毎月1日はあずきの日です。
ゆであずきやあずきバーなどを製造販売している井村屋グループが制定した記念日で、日付は昔、毎月1日と15日にあずきご飯を食べることが習慣だったことにちなんでいます。
健康のためにあずきを食べる習慣を広めたいという願いを込めたもので、2007年に日本記念日協会が認定登録しました。
栄養があって身体にうれしいあずき
普段和菓子などで食べることの多いあずきには、体に良い栄養素が豊富に含まれています。
食物繊維やポリフェノール、鉄分、サポニン、ビタミンB1やカリウムと、さまざまな栄養素がバランスよく含まれており、生活習慣病を防ぐのに効果が期待できたり、美容やダイエットに繋がったりと、いいことがたくさんあります。
昔の人々があずきを食べることを習慣づけていたのには、そうした理由があるのかもしれません。
月の満ち欠けとあずきを食べる習慣
毎月1日と15日にあずきご飯を食べる習慣があったことを先程述べましたが、それは月の満ち欠けと大きく関係していました。
毎月1日は新月、15日は満月を祝ってお赤飯を炊き、月の満ち欠けを目安にしてあずきを食べていたのだそう。
あずきには身体のために良い栄養素が多いため、日々の仕事の効率を良くし、身体に疲れを残さないようにするための、昔の人の知恵でもありました。
体によくおいしいあずきを、普段の食生活に取り入れたいですね。
和菓子だけじゃないあずきの食べ方
あずきを使った料理というと、やはり真っ先に思い出すのが和菓子に使われるあんこではないでしょうか。
あずきの持つほっくりした食感や味わいの生きた、やさしい自然な甘みのあんこは、うつろう季節をうつした和菓子の核をなすものとして、和菓子になくてはならないものです。
これからの季節、桜餅や草餅、お彼岸のぼたもちなどで楽しむ方も多いと思います。
しかし、あずきの食べ方は和菓子だけではありません。
お赤飯やお粥に入れたり、パンに焼き込んだり、かぼちゃといとこ煮にしたり、鶏肉や豚肉と煮てもおいしくいただけます。
また、お茶として飲んでもおいしく、ノンカフェインなので妊婦さんにもおすすめです。
いろいろな食べ方で毎日の生活に体にやさしいあずきを取り入れていきましょう。
実はいろいろあるあずきのお酒
あんこのイメージが強いあずきですが、お酒も作られています。
ひとつは、よくあるようにリキュールで、ドーバーの和酒シリーズのラインナップとして販売されているものです。
リキュールではありますが甘さは控えめで、あずきの風味や甘みが感じられるのが特徴。
桜や柚子、抹茶や蓬といった同じシリーズのリキュールとともにカクテルにすれば、和菓子を頂いているような味わいのものが楽しめます。
ドーバーの和酒シリーズは、あずきを含めて全部で12種類あるので、いろいろな和菓子風カクテルが楽しめそうです。
もうひとつのあずきのお酒は、福岡の清酒・焼酎蔵、鷹正宗が製造している焼酎。
あずきを原料に造られた「本格貯蔵焼酎 あずき」は22年以上の貯蔵熟成をした原酒を使用した焼酎です。
蒸留してからあずきの個性が現れるまでゆっくりと寝かせた焼酎は、あんこのような甘くてさわやかな香りが感じられ、熟成感のあるまろやかな口当たり。
ふんわりと余韻が残るあずきの風味に、ついついお酒も進んでしまいます。
他にはない焼酎を造りたいと、原料にあずきを使って焼酎を蒸留したのは1992年のこと。
30年の時を経てようやく本領を発揮した、あずきの味わいを楽しんでみたいですね。
身体にいいことがたくさんあり、和菓子に料理にといろいろ楽しめるあずき。
毎月1日はあずきを使った料理をつまみに、あずきのお酒を楽しむのもいいかもしれませんね。