3月13日はサンドイッチデーです。
313で、3の間に1が挟まっていることから、サンドイッチデーとなりました。記念日を制定した団体や目的は定かではありません。
サンドイッチにちなんだ記念日は他にもあります。サンドイッチの生みの親である、サンドイッチ伯爵の誕生日、11月3日がそれにあたります。
サンドイッチの歴史と名前の由来
パンで食材をはさんで食べるという、サンドイッチの原型となるものは、古代ローマに始まります。その後インドや中東などで広く親しまれていた歴史があり、その名がつくまでには長い年月がかかっています。
きっかけとなったのは18世紀のイギリス。トランプ遊びの好きな伯爵がいました。トランプ遊びに興じるあまり、食事の時間も惜しみ、ゲームの片手間に簡単に食事を済ませられるよう、パンで食材を挟んだものを食べるようになったのです。その伯爵の名はジョン・モンタギュー第4代サンドイッチ伯爵。その名を取って、サンドイッチと呼ばれるようになりました。
さまざまな種類があるサンドイッチ
それから時は過ぎ、現代でもサンドイッチは手軽に食べられる軽食として大人気。さまざまなタイプのサンドイッチが、その起源であるヨーロッパだけでなく、世界中で親しまれています。
発祥の地となったイギリスでは、なんといっても「きゅうりのサンドイッチ」が有名。
バターを塗ったパンに、スライスしたきゅうりだけを挟んだシンプルなものですが、今でもアフタヌーンティーのときにいただくものとして受け継がれています。温暖な気候のもとで育つきゅうりは、冷涼なイギリスでは育ちにくい作物のひとつ。サンドイッチが生まれた18世紀は、産業革命の影響で農地も減り、きゅうりはより貴重なものだったため、ごちそうのひとつでもあったのです。ステイタスを誇示するおもてなしのひとつとして、残っていったものだといわれています。
おつまみというよりは、イギリスの上流階級のお茶請けという感じでしょう。
国が変わるとサンドイッチの種類も変わってきます。
フランスなら、バゲットを使った「カスクルート」が一般的。ハムやチーズ、スモークサーモンなどがポピュラーな具材です。こうなるとお酒を合わせたくなりますね。フランスのワインなら、親しみやすいミュスカデをよく冷やしていっしょにいただくのもおすすめです。
他にはイタリアのパニーニや、デンマークのスモーブロー、スペインのボカディージョ、ギリシャのギロといった具合に、国ごとに個性の違うサンドイッチがそれぞれにあります。一方、日本はどうかというと、実にバリエーション豊かなサンドイッチがあるのはご存知のとおりでしょう。
日本が誇る「フルーツサンド」と「カツサンド」
なかでもフルーツサンドとカツサンドは日本が発祥のものなのをご存知でしょうか。
フルーツサンドは京都祇園の「八百文」のフルーツパーラーで生まれ、現在に至るまで独自の進化を遂げています。季節のフルーツと生クリームをたっぷり食パンで挟んだサンドイッチは、女性の間で大人気。軽い生クリームとフルーツには、シャンパーニュをあわせたいですね。
また、カツサンドは東京上野のとんかつ「井泉」が発祥。
揚げたてサクサクのとんかつをソースにくぐらせてからしバターを塗ったパンで挟めば、しっかりお腹にたまるサンドイッチの出来上がりです。ハイボールを合わせれば、ちょっとした晩酌にもぴったりです。
ちょっと小腹がすいたときに食べる軽食のイメージが強いサンドイッチですが、手でつまめる簡単なおつまみとしても活躍してくれる料理です。作れるサンドイッチのレパートリーを増やせば、それで飲み会というのも一興かもしれませんね。