛飲されているお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。