プリンの日には大人の個性派リキュールで乾杯!

プリンの日には大人の個性派リキュールで乾杯!

毎月25日はプリンの日です。ぷるんとした食感と甘い香り、なめらかな口当たりに、ほんのりと苦味のあるキャラメルソースがアクセントになったプリンは、老若男女を問わず人気のあるデザートのひとつですね。そんなプリンを食べて、たくさんの人に笑顔になってほしいという願いを込めて、オハヨー乳業株式会社が2010年に定めた、比較的新しい記念日です。「プリンを食べてニ(2)ッコ(5)リ」という語呂合わせから、毎月25日をプリンの日としています。

プリンの発祥と歴史

プリンの発祥はイギリスにあります。イギリスの船乗りが、長旅の船の上で食材を有効活用するために、野菜や肉の切れ端を卵と一緒に蒸した「プディング」が、プリンの原型となっています。その後プディングは陸上でも作られるようになり、ナッツやフルーツ、パンなどを加えたものが定着していきました。現代の日本で一般的になっている「カスタードプリン」が誕生したのは、18~19世紀のフランスでのことだと言われています。フランスではプリンのことを「クレーム・ランヴェルセ」といいますが、これは「ひっくり返した」を意味し、お皿にひっくり返して盛り付けた様子から名前が取られたと言われています。

日本にプリンが伝わったのは、江戸時代後期~明治初期と言われています。1872年に記された文献「西洋料理通」に、「ポッティング」という名前で登場します。当時は希少なお菓子でしたが、時を経て1960年代には一般家庭で親しまれるようになりました。その後、1972年に江崎グリコ株式会社から「プッチンプリン」が発売され、爆発的なヒットとなります。

カスタードクリームのようなリキュール「アドヴォカート」

日本で言う「プリン」は、「カスタードプリン」のことを指すわけですが、世界にはカスタードクリームのような味わいをもつリキュールが存在します。その名は「アドヴォカート」。オランダ生まれのクリーム系リキュールで、ブランデーをベースに、卵や砂糖、香料を加えたものです。とろりとした口当たりと、甘くやさしいスイーツのような風味が特徴です。

アドヴォカートはオランダ語で「弁護士」を意味します。飲むと饒舌になることからこの名がついたと言われています。名前がアボカドとも似ていますが、これも無関係ではありません。南アメリカへ開拓に行ったオランダ人が、現地の果物であるアボカドをホイップしたものを使い、濃厚な飲み物を作っていたと言われ、これがオランダに伝わったときに卵を使ってよく似た飲み物を作ったという説もあります。

カクテルベースとして親しむアドヴォカート

諸説ありますが、卵を使ったリキュールは珍しく、オランダ生まれの「卵酒」として知られるアドヴォカート。ストレートで楽しむ他、さまざまなカクテルのベースとして使用されています。

ヨーロッパではクリスマスの定番カクテルとして親しまれている「エッグノッグ」に使用するのがポピュラーです。氷を入れたグラスに、牛乳とアドヴォカートを1対1で入れて軽くステアすれば出来上がり。洋菓子のような美味しさの、やさしい味わいのカクテルです。

もちろん、さっぱりとした味わいのカクテルもあります。氷を入れたタンブラーに、アドヴォカートとライム果汁を入れ、ジンジャーエールを注いでステアすれば、「スノーボール」の出来上がりです。すっきりとした味わいで、パーティーなどにもぴったりです。

アドヴォカートは卵が入っているリキュールなので、足が速いことでも知られています。開栓後は冷蔵庫で保管して、早めに飲みきりましょう。甘く濃厚な味わいは、大人の洋菓子といった雰囲気。デザートにいただくのにぴったりですよ。

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