毎月10日はアメリカンフライドポテトの日です。
アメリカのポテトの販売促進やマーケティングを行っている、米国ポテト協会が2015年に制定した記念日です。
日付はフライドポテトのように長い数字の1と、アメリカンフライドポテトの原料となるラセットポテトの形に似た数字の0を組み合わせたことから。
アメリカンフライドポテトをさらに多くの人に食べてもらいたいという願いが込められています。
世界中の人々に愛されるフライドポテト
ハンバーガーのサイドメニューやおつまみとして食べることの多いフライドポテト。
揚げたてのカリッとした歯ざわりとホクホクの食感は大人から子どもまで老若男女を問わず好まれています。
冷凍のフライドポテトの大きな生産国であるのがアメリカで、フライドポテトに適した品種のじゃがいもを使ってアメリカンフライドポテトは作られています。
じゃがいもの品種はラセットポテトというもので、でんぷん質が多いためホクホクとした食感になるのだそう。
ファストフード店では輸入量減少から提供量を減らして対策していたのが話題になりましたが、揚げたてのフライドポテトを思う存分楽しみたいですね。
国ごとに違うフライドポテトの呼び名
さて、フライドポテトという名前ですが、これは和製英語で、世界では他の呼び名だということをご存知でしょうか。
アメリカではフレンチフライズ、イギリスではチップス、ベルギーではフリッツ、フランスではフリットと、それぞれ全く違っています。
ちなみにフライドポテト発祥の地は、アメリカではなくベルギーだったりします。
17世紀の中頃にベルギーを襲った大寒波で、川が凍ってしまい魚をとることができなくなってしまったベルギーの人たちは、保存していたじゃがいもを小魚のように細長く切って揚げて食べた、というのがその始まりなのだそうです。
現在でもベルギーではフライドポテトが国民食として愛されていて、その店舗数は5,500店舗にも及ぶのだとか。
2015年にはフリッツをユネスコの世界文化遺産に申請する動きがあったりと、フリッツがベルギー人のソウルフードだということが分かります。
フライドポテトのおいしい食べ方
フライドポテトを食べるとき、どんなふうに食べるのが好みでしょうか。
プレーンに塩を振って食べたり、ケチャップをつけたりするのが日本では一般的ですが、世界ではさまざまな食べ方があります。
発祥の地ベルギーではマヨネーズをつけて食べるのが一般的で、イギリスではモルトビネガーをかけて食べます。
フランスではマヨネーズにピクルスやホースラディッシュ、アンチョビなどを加えたレムラードソースをつけるのが人気。
カナダではチーズとグレイビーソースをかけた「プーティン」という料理があります。
いろいろな食べ方にトライするのも楽しいかもしれませんね。
フライドポテトに合わせるお酒
フライドポテトをおつまみに飲むお酒というと、やはり圧倒的にビールを思い出す人が多いと思いますが、実はスパークリングワインやサイダーもよく合うのをご存知ですか?
サイダーといっても日本の炭酸入り清涼飲料水ではなく、りんごの発泡酒のことをいい、フランスでシードルと呼ばれるものが、イギリスではサイダーと呼ばれています。
イギリスにはたくさんのサイダー生産者がいますが、その中でも100%オーガニックで造られていることで知られるのが、ダンカートンのブラックフォックス・オーガニック・サイダーです。
イギリス人が「イギリスのシャンパーニュ」と呼ぶほどのサイダーは、フルーティでありながらりんごの皮の渋みやキリッとした酸がすっきりとした味わいで、ホクホクとしたフライドポテトのおいしさを引き立ててくれます。
いつものビールをサイダーに変えて、ぜひその相性を確かめてみてくださいね。