3月10日はミントの日です。
比較的新しい記念日で、ガムなどを販売するクラシエフーズ株式会社が、2000年に制定した記念日です。3と10でミントと読む語呂合わせからきており、すっきりと清涼感のあるミントのPRを目的とした日です。同社はミントを使ったタブレットやソフトキャンディなどを販売しています。
ミントにちなんだ記念日は他にもあります。6月10日の「ペパーミントの日」や、2月19日の「チョコミントの日」など、ミントの人気が高いのがよくわかります。さまざまな食品やスイーツなどに使われるミントですが、ハーブの一種で様々な種類があります。
様々な種類があるミント
ミントはシソ科ハッカ属の植物で、分類にある通り、和名はハッカと呼ばれます。こぼれ種と地下茎で増えていく多年草ですが、繁殖力が旺盛であっという間に増えてしまうため、雑草として扱われることもあるハーブのひとつです。大きく分けると、ペパーミント系とスペアミント系のふたつに分けられます。ペパーミント系は香りが強く、メントールの含有量が多いのが特徴。スペアミント系は香りが穏やかで甘みがあるのが特徴です。東アジア原産とされるニホンハッカは、ペパーミント系に分類されます。
ミントは、葉にメントールを豊富に含み、ハーブとして料理やカクテル、スイーツや薬草酒に利用されます。市販のガムなどに使われるのは精油で、香料として食品に使用されるだけでなく、歯磨き粉に使用されたり、アロマテラピーに使用されたりします。古くから親しまれてきた薬草でもあり、漢方薬では解熱や発汗、健胃などに用いられてきました。薬や歯磨き粉などに使用されることもあってか、ミントを使ったスイーツなどは好き嫌いがあり、好まない人がいるのもよく知られるところではないかと思います。
ミントを使ったカクテルいろいろ
お酒で楽しむミントといえば、なんといってもカクテルではないでしょうか。ここ数年ですっかり定着したモヒートは、人気のカクテルのひとつですね。たっぷり使ったさわやかなミントの香りと、ライムのすっきりとした酸味、ラムの甘い香りと味わいのロングカクテルは、夏の暑い日に楽しみたいカクテルの筆頭ではないかと思います。ここで使うラムは、ホワイトラムを使うのがおすすめ。樽熟成していないので、フレッシュですっきりした味わいで、ミントの爽快感を邪魔しないためです。ホワイトラムは1本家に置いておくと、さまざまなカクテルを作れるので重宝しますよ。
他にフレッシュミントを使ったカクテルといえば、やはりミントジュレップが挙げられます。バーボンベースのカクテルで、競馬の「ケンタッキー・ダービー」のオフィシャルドリンクでもあるカクテルです。フレッシュミントにガムシロップを加えて軽く潰し、バーボンを注いでステアしたら、たっぷりのクラッシュアイスを加えます。ケンタッキー・ダービーが行われる5月は、ミントも育ち盛りの時期。さわやかな風を感じながら、初夏の陽射しの中でいただくミントジュレップは、夏のモヒートとはちょっと違った心地よさを与えてくれます。
ミントリキュールを使ったカクテルを愉しむ
ミントを使ったカクテルは、フレッシュミントを使ったものばかりではありません。ミントリキュールを使ったものもいろいろあります。ミントリキュールにもいろいろな種類があるのですが、中でも有名なのはジェットではないでしょうか。ジェットは南フランス生まれのミントリキュール。グリーンミントの「27」と、ホワイトミントの「31」があります。27は文字通りグリーン色をしており、31は透明。アルコール度数は31のほうが少し高くなります。
本格的なカクテルを作らないなら、家には必要ないと思う方も多いかもしれませんが、炭酸や牛乳で割るだけで、簡単で美味しいカクテルが出来上がります。もちろん、他のお酒と組み合わせてシェイカーを振れば、ショートスタイルのカクテルも作ることが出来ます。ミントの日はまだ春先で、フレッシュミントは手に入りにくい時期。ミントリキュールで手軽にカクテルを愉しむのはいかがでしょうか。一足早くさわやかな季節を先取りできますよ。