「12ヶ月の上善如水」を、今年1月から毎月購入していますが、いよいよ後半へ折り返しまして、今月は「7月の酒」です。
7月の酒は、「ロック酒の上善如水 純米」
このお酒は、ロック用に造られた日本酒。氷を浮かべて呑むのは、ウィスキーか焼酎だけだと思っていました。ロック向けの日本酒は、出会ったのも呑むのも初めてです。
まずは常温のストレートで試飲。色味はほのかに黄みがかっています。
ドライフルーツみたいな香りを鼻先でとらえながら、口に含むと「甘ッ!甘酸っぱい!」
あんず酒みたいな風味に驚きました。
どうしてこんなに甘酸っぱいかというと、ロックで呑んだときに氷が解けても水っぽくならないよう、濃い味わいで仕込んでいるとのこと。
では、グラスに氷を入れて、オンザロックでいただきます!
甘味も酸味も氷にとけて、常温で呑むより爽やかで呑みやすくなりました。
子どものころの、カルピスを飲むトキメキを思い出しました。甘くて冷たくて美味しくて。のどごしのよさも手伝って、これはぐいぐいゴクゴク呑めてしまいます。お酒という感じがしません。
「日本酒が苦手な人にも呑みやすい」と言われる日本酒はいろいろあれど、私の数少ない経験上、このお酒が「日本酒が苦手でも呑みやすいお酒」として断トツのナンバーワン!米と米麹だけでできているのが信じられないくらい、果実酒に近い味です。
日本酒が好きな方ならご存知、「日本酒度(お酒の辛口・甘口を示すひとつの目安)」というのがあります。
大辛口 +6.0以上
辛口 +3.5 ~ +5.9
やや辛口 +3.4 ~ +1.5
普通 +1.4 ~ -1.4
やや甘口 -1.5 ~ -3.4
甘口 -3.5 ~ -5.9
大甘口 -6.0~
このような基準がある中で、「ロック酒の上善如水 純米」は、なんと日本酒度が「-70」!
上善如水の白瀧酒造史上最高の甘口だそうですが、酸味も備えているので、商品のキャッチコピーどおり、夏の果実のようにフルーティーです。
日本酒好きの方は、日本酒としてでななく、デザートリキュール感覚でたしなむことをおすすめします。たとえば、夏の休日の午後、おやつ代わりに呑むとか、夕方、涼みながらベランダで呑むとか。
もちろん、美味しい肴があればますます気分は上々。
上善如水のオフィシャルショップによると、「ロック酒の上善如水 純米」に合うお料理は、生ハムとドライフルーツとのこと。
ドライフルーツは、マンゴー、パイナップル、枝付きレーズンを用意。すべて、輸入食品が豊富に揃っているチェーン店「カルディコーヒーファーム」で購入。(ドライフルーツが入ってるのは、ガラスのお猪口。酒器として以外にも、お猪口は便利です。)お酒との相性はもちろん二重丸!「ロック酒の上善如水 純米」もドライフルーツ系の味なので、味のグラデーションを愉しむ感じ。
生ハムは、アスパラガス、トマトと和えて、サラダ風にしてみました。生ハムの旨味とお酒の甘酸っぱさが、絶妙のマリアージュ!
「美味しい!」と言いながら食べて呑んで、涼を求めてまた呑んで、4合瓶がペロッと空いてしまいました。アルコール度数が低め(10度以上11度未満)な上に、氷がとけて薄くなるので、あまり酔いはまわりませんでした。(個人差があります)
暑い夏、ゴクゴクたくさん呑んでもクールでいられるのは、意外と嬉しいものです。
夏のお酒の定番といえば、ビールや冷酒ですが、たまにはロック酒もいかがですか。氷がとけてグラスの中でカランと鳴る音色は、風鈴より涼やかな気さえします。
ロック酒の上善如水 純米
アルコール度数:10度以上11度未満
原材料名:米・米こうじ ( 国産米100%使用 )
精米歩合:60%
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