2月8日は【東京二八そばの日】そば屋の肴にはこのお酒!

2月8日は【東京二八そばの日】そば屋の肴にはこのお酒!

2月8日は東京二八そばの日です。

東京都内に500店舗以上のそば・うどんの加盟店を持つ東京都麺類協同組合により制定されました。

そばの風味が最も豊かで喉ごしの良い美味しいそばは、そば粉八割、小麦粉二割の黄金比で作られ「二八(にはち)」と言われていることから、2019年12月に「東京二八そば」としてブランド化を行い、そばを一層美味しく味わってもらえる品質の向上に取り組んでいるのだとか。

日付は「東京二八そば」の名前の由来となったそば粉と小麦粉の割合にちなみ2月8日が選ばれました。

記念日を通して江戸時代からの職人の技を現代、将来へ向かって継承し、より多くの人に「東京二八そば」の美味しさを改めて知ってもらうことを目的としており、2020年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。

「そば前」とは?

「そば前」という言葉を聞かれたことはありますか?

江戸の風流人が愛してきた「そば前=そば待つ間に、そば屋ならではの料理に舌鼓を打つひととき」のことです。

昔は、蕎麦を作り置きしておき、オーダー後にすぐに茹でて出すということはありませんでした。

冷蔵技術も発展しておらず作り置きが出来なかったこともありますし、食べる人にそばの香りをより強く感じてもらえるように、注文を受けてから蕎麦を切り茹でていたので、出てくるまでに時間がかかってしまいました。

そこで、そばを注文する際にお酒とつまみを一緒に頼み、お酒がなくなる頃にそばが提供されるというのが一般的な流れだったそうです。

最後に食べるそばを楽しみにしながら、酒と料理を堪能するとは、なんて幸せな習慣なのでしょう!

そこで今回は、そば屋で提供されている定番の肴と、ペアリングしたいお酒をご紹介します。

とりあえずコレ!「揚げそば」

とりあえず注文したいのは「揚げそば」!その名の通り、油で揚げたそばです。

そばの風味、控えめな塩分、カリッと香ばしい食感と味わいが病みつきの美味しさ。

色々食べたいのに手が止まらずに困った~という経験をお持ちの方も多いのでは?

こちらに合わせたいお酒は「軽井沢 香りのクラフト柚子」です。

揚げそばは、スターターとして食べるシチュエーションがほとんだと思われますので、スッキリとした飲み口のこちらがピッタリ!

国産柚子を贅沢に使用し、ジューシーで心地よい柚子の香りが特徴的です。

シンプルisベストな「板わさ」

次は「板わさ」です。

蒲鉾に醤油や山葵を添えた料理で、シンプルだからこそ、お店のレベルをうかがい知ることのできるメニューなのかもしれません。

かまぼこはもちろん、かまぼこに添えるわさびやわさび漬けで差が出てしまいますし、かまぼこの持ち味の1つはその弾力。

プリッと美味しく食べられるベストな厚みが考えられ提供されています。

こちらに合わせたいお酒は「美丈夫 大吟醸 舞」です。

高知・濵川商店の酒造りの一番の特徴は、この仕込み水が国内屈指の超軟水であること。

透明感のある澄んだ味わい、品の良い香りと柑橘系の爽やかな後味が特徴的で、高知らしい辛口酒の酸と後キレに、魚介の旨さを味わえるペアリングです。

板わさを口にした後で酒を呑むと、米と魚の優しい甘みがより感じられ、酒の酸で口の中が爽やかに。

最後には、鼻から抜ける柔らかなアルコール感とともに心地よい旨味が続きます。

アツアツでふわふわ!「出汁巻き」

次は「出汁巻き」です。

そば屋の評判はそばそのものとつゆの美味しさで決まると言っても過言ではありません。

ということで、美味しいそば屋さんの出汁巻きは絶品ですよね。

そば屋の定番だけあって、ダシの分量、甘み、焼き方、形、あしらいの大根おろしと、各お店の個性が現れる料理です。

出汁がたっぷりと入って滑らかで口当たりがよく、旨味たっぷりな出汁巻きを目当てにそば屋に行くという方も多いのではないでしょうか?

出汁巻きの味つけは、関東と関西でずいぶん異なりますので、それぞれに合わせたいお酒をみていきましょう。

まず、関東風に合わせたいのは、新潟の蔵元・吉乃川が造る「吉乃川 純米酒 PAIR」。

新潟県産米を使用して仕込み、果実のような軽快な香り、爽やかな酸味、お米の優しい旨味が特徴の純米酒です。

関東風の出汁巻きには、砂糖が入っていることが多くあります。

よって、味の調和を図る意味で少し甘めのお酒と合わせるのがおすすめです。

一方、関西風には、京都北部で170年以上の歴史を持つ木下酒造のお酒「玉川 山廃純米無濾過生原酒 雄町」が良く合います。

関西風のだし巻き卵には、砂糖ではなく塩や薄口醤油が少し入っており、関東風よりも塩味と出汁の風味が際立っています。

よって、うま味のあるお酒との相性が良いんです。

雄町を使ったこちらの無濾過原酒には、炊きたてご飯のような甘い香りがあります。

口の中に入れると少し甘みを感じますが、次第にこくと酸味が広がってきます。

アルコール分も19度台ではありますが、アルコールが強いという感じはなく、重たすぎず後口のキレも良く、出汁のうま味をしっかりと受け止めてくれます。

そば屋ではもちろん、ご自宅でもそば屋気分でこれらの肴とお酒のベストペアリングを追求してみてください。

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