今日は節分ですね。
皆さんは豆まきの準備はお済みですか?
節分とは、春夏秋冬全ての季節の変わり目のことです。
中でも、二十四節気では立春は新年の始まりという意味あいから重要視され、立春の前日が一般的に節分とされるようになったのだとか。
季節の変わり目には邪気が入り込みやすいと考えられ、邪気を追い払うため、節分には豆まきが行われます。
「鬼は外、福は内」と言いながら豆をまいた後は、自分の年齢よりもひとつ多い数の豆を食べるという風習があります。
そして節分には、豆以外にも食べると縁起が良いとされている食べ物があります。
最近では、恵方巻きを食べるということが習慣になりつつありますよね。
どんなものが食べられているのかと、それらに合わせたいお酒を紹介していきましょう!
恵方巻き
恵方巻きは、具がたくさん入った巻き寿司です。
具には、しいたけ・かんぴょう・厚焼き玉子・しそ・海鮮などが使われますが、最近はお肉を使った進化系やロールケーキで恵方巻きを表現したスイーツなども登場しています。
恵方巻きを食べる時には3つのルールがあります。
①恵方を向いて食べる
②無言で食べる
③1本まるかじりする
ちなみに、今年2022年の恵方は「北北西」。
1本まるかじりするのには、丸ごと食べる事で幸福や、商売繁盛の運を一気にいただく、ということを意味があるんだそうです。
皆さん、神様がいらっしゃる「北北西」を向いて黙って丸かぶりしましょう!
そして、しいたけ・かんぴょう・厚焼き玉子などを使った正統派恵方巻きにペアリングしたいお酒は、ワインです。
酢飯は、強めの酸性で酸味があるため、お米の甘さをあまり感じません。
また、硬めに炊かれることが多いため、べっとりせず食べやすい食感です。
よって、ワインの酸味や渋みが強調されにくく味同士の衝突が起き辛いペアリングと言えます。
おすすめは「シャトーマルス 甲州 穂坂収穫」です。
本坊酒造 山梨マルスワイナリーが手掛けるこちらは、穂坂産甲州種の個性を最大限に引き出すため、厳密な発酵管理を行い、フランス産樫樽で熟成させています。
ナシ、白い花、樽由来のほのかなナッツ香のある調和のとれた柔らかい香りが特徴的で、ふくらみのある味わいが、引き締まった酸味とバランス良く調和しています。
のりと酢飯の風味、具材の滋味深いうまみと「甲州 穂坂収穫」のまろやかな風味が好相性です。
いわし料理
次はいわし料理です。
関西などの西日本や、関東や福島などの東北の一部では、いわしを焼いて食べたり、いわしの頭部をヒイラギの枝に刺した「柊鰯(ひいらぎいわし)」を玄関先に飾ったりする「節分いわし」の風習があります。
焼いたいわしの煙やにおい、ヒイラギのとげなどを鬼が嫌うとされ、魔よけや邪気払いになるとされています。
煙を嫌うということなので、焼いて食べるのがベストではありますが、後片付けが面倒ですよね…
ということで、手軽に食べられそうないわしスナックをご紹介しましょう。
「サクサクごまいわし」は、中羽とよばれる12cm以上のいわしを、長崎の干し物のプロが手掛ける熟練の技で、カリカリサクサクとした楽しい歯応えに加工したもの。
化学調味料無添加、合成保存料無添加、香料無添加、着色料無添加です。
醤油を使わない自然な味付けで、甘過ぎず辛過ぎず、小魚の風味が生きています。
カルシウムたっぷりの健康的なスナックなので、まいたお豆と一緒に食べるのにもピッタリ!
こちらに合わせたいのは、同じ長崎の壱岐の華が造る「海鴉」です。
大麦の香りを米麹の甘さでくるみ、木樽のニュアンスをまとわせた麦焼酎で、米麹の甘みとコク、大麦の香ばしい香りを兼ね備えています。
飲み方はソーダ割がおすすめです。
「本格焼酎をソーダ割にするなんて邪道だ!」とおっしゃる方もおいでですが、とても美味しいので、一度お試しを!
特にこの焼酎は樽熟成していて樽の香りがしっかりしているので、ハイボールのような飲み方もしっくりきます。
香りとしっかりしたコクがありつつ炭酸の爽やかさが心地良いので、いわしのちょっとした苦みやえぐみをうまく中和してくれ、さっぱりと楽しむことができます。
けんちん汁
最後はけんちん汁です。
関東地方の一部で節分に食べられているのだそうです。
しかし最近では他の地域でも、節分にけんちん汁を食べるところが出てきているのだとか。
なぜ節分にけんちん汁を食べるのかと言うと、昔は、節分やえびす講、初午など冬の行事が非常に盛んで、あたたかなけんちん汁は寒い冬に欠かせない行事だったのだそうです。
そして時が経つにつれ冬の様々な行事が行われなくなり節分だけが残ったため、節分にけんちん汁を食べる風習のみが残ったと言われています。
そんなけんちん汁に合わせたいのは日本酒の熱燗です。
「八海山 特別本醸造」はいかがでしょうか?
水のように滑らかでありながら、味のふくらみがしっかりとあり、 後味はスッキリとキレるお酒です。
燗をつけたときにほのかに麹が香ります。
本醸造のお酒は、常温や冷やでいただくと、醸造アルコールの香りが鼻につくという声を聞きます。
しかし、熱燗にすることでまろやかになります。
また、加熱しても香りや旨みが失われないので、熱々にするならおすすめです。
肉や野菜のおいしさがじんわりと溶け出したアツアツのけんちん汁を口にし、これまたアツアツの熱燗を流し込む。
旨味の二重奏が楽しめ、体の芯からぽっかぽかです。
豆や恵方巻などを食べて邪気を払い、美味しいお酒で心と身体をリフレッシュしてくださいね。