2月26日は、フロリダグレープフルーツの日です。
フロリダグレープフルーツが旬を迎える2月に、「フ(2)ロ(6)リダ」の語呂合わせでフロリダ州政府柑橘局が制定した記念日です。
世界一おいしいとされる、アメリカ・フロリダ州のグレープフルーツを、日本でもっと知ってもらい食べてもらうことを目的としています。
グレープフルーツはどこで生まれたの?
グレープルーツは亜熱帯原産の果物で、文旦とオレンジが自然に交配したことで生まれた品種です。
1750年代、西インド諸島にあるサンゴ礁の島、バルバドスで発見されたのが最初だといわれ、世界屈指の生産量を誇るアメリカ・フロリダ州へは19世紀になってから種で持ち込まれ、広まっていきました。
もともとは観賞用として持ち込まれた説が有力ですが、その後カリフォルニアやテキサスにも広がり、さらに世界中へとグレープフルーツの栽培は広がっていったといいます。
グレープフルーツという名前は、木に果実がなるとき、ぶどうの房のように10個ほどの果実がなるため、この名がついたといわれています。
大きな実が房になっている様子を想像すると、なかなか迫力がありますね。
恵まれた気候で育つフロリダのグレープフルーツ
アメリカでもグレープフルーツの栽培が最も盛んなのがフロリダ州です。
フロリダ州は南部に位置し、気候的には亜熱帯に属しています。
雨量が豊富で日照量が多く、海に面していることからくる砂状の土壌が、甘酸っぱくておいしいグレープフルーツを育むのに適しているのだといいます。
皮が薄くてずっしりと実が詰まったフロリダのグレープフルーツは、例年12月頃から出回り始め、2月にその最盛期を迎えます。
おいしい時期は1月から5月頃まで。
通年出回っているグレープフルーツですが、その実が充実している旬の時期を覚えておきたいですね。
グレープフルーツのおいしい食べ方
グレープフルーツはそのまま食べたり、ジュースにしたりしていただくことの多い果物ですが、生で食べるときにおいしく食べる方法がいくつかあります。
グレープフルーツは皮をむいた直後よりも、冷蔵庫で一晩寝かせたほうが酸味と苦味が落ち着いて甘さが引き立ち、おいしく食べることが出来ます。
昔に比べると甘みの強い品種が増えているそうですが、日本に輸入されるようになったばかりのころは、半分に切ったグレープフルーツに砂糖をかけて食べていたことを考えると、そのまま食べるようになっただけでも状況が変わっているのを感じます。
グレープフルーツの厚い皮は手でむくのが大変ですが、丸ごと3分ほど茹でて冷やすと、みかんをむくように簡単にむけるようになります。
食べる時にぜひ試してみてくださいね。
グレープフルーツとお酒といえば
グレープフルーツとお酒というと、おそらく多くの人が缶チューハイを思い出すのではないでしょうか。
さっぱりとしたさわやかな味わいと、甘くほろ苦い後味は食事にも合わせやすく、毎日の晩酌に取り入れている方も多いかもしれません。
しかし、生のグレープフルーツを搾ってカクテルに使ったり、グレープフルーツを使ったサラダや魚介のマリネなどをいただくときに合わせるのなら、薬草系のリキュールを使ったカクテルが相性抜群です。
例えばイタリアの赤いリキュールとして知られるカンパリは、ビターオレンジやキャラウェイ、りんどうの根などのハーブを60種類以上使ったほろ苦い味わい。
カンパリとグレープフルーツを使ったカクテル「スプモーニ」などのレシピもあり、カンパリの持つほろ苦さがグレープフルーツの甘みと香りを引き立ててくれます。
他にもアメール・ピコンなど、よく合う薬草系リキュールはいろいろあるので、試して好みのものを見つけるのもいいのではないでしょうか。
カンパリをはじめとしたほろ苦いお酒とグレープフルーツの相性をぜひ試してみてくださいね。