3月15日はオリーブの日です。
香川県小豆島の「オリーブを守る会」が、1972年に制定した記念日です。1950年のこの日、昭和天皇が小豆島を訪れ、その際にオリーブの種をお手蒔きされたのを記念した日でもあります。その種は現在、立派な木となっています。記念日には、多くの人にオリーブに親しんでもらいたいという願いが込められ、毎年3月15日にはさまざまなイベントが催されています。
古来から親しまれてきたオリーブ
オリーブは、モクセイ科の常緑高木で、葉は硬くて小さく、乾燥に強いことや、果実から食用油がとれることから、世界各地で広く栽培されています。特に地中海沿岸の国や、日本では小豆島などで植えられ、オリーブオイルの原料となっています。
また、歴史の古い植物としても知られています。旧約聖書には、ノアは鳩がオリーブの枝をくわえて帰ってきたのを見て、洪水が引いたのを知るという記述があります。他にも多くの文化的記録が古くから残っており、紀元前700年頃には、古代ギリシャが産油国のように繁栄していたといわれています。
オリーブ生産国1位はスペイン
現在でも地中海沿岸の国々はオリーブの生産国が多く、生産量ではスペインが抜きん出ており、植え付け面積も1位を誇ります。スペインではさまざまな料理にオリーブオイルが使われるだけでなく、とれたばかりのオリーブの実のアクを抜き、塩漬けにするだけの「新漬け」が、秋の収穫期になると登場し、バルの定番のおつまみとして親しまれています。
日本では、小豆島などで栽培されているオリーブ。スペインと同様にオイルを搾ったり、新漬けなどの加工品が販売されています。日本のオリーブオイルはヨーロッパの国のものに比べると穏やかな風味を持ち、繊細な味わいで知られています。食品だけでなく、化粧品などにも加工され、多くの人に親しまれています。
オリーブオイルを使った料理といえば
オリーブオイルを使う料理といって、真っ先に上がるものは何かと考えると、最近ではアヒージョがよく知られているのではないでしょうか。
オリーブオイルににんにくと鷹の爪を入れて火にかけ、マッシュルームや海老などを入れて煮立てます。ぐらぐらと煮立った鍋をテーブルに出し、パンとともにいただくアヒージョは、入れた具材よりも、食材のエキスが出たオリーブオイルを、パンで楽しむための料理だと言えます。
本場スペインでも、パンを片手に具材を楽しんだら、たっぷりのオイルにパンを浸して楽しみます。
本場スペインではなにを飲む?
スペインでも、オリーブオイルが盛んに作られているのは南部の地域。
ハエンやマラガなどを中心とした、アンダルシア地方がその生産量の7割以上を占め、世界最大のオリーブ産地としてその名を知られています。そんなアンダルシア地方で、オリーブオイルを使った料理とともに親しまれているのは、マンサニージャというライトなシェリーです。
バルではよく冷やしたマンサニージャを、タパスをつまみながら飲むのが定番の楽しみ方でもあります。
マンサニージャはアンダルシアの食中酒
マンサニージャはシェリーの1種で、アンダルシア地方のサン・ルーカル・バラメダで造られています。サン・ルーカル・バラメダの気温と湿度、そして海風に育まれたマンサニージャは、淡い麦藁色をしており、ほんのりと塩味がするのが特徴です。
食前酒として知られるマンサニージャですが、アンダルシアでは食中酒としても楽しまれています。シンプルに塩茹でした海老や、イカやメルルーサのフライと一緒に、キリッと冷やして楽しみます。もちろん、バルの定番でもあるアヒージョとも好相性です。
オリーブの日はたっぷりのバゲットを用意して、アヒージョとマンサニージャで、アンダルシアに思いを馳せるのも楽しいのではないでしょうか。きっとアンダルシアに旅をした気分になれますよ。