思い起こせば1年前です。
蒼いボトルに惹かれて、ジャケ買いならぬボトル買いした「新米新酒の上善如水 純米吟醸」、あまりの美味しさに魅了されました。そしてこのお酒が、「12ヶ月の上善如水」シリーズの11月の酒と知り、「今後、毎月必ず、上善如水の期間限定酒を呑もう」と誓ったのでした。
今年1月から、「12ヶ月の上善如水」を毎月自腹で買って呑むという連載をおこなっておりますが、そのきっかけとなったのが、この「新米新酒の上善如水 純米吟醸」というわけです。
今年の「新米新酒の上善如水」も、一年前と同じく、静謐さとポップさを備えた蒼いボトル。中には今年の新米で仕込まれた、できたてのお酒が入っているのです。「同じボトル、でも去年と味が異なる」なんて、日本酒は奥が深くて楽しいですね。
一年のときを経て、日本酒の面白さをより実感できるようになりました。
グラスに注ぐと、そのルックスは、「水の如し」の名前の通り、無色透明。たちのぼる華やかな香りが、鼻腔をくすぐります。香りに誘われるように口をつけると、芯の強いうまみを感じさせながらも、とってもクリアな味わいです。日本酒度は「+4」。表示にも「辛口」とあるのですが、辛さを超えるなめらかさがあります。
オフィシャルショップでおすすめされている、「ふろふき大根」と「れんこんとウィンナーの素揚げ」を用意してみましたが、さすがです。料理の味を引き出し、お酒の存在感をますます強めるナイスコンビネーションを見せてくれました。
白瀧酒造のオフィシャルショップによると
新米で仕込んだ新酒は、その後一年間のお酒の出来を占うと言われています
とのことです。来年もまた、雪見酒や花見酒、夏のお酒やひやおろし…いろんなお酒に出会えるのですね。どんなお味かな、どんなに素敵な心地になるのかな───来る一年にときめきながら呑む晩秋の夜。
この日、我が家の夕食は豚しゃぶだったのですが、豚しゃぶとも絶妙な相性だったのは言うまでもありません。豚しゃぶ、新酒、豚しゃぶ、新酒、箸も酌も止まらず、あっというまに4合瓶が空になってしまいました。もちろん酔っ払いましたが、なんだか軽やかな酔いで、気持ち悪くなることもありませんでした。
当然、二日酔いも全くなしです。これが上質なお酒の実力かと。
来年もたくさん呑むべし。そんなふうに占えたような気がします。
新米新酒の上善如水 純米吟醸
アルコール度数:16度以上17度未満
原材料名:米・米こうじ( 新潟県産米100%使用 )
精米歩合:60%
■参考
上善如水オフィシャルショップ
[amazonjs asin=”B002VV8FPS” locale=”JP” title=”白瀧酒造 新米新酒の上善如水 純米吟醸 瓶 720ml”]