毎月30日はみその日です。
みそに関する情報の収集と発信を行っている全国味噌工業協同組合連合会が、1982年に制定した記念日で、30日をみそかと読むことから来ています。
1980年代は食の洋風化が進んでいた頃で、みその消費が減少したことから、多くの人にもっとみそを使ってほしいという願いを込めて制定されました。
さまざまな種類があるみそ
みそというと、スーパーマーケットに行くとよくわかりますが、とても種類が多い食品のひとつだといえます。
単純にメーカーがいろいろあるということだけでなく、その作り方や原材料の違いで4つに分けられることをご存知でしょうか。
米と大豆と塩で作る米みそ、麦と大豆と塩で作る麦みそ、大豆と塩のみで作る豆みそ、それらを合わせて作る調合みそがその4つにあたり、みそを作る地域によってその差があるといえます。
さらに塩気や麹の歩合からくる甘口・辛口といった味の違いがあり、さらには白味噌・赤味噌といった色の違いなど、作り方からくる違いもあって、好みのものを見つけるのが楽しい食材でもあります。
現在では少なくなりましたが、みそ樽が並べられたみそ店の店内で、いろいろ味見をしながら好きなものを選んで量り売りしてもらうのは、他の調味料ではできないことでもあり、昔ながらのみそ店ならではの楽しみでもあります。
みそを手作りするという楽しみ
冬になって新物の大豆が出回るようになると、自宅でみそを仕込む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
水に浸した大豆をゆでてつぶしたものに麹と塩を混ぜ、保存容器に詰めて重石をしたら半年ほど寝かせます。
寝かせている間、時々全体を返すように混ぜて様子を見るのも、出来上がるまで育てる感覚があって楽しく、自分で作ったみそに愛着がわきます。
みそは発酵食品でもあり、体の調子を整えるのに良いとして、古くから親しまれてきた食材。
あらためて見直して、毎日の食生活に取り入れるようにしたいですね。
和食だけじゃない!いろいろ使えるみその魅力
みそというとやはりお味噌汁や、サバの味噌煮などのイメージが強いかもしれませんが、みそ床を作って魚や肉を味噌漬けにしたり、煮物や鍋に使ったりと、さまざまな料理に使うことができます。
牛乳などの乳製品との相性が良いことでも知られ、和風グラタンや和風クリームパスタといった料理にも。
マヨネーズなどと合わせてディップを作ったり、ドレッシングに使えば、野菜などの食材を引き立ててくれます。
全国味噌工業協同組合連合会のサイトにはたくさんのレシピが掲載されているので、参考にしながら料理の幅を広げるのもいいかもしれません。
みそを使った料理に合うお酒
独特の風味と口当たりを持つみそを使った料理と合わせるなら、どんなお酒を選ぶのがいいでしょうか。
お醤油と比べていテクスチャが重たいみそは、そのしっかりした味わいが口の中に長く残るともいえ、日本酒でいうと大吟醸のような繊細な味わいのものを合わせるのは難しいといえます。
合わせるなら、山間地で造られる純米酒のなかでも、すっきりとした辛口のものがおすすめです。
山梨県の白州にある七賢で造られている純米酒は、フルーティですっきりとした味わい。
毎日の晩酌にぴったりのお酒です。
また、ワインを合わせるのであれば、白ワインではなく赤ワインをおすすめします。
赤ワインの中でもパワーのあるタイプがみそを使った料理にはよく合い、シラーやピノタージュといった南アフリカで造られるワインがよく合います。
冬の間に手作り味噌を仕込んで、手前味噌を使った料理でお酒を飲んだら、きっといつもより料理もお酒もおいしく感じるのではないでしょうか。
まだ作ったことのない方は試してみてもいいかもしれませんよ。